カナダカワウソは水辺にすみ、魚やカエルなどをとって食べます。
かれらにとって、うまく泳げるかどうかは生死にかかわる大問題。
そのため、カワウソの母親は、子どもにスパルタで泳ぎを教えます。
生後2か月ほどで、母親は子どもの首根っこをくわえて水辺に連れていきます。
そして、ためらいもなく水につき落とすのです。
子どもはあわてて出ようとしますが、頭を踏んづけてさらに水にしずめる徹底ぶり。
熱湯風呂に入る芸人でも、ここまではされません。
しかし、そこはカワウソ。
数分もすれば、スイスイと自分の力で泳げるようになります。
つき落とす!踏んづける!!超ハードモードな教育法、そのココロは…?
16,375 View大ヒット作「ざんねんないきもの」シリーズから、新たに『おもしろい!進化のふしぎ もっとざんねんないきもの事典』が登場しました!今回も、動物たちのクスッと笑えるような育児事情をご紹介いたします。
親子が真摯に生き抜く姿に、種は関係ナイ!
監修:今泉忠明
絵:下間文恵 森永ピザ ミューズワーク
文:有沢重雄 野島智司 澤田憲
カナダカワウソの教育法
オオアリクイの子連れスタイル
オオアリクイは、1日に約3万 匹のアリを食べます。
毎日たくさんのアリの巣を回って、少しずつ食べることで、食料のアリが全滅するのを防いでいるのです。
ただ、少し困るのは、子どもがいるとき。
かれらは決まった巣をもっていません。
そのため、オオアリクイの母親は、子どもがうまれると1年ぐらいずっとおんぶしたまま移動します。
こうすると母と子の体の模様がうまく重なって、子どもが敵に見つかりにくくなるというメリットもあるのです。
とはいえ、半年で子どもの体重は20kg近くになるので、つねに筋トレ状態です。
人間界のことばにあてると「スパルタ」だったり「あまえんぼう」だったり…。
厳しい自然界で生き抜く親子の姿には、私たちにも共通する驚きや発見がありますね!
育児以外にもまだまだある、動物たちの「ざんねん」エピソードを、ぜひ書籍でもお楽しみください!
(編集:コノビー編集部 阿部麻美)
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