子どもが生まれる前は共働きで、忙しい時は外食したり、家事はまとめて週末にしたりと、自由気ままに生活していた私たち夫婦。
ですが、出産してからは生活がガラリと変化しました。
夕方は娘の黄昏泣きでずっと抱っこ。
夕飯の準備が全然できません。
子どもの世話に追われて洗い物や洗濯物が溜まっていきます…。
とにかく思い通りにいかないこと、スケジュールが立てられないことが多くなりました。
でも、仕事帰りの夫に家事や育児をお願いするのは気が引けます。
すべてを一人で抱え込んでいた私。
いつの間にか、すっかり疲れ切っていました。
そんな私の様子を見て、授乳中に夫がぽつりと一言。
「俺にも授乳ができたらいいのになぁ・・」
えーーー!!そんなふうに思ってくれていたんだ…。
まさに、目から鱗が落ちた瞬間でした。
出産で変わった夫婦の関係。夫が「最強のチームメイト」になるまで…
39,836 View夫とは出会って17年。付き合って9年目に結婚し、夫の性格は熟知していたつもりでした。しかし、子どもが生まれてからは、価値観の違いなどから、衝突することも多々ありました。そんな私たち夫婦が、「チーム」として協力できるようになるまでの話です。
初めての育児に疲れ切っていた私。夫の「ある一言」に救われた
家事も育児も「チーム」で動けば、夫婦仲は深まる
そうです。夫にできないことは授乳のみ!
産後1ヶ月間は実家にお世話になっていたせいか、「夫に育児を頼む」という頭が抜け落ちていました。
夫の「自分もできる限り育児に協力したい」という気持ちに気づいてからは、積極的に家事・育児をお願いするようになりました。
まずは、おむつ替えを一緒にやることから始めてみました。
おむつを開けて、赤ちゃんのお尻の下に敷き、汚れている場合は両足を優しく持ち上げてお尻を拭く。
私にとっては日常の一コマですが、夫にとっては新鮮だったようです。
小さな小さな赤ちゃんのお尻を見て
「めっちゃかわいい・・!」と。
とても慎重におむつ替えをしてくれました。
しかも、あっという間に私よりも器用にこなせるように。
私が勝手に「夫に頼むのは悪いなぁ」と思い込んでしまっていただけで、夫は予想以上に楽しそうに取り組んでくれました。
それならばと、次はお風呂をお願いしてみました。
まずは浴室をあたためておき、服を脱がせた赤ちゃんをお風呂専用のイスに座らせます。
そして、赤ちゃん用のボディソープで丁寧に洗い、自分も体を洗い、一緒に湯船へ。
私がいつもしている手順をそのまま伝えました。
夫は「一人で赤ちゃんをお風呂に入れるのは大変やなぁ!!」とアタフタ。
2人で協力してお風呂に入れることはあったものの、全て1人でしなければならないとなると勝手が違います。
平日は仕事で帰宅が遅い夫にお風呂をお願いすることはできませんが、「大変だ」ということが分かってくれたことで、心が楽になりました。
また、粉ミルクと母乳を混合であげていた娘。
夫に粉ミルクの計り方や、お湯の入れる量、適温などを伝えると、ミルクも作ってもらえるようになりました。
理系出身で、研究職の夫。
粉ミルクを計ったり、混ぜたり、適温に冷ますのはお手の物!
ミルクを作る間、娘を泣かせてしまうことも多かったのですが、夫に頼めるようになったことで泣かせながら待つことも減り、本当に助かりました。
夫も出来る育児が増えていくのにつれて、私の負担は減っていきました。
自然と夫に感謝の気持ちが湧き、お礼を言う機会も増えて、夫婦仲もこれまで以上に良くなりました。
育児に慣れてきてくれたので、今度は家事もお願いしてみることに。
「私は洗い物しておくから、その間に掃除機お願いしててもいい?」という風に、チームプレーを意識した声かけをしてみました。
やってほしい理由も添えることで、よりスムーズに手伝ってくれるようになりました。
もちろん、やってもらった後には感謝の気持ちを伝えることも忘れずに。
今では休日に夕飯を作ってくれたり、私に予定がある時は2人の子どものお世話をしてくれます。
夫という「最強のチームメイト」を得たことで、体力的にも精神的にも余裕が生まれました。
最近は子ども達も簡単なお手伝いが出来るようになり、嬉しいことにチームメイトが増えました。
「皆ですぐ寝られるように、お布団敷いておいてくれる?」などお願いすると、子ども達も立派に家事をこなしてくれます。
結婚はゴールではなかった
家族みんなが気持ちよく過ごせるように、チームで挑む意識を持つようにしている私たち夫婦。
出会って17年。
付き合っている間は結婚がゴールのような気持ちになっていましたが…。
今思えば、結婚してから新たな関係がスタートしたんだと思います。
出産、転勤、転職、引越し…。ここ数年だけでも色々なことがありました。
その度に夫とチームとして協力することで、相手の新たな一面を発見してきました。
私が寝込んだ時には、何も言わずに家事や育児をやってくれていたり。
子育てで悩んだ時には、「この子なら大丈夫だから」と励ましてくれたり。
嬉しいことがあった時には、真っ先に報告してくれたり。
新たな一面を発見するたびに、夫と結婚してよかったなぁと心から思えます。
これから子どもが成長し、私たちも年を重ねていく上でまたいろいろな出来事が起こるでしょう。
でも、家族というチームで団結することで、これからも乗り越えていけると思っています。
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