子どものころから、極度の人見知りの私。
小学校、中学校、高校、大学、社会人になってからも、人間関係で苦労してきました。
ライターという職に就いたのは、“人と喋らず1日パソコンに向かっているだけでいい”というイメージがあったからです(結局、原稿を書くためには、取材やミーティングが必須なわけで、人と話さないでいいわけではありませんでしたが…)。
結婚し、退職し、出産し、人生も中盤にさしかかったことで、“もう人見知りで悩むこともないだろう”と思っていました。
娘が幼稚園に入っても“ママ友は作らない”と決めていました。
しかし、子どもが入園したのは保護者主催のランチ会やイベントが多い幼稚園。
園舎に入ると園庭や廊下など、至るところでママたちが会話を楽しんでいます。
当初はママ友は作らないと決めていましたが、賑やかな光景を目にしたとき、教室で私だけ一人ポツンと座っていた学生時代の記憶が、蘇ったのです。
「こりゃママ友作らないとマズイかな」
繊細だった思春期の頃と違いオバサンになった私は、もはや一人でいることに、恥ずかしさや寂しさを感じることはありません。
けれど、もし「私にママ友がいないことで、娘が肩身の狭い想いをしたら…?」
不安がよぎった私は、ついにママ友作りを決意したのです。
人見知りの私がママ友作りにチャレンジ!作戦は成功するのか!?
12,707 View娘が入園したのはママ同士の交流が活発な幼稚園。
人見知りという理由から「ママ友は作らない!」と決めていた私も、 園内の賑やかな光景を目にして方針転換!
ママ友作り作戦を実行することにしたのです。
現在、娘は年中さん。作戦の効果はあったのでしょうか…?
あっちでも、こっちでも、楽しそうに話しているママたち!!
ママ友作りの第1歩!コミュニケーション上手なママを観察!
人見知りの私がママ友を作るには、コミュニケーション上手なママさんたちのマネするのが一番!ということで、まずはママたちを観察することにしました。
すると、こんなことがわかりました(個人的な感想です)。
1.めっちゃ喋る
ある参観日。園児のプログラムが始まるまでの間、私はボーっと無言で待っていました。
しかし、ふと気づくとママさんたちはみんな誰かと喋っているではありませんか!?
工作の時間に入ってからも、子どもの言動について、隣りのママと和やかに会話しているのです!
“待つときは待つ”、“見るときは見る”ことしか頭になかった私は、目からウロコでした。
廊下ですれ違ったときや、園庭で子どもを見守っているときも、タイミングさえあれば、とても自然に会話をはじめます。
「何を話そう」なんて考える素振りは、全くありません。
まさにコミュニケーションの達人です。
2.いつも微笑みをたたえている
園庭で遊ぶ子どもを見守っているとき、ママたちの多くが微笑んでいることに気づいたのです。
私は面白いことがない限り、わが子を真顔で見守っています。
過去を振り返ってみると「話かけづらい」と言われたことが何度かありました。
話かけられるためには、喋りやすい雰囲気を作ることが大切なのだ!と気づきました。
3.感情表現が豊か
コミュニケーション上手なママたちは、楽しい話のときはよく笑い、手をたたいたり、笑った勢いで相手を触ったりします。
反対に「子どもが風邪を引いた」といった話題のときは、眉間にしわを寄せて、悲しい表情になります。
話し上手は聞き上手。豊かな表情は会話とセットになっていたのです。
ママ友作り作戦、いざ実践!人見知りの私にできるの!?
ママたちは卓越したコミュニケーションスキルを持ち、それをとても自然に実践しているのです。
アラフォーにもなり、未だに初対面の人と話すときにはドギマギする私には、到底マネできませんが、できることから実践してみることにしました。
作戦1.『めっちゃ喋る』
ある日、園庭で遊んでいた娘が、仲のいい女の子のところへ走っていきました。
私も娘の後を追っていったところ、ママさんの隣りに並んで立つことに。
”ここが話しかけるタイミングや!”チャンスと察した私は、話のネタを絞りだしました。
私「あの~、ある法則を見つけたんですけど、お母さんの髪型と娘さんの髪型ってだいたい同じ髪型ですよね?」
ママさん「…?」
私「あの~、お母さんがショートカットの場合は、娘さんもショーカットで、お母さんがセミロングの場合は、娘さんもセミロング、ロングの場合は…」
当時、“母親は、娘のヘアスタイルを自分と似たヘアスタイルにしたがる”という、地味な法則を発見していた私は、誰かに言いたくて仕方なかったのです。
ママさん「あ~、アハ、アハ、ハハハハ、そうですかね~」
……あえなく撃沈。
初めての会話には、ふさわしくない話題だったようです。
作戦2.『いつも微笑みをたたえる』
園庭や参観日でわが子を見守るとき、常に微笑んでいるようにしました。
顔がひきつるくらい一生懸命笑顔を作っていたけれど、話しかけられることはありませんでした。
あるとき原因がわかりました。
娘のクラスメイトのママが参観日の動画を「子どもたち沢山映ってるよ~」と、クラスLINEにアップしてくれたのです。
子どもたちの後ろに映っている自分を見て、驚きました。
「めっちゃ、ニヤニヤしてるやん!」
ぎこちない笑顔は、不敵な笑みになってしまいました。
作戦3.『感情表現を豊かにする』
話の内容に合わせて手をたたいて笑ったり、泣きそうな顔したり大げさなくらいリアクションするようにしました。
本来の自分とは違う自分を演じるので、長時間の交流会のあとは、帰宅後夕飯の支度もできないくらい、グッタリしてしまうこともありました。
作戦を実践してみた結果はいかに…!?
最近まで作戦1、2、3を実践していました。
作戦が功を奏したのか、娘が年中さんになった今では、気軽にランチに行けるママ友がいます。
一度仲良くなってしまえば、その後はムリする必要もなく、ラクに付き合えます。
同じ年齢の子を持ち、同じ幼稚園に通っているからこそ、習い事の情報交換をしたり、幼稚園での出来事を話せたりと共通の話題も多く、楽しい時間を過ごせています。
ところが、予想外なことがおきました。
年少のときはほぼ100%だった保護者イベントへの参加率が、なんと年中では半減したのです。
「保護者との交流は必要ない」と割り切っているのか、年間行事のすべてに、1度も参加しないママさんもいると聞きます。
なるほど。そうか、それもアリなんですね。
ママ友を作ってよかったと思う反面、疲れるほど頑張らなくてもよかったかな、とも思っています。
でも、とりあえず作戦はお休みし、今後はマイペースでいくことにしてみます!
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