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公開 2019年06月19日  

過干渉をガマンしてわかった真実…かけっこ練習に励む「本当の理由」

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小3になり以前よりも負けず嫌いの性格が随所に出るようになった頑張り屋の娘。
運動会に向けて「かけっこが速くなりたい!」と毎日、練習をしていました。そんな娘の目標を応援することで私自身も成長できたような気がしています。


「もっと速く走りたい!」小3の娘、自主練を始める


小3になり、何でも「やってみたい!」「あれは、どういうこと?」など、自分の気持ちや考えを伝えるのが上手になってきた娘。

それと同時に、元来の負けず嫌いの性格があらゆる場面で出てくるようになりました。

そんな中、学校で運動会の練習が始まりました。


ある日、「もっと速く走りたい!」と、お友だちとかけっこを練習するグループを作ったと話してくれました。

休み時間に体育館で走り込んだり、時には鬼ごっこをしながら走る練習をしているのだとか。



母としては色々とアドバイスしたい気持ちもありましたが、一度口を出すとつい言い過ぎてしまいそうで、グッとこらえて見守ることに。

というのも、以前、娘が跳び箱の練習をしたいと言った時に、口を出しすぎて失敗したことがあったのです。

「こうしたらできるんじゃない?」と先回りしてアドバイスしたり、心配をして「それはケガするよ」など、うるさく言い過ぎた私。


結果、娘とケンカになり、娘は「もう、練習しない!」とすっかりやる気を失ってしまったのです。

その時の教訓もあり、今回は(ケガをしませんように…)(記録が伸びますように…)と祈りつつ、「練習、頑張ってね」とだけ声をかけ、毎朝、学校へ送り出すようにしました。



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本当の目標はリレーの選手だった!

しばらくしてから、さりげなく「練習の成果はどう?速く走れるようになった?」と娘に聞いてみた私。

そのとき、速く走りたい本当の理由を教えてくれたのです。


クラスの中でも1,2を争うほど背が小さい娘は、背の高い女の子にかけっこではどうしても勝てないそう。

もともと鬼ごっこが好きで「自分は走るのが速い」と思っていた娘でしたが、勝てない相手がいると分かったことで負けず嫌いに火がついたようです。

その悔しさから、友だちとグループを作って自主練に励んでいたとのこと。


そんな娘の最終目標は「クラスのリレー選手に選ばれること」。


『 背の高い女の子に勝って、堂々とリレーの選手に選出されたい。』


我が子が、いつの間にか自分で目標を立て、そこに向かって努力することを覚えていたという事実に、思わず胸が熱くなってしまいました。


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家族からのエールに娘も笑顔


毎日練習しているからか、娘は朝食もよく食べるようになりました。

私も、エネルギーになるように食事を工夫したり、できる範囲でサポートをしました。

パパはパパで、娘が学校でもらってきたかけっこの資料を一緒に読み、基本フォームや足上げの練習をお手伝い。

娘は走るフォームをチェックしてもらっては、「大丈夫!」とパパにお墨付きをもらって、ますますやる気を膨らませていました。

また、私の母も幼い頃は背が小さく、背の高い子とかけっこで張り合って悔しい思いをしたことがあったそう。

娘に昔話をしてもらったところ、おばあちゃんも似たような経験をしたことがあったと驚くと同時に、今後の励みやヒントにもなったようです。

「走るときは前後にちゃんと手を振って、ゴールまで思い切り走りぬくこと!」としっかりアドバイスももらっていました。


家族からのエールに、うれしそうな笑顔を見せる娘が印象的でした。



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これからも頑張れ!見守ることが成長の架け橋に


頑張り屋で負けず嫌いの性格の娘に、驚きと頼もしさを感じている今日この頃。

自分で目標を持って頑張る姿を、静かに見守っていて良かったなと振り返っています。

先回りして、娘が聞いてもいないのに口を出していたら、その先の目標を聞かせてくれなかったかもしれません。

親としては、いつでも子どもと一緒に考えたり、取り組んだりする姿勢を持っていたいと思っていますが、これまでの我が家では干渉をし過ぎたことが裏目に出てしまったように思います。


子どもの努力を見守りながら、できる応援はする。


これくらいの関わり方のほうが、子どもものびのびと目標を叶えていけるのではないかと思います。


娘は練習を毎日、頑張りましたが、結局リレーの選手に選ばれることはありませんでした。

それでも気持ちを切り替え、運動会では短距離走(かけっこ)を全力で駆け抜けました。

惜しくも1位を逃しましたが、清々しい笑顔でゴール!

そして「来年こそ、リレーの選手になるぞ」と、気持ちを新たにしています。


そんな娘の姿を見て、娘だけでなく私もなんだか一回り大きくなったような気がしています。

※ この記事は2024年11月14日に再公開された記事です。

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