今年の春、台湾にいきました。
若い頃は一人でフラッと海外に出かけたこともあるものの、今回は初めての子連れ。
海外は新婚旅行以来で、実に8年ぶりです。
心配性の私は、持ち物をあれこれシミュレーション。
多めの服、雨具、薬、おやつ、おもちゃ、絵本、洗面用具、おねしょ対策と、色々な荷物を詰め込みました。
ところが、現地で拍子抜け。
要るかな?と迷った物のほとんどは、なくても大丈夫でした。
息子はもう5歳でしたし、何と言っても台湾は便利。
ちょっと郊外でもコンビニを見かけましたし、台北の街中には日本製品を扱うドラッグストアまであります。
しかも、観光地やホテルなら日本語もかなり通じる!
「これは楽勝かもしれない」と楽観的に考えていました。
まさか、別のところで困難が生じるとは思ってもいなかったのです…。
観光地でバチバチ夫婦ケンカ!準備不足がまねいた子連れ海外あちゃ~事件
14,491 View子連れ海外旅行というと、必要な物や子どもの急病への備えなど、心配ごとがたくさん。しかし我が家の台湾旅行では、一番のハードルはまさかの夫!?事前の話し合いの大切さを痛感することになったのです。
荷物ばかり気にしていた出発前
のんびり派の私 VS アクティブ派の夫
最初に気になったのは、夫との危機管理意識の差。
テンションが上がって走り出す&何でも触ろうとする息子に、私は、「離れないで!」「前を見て!」「触らない!」と、ほぼ一日中叫んでいました。
一方、夫は「大丈夫だよ」とのほほん。
ちょっとはあなたも見ててよ!と、イライラ。
そして次に、夫の立てた旅行計画。
ものすごく予定が詰め込まれており、日によっては分刻みのスケジュール。
朝ごはんを食べる暇なく早い時間の電車に乗ったり、走って乗り換えたりということも!
連日、長距離移動する予定になっていました。
あれ…?
私、「のんびりしたい」「あんまり予定を入れないで」って、何度か言ったんだけど…。
そして私が唯一出した要望・台北街歩きが、行けたら行くって感じになってるけど…?
夫は旅行関連の会社に勤めていたこともあり、そのような手配が大好き。
夫に任せていた私も悪いのですが、だんだんしんどい旅になってきました。
詰め込みスケジュールに不運が重なり体力消耗
息子は元々ママっ子ですが、初海外の興奮もあってか、旅行中はとくに私にべったりになりました。
「手をつなぐのはママじゃないと嫌」
「僕のリュックはママが持って。パパじゃだめ」
乗り物での移動中もほぼ寝ることなく、「あれは何?」「これ見て!」「あそぼ」と、私にだけ休みなく話しかけ続けます。
私も心配性なため、国内旅行とは違った緊張感があって、いつも以上に消耗していきます。
さらに、旅行中、毎日雨が降りました。
現地の方いわく、普段はこんなに降らないそうで、運が悪いとしか言えません。
靴がビショビショになり、息子に長靴を、私はビーチサンダルを買いましたが、これがまた歩きにくい。
片手に傘と荷物、片手に息子、足元ビーサンで、弾丸スケジュールをこなす羽目に。
両手がふさがっているので、気になる景色があっても写真一枚撮れません。
息子も疲れが出てきて頻繁にぐずるようになり、3日目くらいから目の下にクマが…。
タクシーに乗るつもりの場面で捕まらず、私と息子が倒れそうな時も、夫は一人だけ元気です。
「歩いたほうが早そうだね~。」(スタスタスタスタスタ)
え、ええええええぇぇぇぇ~…。
こんなことが、ちょこちょこと起こりました。
疲労のピークでついに夫婦喧嘩に
旅行先で喧嘩をするのが嫌で我慢していたのですが、とうとう険悪ムードになったのは、一番楽しみにしていた夜市でのこと。
台湾屈指の観光地は、名物グルメを求める人で大混雑です。
海鮮を食べたかった私ですが、息子が別の物を食べたがり、その後「ゲームしたい」「ホテルに帰りたい」とぐずってグダグダになってしまいました。
探している海鮮のお店はなかなか出てこない…。
私「もういいよ、帰ろう。息子もフラフラじゃん」
夫「海鮮食べるんでしょ?」
私「疲れたもん」
夫「後から、食べたかったのにって文句言わないでよ?」
私「そりゃ食べたいよ!!!(怒)」
なんとくだらない夫婦喧嘩でしょう、結婚9年目でこの有様です。
結局、眠いのを我慢しながらかろうじて海鮮を食べ、翌日は3時間ほど息子と離れてのフリータイムを作ってもらうことになりました。
大事なのは余裕と話し合い
反省点としては、やはり、余裕のあるスケジュールにすべきだったということと、事前にもっと話し合っておくべきだったということ。
「行き先のイメージが頭に入っていて、一人で歩ける身軽な男性」と、「5歳児&子の世話をする母」では、旅行のペースが全然違うのに…。
夫も久々の海外でテンションが上がり、そのあたりが抜け落ちていたようです。
そして帰国後、「なんでこんなに疲れたんだろう?」と考えて気づいたのですが、今までの国内旅行では、自家用車やレンタカーでの移動だったということ。
移動中は、運転の夫は大変だけど、私と子供は休憩。
現地に着いたら、夫はのんびりで私が息子を追いかけまわす。
こんな感じで、うまくバランスが取れていたようです。
現地では夫にイライラしつつも、「国内旅行は、楽させてもらってたんだなぁ」と、ちょっと感謝の念も生まれたりした台湾旅行だったのでした。
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