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公開 2019年01月16日  

感知センサーは超高性能!野菜きらいな息子vs.母のガチンコ勝負<第二回投稿コンテストNo.61>

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典型的な野菜嫌いという和泉春奈さんの息子くん。ありとあらゆる手段で野菜を食べてもらおうと試みるも、高性能すぎる野菜センサーに玉砕の日々。しかし、ついにある方法で野菜を食べてもらうことに成功したそうです。

出典:http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10567001038

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例外はあるでしょうが、子どもって、大なり小なり好き嫌いをしますよね。

特に、野菜が苦手な子は、多いのではないでしょうか。ピーマンなんて、子どもの嫌いな食べ物の代表選手です。

かく言ううちの3歳の長男も、それはそれは、野菜が苦手です。

ニンジン嫌い、春菊嫌い、白菜嫌い、ナス嫌い、ブロッコリー嫌い、もちろんピーマン嫌い…。

終わらないので、彼の好きな野菜を挙げます。オクラと玉ねぎ。以上。

野菜嫌い過ぎでしょ。子どもか。いや、子どもだった。

お恥ずかしながら、私自身、大人になった今でも食べられないものはあるので、多少の好き嫌いは仕方がないというスタンスでした。しかし、ここまで嫌いな野菜ばかりだと、そんな悠長なことは言っていられません。

栄養バランスは悪いし、母は、オクラと玉ねぎ以外の野菜を食べたい。

ということで、長男に色々な野菜を食べさせるために、今まで様々な挑戦を行ってきました。


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スマホで「子ども 野菜 食べる レシピ」を検索!(できるだけ「簡単」で)人気のメニューをつくってみよう!

麺好きな長男になら勝機あり?野菜入り煮込みラーメンにチャレンジ!

王道に勝るものはなし!細かく刻んで、料理に混ぜてみよう!

刻むなんてまだまだ甘い…。ここまできたら、すりおろして煮込み料理にイン!!

などなど。

面倒くさがりな私にしてはかなり頑張って、長男の野菜嫌い克服のために邁進しましたが、結論から言うと、はい、どれも失敗しました。



よく言われますね。「育児は毎日が驚きと発見の連続」。本当にその通りだと思います。私も、母親になってから、たくさんの発見がありました。

「赤ちゃんの可愛い部位ランキングの上位に、お尻が食い込んでくる」とか、「Eテレの子どもへの求心力の強さは凄まじい」とか、「男児のハートはつかむのに、下ネタはかなり有効」とか。

そして、長男のおかげで、また新たな発見をしました。

「子どもの嫌いなもの感知センサー、精度高すぎ」。

粉チーズをふってみたり、ケチャップで味付けしたりと、子どもの好みに寄せたメニューは、味うんぬんではなく、見た目で「野菜(敵)」と認識し、即アウト。

大好きなラーメンに絡みつく葉物野菜は、一枚ずつ手作業ではがされる。

ハンバーグの中に混じったピーマンは、1つ残らずほじくり出す丁寧なお仕事ぶり。

すりおろしたニンジンが入ったクリームシチューは、「いつもと違う」と発言した後、手をつけず。

たまに気付かずに野菜を口に入れてしまうと、その瞬間、一切の笑顔が消え、負のオーラをまとい出す長男。

笑顔で圧力をかけてくる母を横目で確認しつつ、無表情で何とか飲み込むも、そこから更に念入りな野菜の探索を開始。

「同じ失敗は2度と繰り返さない」という執念が垣間見えます。

そういえば、パッケージに野菜が見えた瞬間、野菜ジュースを飲むのをやめたこともありました。その注意深さは素晴らしいですが、ぜひ、他の場面で発揮していただきたい。



結局、センサーに勝つことができなかった私。それからも色々と紆余曲折を経て、たどり着いたのが、「野菜食べられたら、ご褒美あげちゃう」方式。

ただ、うちの長男には、「晩ご飯が終わったらデザートを食べよう」というような、完食してからのご褒美制は不向きでした。ご褒美への期待度を、目の前の野菜に対する嫌い度が上回ってしまうからです。

ではどうしたかと言うと、これもまた紆余曲折を経て、野菜1口→ご褒美1口→野菜1口→ご褒美1口…という変則ご褒美制に落ち着きました。

ちなみに、変則ご褒美制のご褒美は、今のところ、長男の愛してやまない食材である焼き海苔です。

その焼き海苔を1口サイズにちぎって、野菜を食べた後に口の中に放り込んでいます。

この方法で、「野菜大好き!」とはもちろんいきませんが、何とか飲み込んでくれるようにはなりました。長男の表情から察するに、野菜の後の焼き海苔のオアシス感が半端ないみたいです。

次の目標としては、海苔なしでも飲み込んでくれるようにすることでしょうか。1歳の次男に食事をさせつつ、海苔の管理をするのは結構大変なので…。

ちなみに、弟は、今まで割と何でも食べてくれていたのですが、ここ数日、お浸しなどのザ・野菜なおかずには手を付けなくなってきました。

母の戦いはまだまだ続く…。


ライター:和泉春奈


※ この記事は2024年12月04日に再公開された記事です。

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連載「第二回 記事投稿コンテスト 『驚いたこと』」 #61
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