夫は料理をしない人でした。
洗濯・掃除・洗い物はしていましたが、料理だけは苦手だったようです。
私は洋服を畳んで片付けるのが、苦手でした。
洗濯物の80%は、夫がまかなってくれていたように思います。
夫婦そろって家事が苦手でしたが、子どもが生まれるまでは、問題になりませんでした。
必然的に外食中心になり、クリーニングを利用することが多くなっていました。
ところが、息子が生まれると「誰が家事をするか」問題が浮上したのです。
我が家は夫婦でフリーランスのため、産休・育休がありません。
息子を産んで間もない頃から、私は産前と変わらない量の仕事をこなしていました。
料理以外の家事は、夫が率先してしてくれていましたが…。
家事・育児を 「シフト制」 にしたら、こんなにも良いことづくしだなんて…!!
24,030 View料理をしない夫。洗濯物を溜める私。ズボラなフリーランス夫婦がたどり着いた答えは「家事・育児の完全シフト制」でした。
夫は料理をしない人でした。
「私ばっかり」と恨めしい気持ちで夫を見送る日々に。
職種上、どうしても私が在宅していることが多いため、保育園からの「発熱呼び出し」に対応するのは私に。
必然的に「離乳食」作りも私。
子どもがいると洗濯物が増えるので、今までのように夫とクリーニングに、全て任せるわけにもいかず。
それに加えて、深夜の夜泣きで、添い乳ができるのは私だけ。
仕事量は変わらないのに、私の仕事時間は削られる一方に。
気がつけば、「私ばっかり」と恨めしい気持ちで夫を見送る日々に…。
苦手が同じだからこそ、「家事・育児」をシフト制にしてみたら。
夫婦ともに「仕事が大好き」で、「家事は苦手」。
好きと苦手が同じなので、どちらも平等に5分5分で分かち合うことになりました。
その着地点が「家事・育児 完全シフト制」です。
これまでは、「気づいた人が得意なこと」をしてきました。
ですが、この制度では「シフトに入っている時は、得手不得手関係なく全てやる」というルールになります。
夫は離乳食を作らなければならないし、私は洗濯物を畳まなければならない。
2人とも、苦手なことから逃げられません。
「家事・育児 完全シフト制」とは!?
私の「家事・育児 シフト」は以下のようになっています。
月→家事・育児 シフトの日
火
水
木→家事・育児 シフトの日
金
土→家事・育児 シフトの日
シフトに入っている日は、家のことを優先させます。
子どもが保育園・小学校に行ってくれれば、17時まで仕事ができますが、もし「発熱呼び出し」があればお迎えに行きます。
つまり、このシフトに入っている日は「いつ呼び出されるか分からない」体制で、仕事に挑むことになります。
どうしてもキャンセルできない打ち合わせや講演は、入れられません。
我が子はしょっちゅう熱を出すので、自宅仕事が中心の1日になります。
シフトに入っていない日は、何をしても自由です。
早朝から深夜まで仕事をしてもいいですし、仕事を早く終わらせて、家でのんびり過ごすのもありです。
家事を放棄して、子どもとダラダラ過ごしても、シフトじゃないので問題なし。
もし、自分がシフトに入っている日に、どうしても参加したいイベントがある時は、遠方に住んでいる親に助けを求めることもできます。
ただし、その場合はシフトに入っている人が、交通費を支払うルールです。
<実例:シフトに入っていない1日>
シフトに入っていない1日は、こんな感じです。
8時 起床 メールの返信、事務作業、朝ごはん
11時 打ち合わせ
13時 編集部出向・会議に出席など
20時 仕事関係者と会食・イベント出席など
24時 帰宅 仕事の残り
26時 就寝
<実例:シフトの1日>
シフトに入っている1日は、こんな感じです。
6時 起床 子どもの朝ごはん準備、登園・登校準備
8時 息子登校・娘を保育園へ連れて行く
8時半 洗濯物・洗い物・掃除機をかける
10時 仕事開始(主に在宅)
17時 息子帰宅 おやつ、宿題を見ながら仕事を続ける
18時 保育園に娘を迎えに行く
18時半 娘に離乳食を食べさせる
19時 夕飯を作る
19時半 息子に夕飯を出す
21時 子どもたちをお風呂に入れる
21時半 寝かしつけ開始
23時頃 仕事再開
26時 就寝
「家事・育児 完全シフト制」を導入したら、夫が味噌汁を作れるように
シフト制を導入して、今年で6年ほど経ちます。
この6年で、我々夫婦は目覚ましい成長を遂げました。
まず、夫がひと通りの料理を作れるようになりました。
息子が生まれた頃は、味噌汁さえ作れなかった夫が、です。
そして、私が洗濯物を溜めなくなりました。
決して上手ではありませんが、洋服を畳むようになりました。
これまでは「得意なこと」で貢献しあってきましたが、シフト制になったことで「時間縛り」になり、苦手なことから逃げられなくなったのです。
お互い、平等に、「苦手な時間」がやってきます。
はっきりと曜日を設定することで、「私ばっかりシフトが多い」こともありません。
この制度にして、夫婦の年収も上がりました。
シフトに入っていない日に、子供の呼び出しや家事を気にせず、100%の力で仕事ができるからだと思います。
夫婦で同じ時間分、子どもと関わっているので、どちらか一方だけが子育てに参加している、ということもありません。
そんなわけで、この制度で6年間とても快適に過ごしています。
家事分担がうまくいかないときに、ぜひ試してみてください。
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