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公開 2021年07月21日  

お付き合いは大変…に「NO!」ママ友が得がたい戦友になったワケ。

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「お付き合いが大変」など、ネガティブに捉えられることもあるママ友の存在。ですが、わたしの場合はママ友に救われて楽しい日々を過ごしてきました。今回は、幼稚園時代のエピソードを思い出してみました。


働くママ・専業主婦ママが入り混じる幼稚園。ママ同士の仲は…?


うちの子が通っていた幼稚園は、預かり保育が充実しており、働くママも多いのが特徴でした。

役員決めなどでありがちだと思われているのが、「専業主婦ママなら時間があるでしょ」「仕事をしているママは何もやらない」という、専業主婦ママ VS 働くママの対立構造……

でも、この園ではそうしたトラブルに遭遇したことはありませんでした。


そもそも、親の事情を考えて、園側が役員の仕事負担を軽めにしてくれていました。

それも関係しているのかもしれませんが、「仕事だから無理~」と役員を拒否するママに出会ったことはありませんでした。


年に数回ある参観日や行事で顔を合わすと、「子育てって大変だよね、みんながんばってるよね……!」と励まし合うことも。

フルタイム勤務のママも、週に数回のパート勤務のママも、専業主婦のママも、すべて関係なし。


仕事の有無ではなく、¨同い年の子どもがいるママ¨というフラットな立ち位置で付き合えていたように思います。

お互いに「いい距離感」でストレスなく過ごしていました。




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「困ったときは助けるよ!」に救われた


「いい距離感」は、時に「頼り・頼られにくい距離感」になってしまうことも。


特に、わたしは誰かにSOSを出すのが苦手なタイプ。

子育てにおいても、なかなか「助けて」を言えませんでした。


ただ、やっぱり何かあったときに頼れるママ友がいるのは助かる……。

それを実感したのは、子どもの送迎時でした。


ある冬、大雪に見舞われた日のことでした。

いつも自転車で送迎をしているママさんが気になり、自分が子どもを引き取ろうか?と連絡をしてみました。

「徒歩でも今日は危ないから」「ついでだから」と伝えると、申し訳なさそうにしながらも頼ってくれたママさん。


そして、園の了解のもと自分の子どもと一緒に引き取り、彼女の家まで送り届けたのです。


すると、その2ヶ月後、今度はわたしが渋滞に巻き込まれてお迎えに間に合わない事態に……。

突然連絡して「ごめん……!」と泣きついたわたしに、ふだん自転車で送迎をしている彼女は、「徒歩でも迎えに行ける距離だから大丈夫。うちで遊ばせておくよー」と快諾してくれたのです。

さらに、お迎え時に事情を知った別のママ友が、車で彼女の家まで送ってくれたのだそう。


本当に助かりましたし、気持ちがありがたくて嬉しくて、わたしは半泣きで何度もお礼を言いました。


また別のママ友は、わたしが体調を崩しながら送迎をしている様子をみて、「え、ちょっと!明日はわたしが送迎するよ!」と声をかけてくれました。

そして、翌日は回り道をして我が家まで足を運んでくれたのです。


夫は仕事で頼れず、実家も遠方にある我が家。

どちらも本当に助けられた出来事でした。



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「みんな大変」「みんながんばってるよね……!」認め合い、励まし合えるママ友


「専業主婦もワーキングマザーも両方大変だよね」という土台ができていたのは、仕事の大変さと専業主婦の大変さを安易に比べない人が多かったからかもしれません。

幼稚園に入るまでの間は専業主婦で、幼稚園に入園してから働き始めた人もたくさんいました。そして、わたしもその一人でした。

わたしのように両方の経験がある人が多かったために、「専業主婦は楽だ」と決めつける人がいなかったのかもしれません。


行事ごとに担当を割り振るときには、「いつも役員ありがとう、できることがあれば協力するね」と、働いている・いないに関わらず声を掛け合っていました。

年中や年長になってから「働きたいと思っているんだけど、どうやって家事回してる?」と働いているママに尋ねる専業主婦ママもいました。

逆に、第2子、第3子を授かり、専業主婦ママになった人も。


「常に絶対こっち側」と立場を固定できない以上、比較するのはナンセンス。

むしろ、「こっちの方が大変」と決めてかかることは、自分の首を絞めることにつながる。

そう思うようになりました。


あくまでわたし自身の体験ではありますが、プライベートにずかずか踏み込む人がいなかったのは、いい距離感を作る要因だったと思います。

ママ友とは、今この場を共に乗り越えていく仲間。

子育ての大変さを笑い飛ばしながら、時に手を差し伸べ、今の大変さを分かち合える貴重な仲間です。


「大変レベル」の競争さえしなければ、ママ友は得がたい戦友になる。

そうひしひしと感じています。


※ この記事は2024年11月15日に再公開された記事です。

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