20代後半で夫と結婚し、すぐに妊娠が発覚。
妊娠初期は妊婦の自覚もあまりなく、「職場へいつ報告しよう」「産休までにどこまで仕事を終わらせておくか」など、仕事のことばかり考えていました。
妊娠2ヶ月目のある日、職場で引っ越し作業のお手伝いをすることに。
出来るだけ力仕事は避けながら進めていたものの、周囲に妊娠のことを伝えていなかった私。
翌日は休日だということもあり、「明日はゆっくり休もう」と思いながら、拭き掃除などいつも通りの仕事をこなしていました。
すると、翌朝、突然の出血!
やはり負担はかかっていたようです。
赤ちゃんを命の危険にさらしてしまったことに自分を責め続けました。
診断は切迫流産。
急遽、1週間寝たきり状態を余儀なくされました。
仕事の事ばかり考えていた私は、そこで「赤ちゃんは自分にしか守れない」ことを痛感しました。
なんとか出血も止まり、職場に妊娠を伝えるとすぐに仕事内容を変更してもらえることに。
とても理解のある職場で、内勤かつ定時で帰れるように配慮してくれました。
妊娠トラブル、まさかのフルコース!命の重みを身をもって知ったワケ
19,628 View妊娠したら、幸せなマタニティライフが待っていると思いきや、切迫流産に悪阻、妊娠糖尿病、最後は切迫早産とトラブルだらけ!
「妊娠・出産は奇跡!」という言葉の重みを、身をもって知ったのです。
「少しくらい無理しても大丈夫だろう」と思っていたら…
会社に行くだけで一苦労なつわり
このまま穏やかな妊娠期間が続くと思っていた矢先、つわりが始まりました。
朝はフルーツと水を口にし、なんとか身支度をします。
最大の難関は通勤電車!
1駅ごとに電車から降りてベンチで休んで……という日々が続きました。
みるみる痩せていき、気持ち悪さに泣きながらも、何か食べられるものをと口にしていた覚えがあります。
そんな日が1ヶ月ほど続いたある日、急に体調が変化します。
吐き気がおさまったのです!
今までどんより見えていた世界が1日にして変わりました。
仕事は徐々に後任に引き継いでいき、家に帰れば出産準備を進め、週末は夫と2人で出かけるという生活。
順調に大きくなるお腹に期待が膨らみ、幸せな日々を過ごすこと約2ヶ月。
このまま幸せなマタニティライフを送れるものだと思っていました…。
穏やかな日々が続くと思いきや、妊娠糖尿病が発覚!
妊娠6ヶ月を過ぎたあたりで、なんと妊娠糖尿病が発覚。
どちらかと言うとやせ型で、赤ちゃんの体重くらいしか体重増加していなかったので、ただただ驚きました。
毎食後、指先から自分で採血し、血糖値検査をして一喜一憂する日々がスタート。
おやつや砂糖はもちろん禁止。
小麦や白米・芋類も血糖値を急に上げるので減らさなければいけません。
食べるもので胎内環境を大きく左右してしまうため、毎回の食事にピリピリしていました。
その後、切迫早産にも!
加えて妊娠7ヶ月からは切迫早産に!
妊娠後期になると子宮頸管がどんどん短くなり、健診に行ったその場で出勤禁止を命じられました。
産休まで当然会社に行けると思っていたのに、突然の退職。
職場の皆さんからは温かい言葉や応援のメッセージをいただきながらも、ものすごく迷惑をかけてしまい落ち込む日々でした。
そんなある日、職場のママさん社員から「仕事は誰でも代わりが出来るけど、赤ちゃんを守れるのはお母さんだけだから!」と連絡をもらいました。
その言葉を聞いて、今の状況を受け入れ、赤ちゃんを守ろうと気持ちを切り替えました。
不安な気持ちのままほぼ寝たきり状態で3ヶ月過ごし、ようやく臨月に。
そして、予定日ちょうどに出産。
出産自体はありがたいことに安産でした。
「妊娠・出産は奇跡!」を実感
職場の皆さんはもちろん、家族にもたくさん協力してもらったマタニティライフになりました。
時々、妊娠中のトラブル続きの状態を思い出しては、元気いっぱいに育ってくれている子ども達にホッとします。
子育てでイライラしてしまうこともありますが、寝る前に「妊娠中はドキドキだったけど、こんな可愛い子達に出会えて幸せだよ〜」と、皆で川の字になって眠るのが至福の時間です。
自分が妊娠するまでは「マタニティライフとは、穏やかで楽しい期間」だと思っていました。
けれども、自分がトラブル続きの妊娠出産をしたことで、「おなかのなかで赤ちゃんを育てるというのは奇跡的で、とても大変なこと」だと実感。
ハラハラの10ヶ月でしたが、命の重みを学ぶこともできた貴重な妊娠期間となりました。
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