あなたの家庭にもやってくる?!~産後クライシスを防ぐためにできる、たった2つのこと~
6,867 View最近、芸能人の離婚などでも話題になっている、産後クライシス。結婚して子どもができたことで、結束の強まったはずの家庭に立つ波風が、そのまま離婚、別居を運んでくることも。できることなら夫婦・両親は仲良くすごしたいですよね。産後クライシスを防ぐための2つのコツをお伝えします。
産後クライシス、という言葉を知っていますか?
産後クライシス、という言葉は、2012年、NHKの番組で産み出されました。日本語に訳せば、産後危機。もちろんこれは造語だそうですが、産後、夫婦の間に決定的な感情の溝が産まれることや、産後に夫婦仲が険悪になったり、場合によっては離婚という結論になることなどを指して、こう名付けられたそうです。
この産後クライシス、今ではある芸能人の離婚理由として取りざたされたり、雑誌やテレビドラマなどにも登場していますので、耳にしたことがある、という方も多いのではないでしょうか。
誰にでも起こる可能性がある、産後クライシス
この産後クライシス、我が家は無縁、と思っているご夫婦のもとにも、やってくる可能性があります。症状?はいろいろのようですが、産前産後のセラピストとして、個人的な見解を言うと、一番の原因は「疲れ」だと思います。
女性は、出産、育児、でとにかく疲れます。女性に限らず、人間は疲れると、笑顔を作るどころか、話をするのも億劫になります。そして、さらに疲れると、実は「話しかけられること」すら、つらくなるのです。だから、あれこれ言わなくても、夫に全てを察してほしい、という不満ももちろん出ますし、なんと、逆にあれこれ「これはどう?あれはどうしたら?」なんて聞かれることすら、面倒と感じることもあるのです。
対する男性も、この時期、プレッシャーを抱える人がたくさん。子どもが産まれたから仕事も頑張らなくちゃ、でも妻を助けたい、子どものお世話には慣れていない、と実はパパもアップアップなのです。
幸せなはずなのに、ちっとも幸せではない
だれしも、待ち望んだ赤ちゃんが生まれて、幸せだ!と思っているはず。
だけど実際には、「子どもが産まれて幸せなはずなのに、現実ちっとも幸せではない」と感じている出産後のご夫婦に、またそうならない用にしたい、と考える出産前のお二人に、産後クライシスに陥らないための、たった2つの方法をお伝えします。
たった2つの方法、それは、
1、家の中でやらなければならないこと(家事・赤ちゃんのお世話)を、どちらもが出来るようにしておく
2、相手がやったことには、常に感謝の気持ちで向き合い、それを伝える。対してやったほうも、押しつけがましいアピールはしない。
です。
1、家事・育児を、両方ができるようにする
家事は基本的なこと、洗濯機に洗剤を入れてボタンを押す、干す、掃除機をかける、洗い物をする、ごみを分別する、ゴミ出しの曜日を把握する、などで十分です。料理は、できれば良いですが、ハードルが高ければ、外食、中食という手もあります。
赤ちゃんのお世話は、オムツかえ、着替え、お風呂、ミルク、抱っこなど。そして、こういった基本的な生活事項はその時出来る方、気が付いたほうがやる。(もちろん、出産直後の女性は除きます)
やり方は、完璧じゃなくてOK!洗濯ものなんて水が通っていればいいし、洗剤が残っていなくて、干して乾いていればいい。ホコリも赤ちゃんがいる場所でなければ問題ないでしょう。洗い物も1日1回だって、お皿が間に合えば十分ですし、ごみの分別は住んでいる自治体のHPに必ず載っていますから、わからなければ調べればよいのです。
ポイントはとにかく、完璧を目指さないこと!
2、相手に、感謝の気持ちを持ち伝える
そして、この2番目が本当に大切なこと。相手がやってくれたことに、感謝を伝える。ママがおむつを替えるのは当たり前ではなくて、見ていたら「ありがとう」!それに対して、やったほうも、押しつけがましいアピールはしない。
お店で買い物をした時に、「ありがとうございました」と自分から言うことはありませんか?自分がモノを買っているお客様のほうなのに、お礼を言う。この感覚をぜひ、家庭の中でも適用してみると良いと思います。
やるのが、やってもらうのが当たり前、ではなく、どちらの立場も気軽に、ありがとう。そして、相手のやったことにケチはつけない。自分とやり方が違っても、指摘したり文句を言わない。
どうしても仕事などで時間がなくて自分ではできない男性であれば、女性が家事や育児を外注をしながら乗り切ることにも文句は言わない。それだけで、ずいぶんと家の中の空気が変わると思います。
新しい家族が仲間入りした、産後。環境がかわり、睡眠も削られ、女性も男性もいっぱいいっぱいになりがちで、なかなか相手の気持ちや事情、体力を考えることが出来ない時期です。
だからこそ、お互い完璧を目指さず、できないことをあげつらうのではなく、できていること・やったことに感謝をして乗り切ることが出来るといいですね。
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