まいどおおきに!さとえみです。
皆サマー、夏ですね!夏休みですね!
我が家もさっそく、海でちゃぷちゃぷしてきました。
…苦い思い出をかみしめながら。
それはオカンが子どもだった頃、父方の田舎に行って海で遊んでいた時のお話です。
我が家には浮き輪がなかったものですから、誰かが忘れたビーチボールにつかまってプカプカ浮いていました。
当時の私は、泳ぎ方を多少は知っていたものの、プールよりも長い距離を泳いだことがありませんでした。
そして、プールにはある「底」が海にはないことが、とても不思議で面白かったのを覚えています。
「足が…底にとどかな〜い!」と言ってキャッキャと笑っていたので、周りの大人には「機嫌よく遊んでいるな」と思われていたことでしょう。
大人ではないけれど幼児でもなかった年頃で、「ある程度は放っておいても大丈夫」と認識されていたんじゃないかと推測します。
でも…私は「足とどかな〜い」と言いながら、沖に流されていきました。
パッと見は、さっきの「機嫌よく遊んでいるな」状態のままです。
焦って力んでしまったがために、ビーチボールが腕からすっぽ抜けました。
でも、その瞬間まで、誰も私が「岸に戻りたくても、戻れない状態」だということに気付きませんでした。
がぼがぼがぼ…。
海で溺れたことがある人は知っているでしょう。本当の「しょっぱい」を。
空気の代わりに海水が無表情に入ってくる…喉の奥にはりつく、あの圧倒的な塩気です。
大阪人はしょっぱいことも「からい」と言ったりしますが、喉いっぱいに入ってきたあの時の海水は、本当に「からかった」のでした。
苦しい、苦しい、苦しい…。
そんな時に私が発した言葉は、「たすけて」ではなく「足がとどかない」でした。
それまで一定のリズムで「足とどかない」を言っていたので、それ以外何も言えないという、まさに“壊れたレディオ”状態。
我ながらアホやなとは思いますが、人間いざパニックになると、そうそう適切な言葉が出ない。たとえ、ある程度の年齢になっていても。
私はこの時、それを身を持って学習したのです…。
結論から言うと、私は生きていました。
溺れているのを地元の人が発見して、助けてくれたのです。
その時の恐怖の記憶は、今でも鮮明。
同じ「からさ」を子どもたちには味あわせたくないなぁ〜と思いながら、海を眺めています。
みなサマーにおかれましても、海や川、山などの夏のレジャーに出かける際は、常に「万が一のことがあるかも…」と意識してお出かけただければと思います。
たとえ、子どもがある程度大きくなっていても。
ほなまたね!