フリーランスで仕事を始めて8年。
打ち合わせや取材もありますが、末っ子が未就園児のため、現在は基本的に在宅で仕事をしています。
少し前まで転勤族でしたし、3児を育てながらのワークライフバランスとしても、私自身は現在の仕事に納得しています。
ただ、自分が仕事に納得していることと、周囲が私の仕事について理解しているかは、全く別のこと。
この8年間は、「フリーランスならではの理解のされなさ」に葛藤する日々でもありました。
今ではキャリアを応援しあう関係に!働く姿を見せて、勝ち取った夫の変化
8,861 View第1子出産後からフリーランスでライターを始めて、早8年。その間に第2子、第3子を出産しながら、現在もフリーランスでの仕事を続けています。しかし夫が「共働き」であるという意識を持ったのは最近のことでした。
フリーランスゆえの葛藤や理解されづらさ
「さぁ仕事しよう」とPC前に座れば、10秒で子どもたち全員集合
典型的なのが、「在宅なら子どもを見ながら仕事をしたり、隙間時間に育児や家事ができるでしょ?」という誤解。
夫はもちろん、周囲の人たちからも、そのように思われていました。
そのため、数年前まで家事と育児の分担は、なんと夫0.5:私9.5。
実際は…、子どもを見ながら仕事なんてまずムリ!です。
私がパソコンの前に座れば、「ママ大好き」&「パソコンに興味あり」の子どもたちは10秒でPC前に全員集合!
末っ子は膝によじ登り、パソコンで遊ぼうとするので、すぐにパソコンを閉じることに。
つまり子どもが起きていれば、全く仕事はできません。
基本的に末っ子の昼寝中に仕事をしていますが、子どもはいつも同じ時間に寝るとは限りません。
日によってバラバラの昼寝時間に、「まとまった仕事時間が確保できないかも」という不安がつきまといます。
実際に仕事が終わらず、焦りやイライラを感じてしまうことも……。
記事を書くといってもテーマ出し、記事の構成、調査、メールの返信、電話など、執筆以外の仕事もあり、フリーランスは事務作業も全て自分の仕事。
昼寝時間だけでは全く足りません!
以前は睡眠時間を削っていましたが、身体がもたないので、現在は一時保育を利用しながらの仕事。
それでも、もっと時間が欲しいという葛藤と日々戦っています。
目の前で仕事の様子を見せ、初めて気づいた夫
何よりも厳しいのは、「休み時間がない」こと。
子どもが昼寝をする時間に仕事をするということは、つまり「育児→家事→仕事→育児→家事」の無限ループです。
子どもが昼寝をすれば、むしろ「よしっ、仕事を終わらせるぞ!」とはりきり、子どもが起きればまた育児や家事へと戻ります。
会社にいれば休憩時間が決まっていますが、フリーランスは良くも悪くも「休憩時間も自分次第」。
育児や家事もやるべきことがいっぱいで、どうしても「仕事も家事も育児も全部詰め込み」状態になってしまうのです。
そのため仕事が増え、どうしても終わらずに、夫の帰宅後に仕事をする事が増えることに。
夫の帰宅後は、子どもにテレビを見せて仕事をするのですが、それでもなかなか仕事は進みません。
というのも、3人いれば見たいテレビはそれぞれで、必ず誰かが飽きて「ママ~」とやってくるから。
その他にも、「お茶こぼした」「ウンチ出た」「お兄ちゃんが貸してくれない~」など、次々と声をかけられます。
その様子を見て初めて、「子どもと一緒では仕事ができない」と夫が理解し始めました。
お互いのキャリアを考えることで、衝突が減った
また、フリーランスという働き方は、仕事先との信頼関係がなにより大切です。
仕事を継続的に受けることも、長期的な信頼にも繋がるため、段々と「夫は長期休暇でも、私は仕事」という状態も増えることに。
そのため、仕事をする姿を家族に見せる時間も結果的に増えていきました。
夫もこうした姿を実際に目にするようになると、徐々に私の仕事への理解を示してくれるようになりました。
今では洗濯や洗い物を、積極的にしてくれるように。
夫に仕事を理解してもらうえるようになった今、思うのが、「お互いのキャリアを考える」ことで夫婦関係が好転したこと。
「女性が男性の仕事のサポートをする」という考え方は、もう私たちには通用しません。
「お互いのキャリアを叶えるためにお互いを必要な形でサポートする」と考えることで、自然と夫の家事育児への協力に繋がりました。
ただ、ここまでくるのに、何10回という話し合いを重ねてきた我が家。
話し合いを重ね、仕事をする様子を見てもらう。
この繰り返しです。
私たち夫婦も「自分たちなりの夫婦の形」を、ゆっくりと築いていく過程の中にまだいます。
大きな流れの中で俯瞰してみると、夫婦で育児に集中するのも、きっと小学校低学年くらいまでのこと。
夫婦で築いていく「お互いの人生」として、今度も仕事について、もっと共に考えていけたらなと思っています。
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