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公開 2019年11月02日  

ママっこ長男を置いて入院…再会したときの顔が、忘れられない。

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2人目出産の最難関!?第2子出産時 、いきなりママが入院してしまって長男は大丈夫?と心配していました…。


ママっ子の長男


わが家の長男は、1歳9ヶ月でお兄ちゃんになりました。

妊娠期間中、長男には変な プレッシャーや不安を与えるのが嫌だったため、「お兄ちゃんになるんだよ」ということはあまり伝えませんでした。

ただ、「おなかに赤ちゃんがいる」「赤ちゃんを産むときには、ママは病院に行かなきゃいけない」という内容だけは時折話していました。

妊娠後期には、どんどん大きくなるお腹をなでながら「かーいいね(かわいいね)」と発するように 。

どこまで「赤ちゃん」を認識しているのかは定かではありませんが、しょっちゅうお腹をなでる彼をほほえましく感じていました。


そんな長男は、いつもわたしにべったりのママっ子。

出産時の入院中、わたしと離れて無事に乗り切れるのだろうかと不安を感じていました。

というのも、わが家は里帰り出産を選んだため、入院前後は自宅から離れた実家で過ごすことになっていたのです。

夜の寝かしつけも、生まれてからずっとわたしが担当。

里帰り後もそれは変わらず、「大丈夫かな…?」と心配していました。


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突然のママ不在に意外な反応


陣痛がきて、いざ入院となったのは、彼が寝ている深夜のことでした。

起こして「行ってくるね」というわけにもいかず、そのままわたしは入院。

長男は目覚めたら突然ママがいない、という状況になってしまいました。


陣痛に苦しみながらも、気になるのは長男のこと。

パニックになっているんじゃないか、「ママ、ママ」と大泣きして両親を困らせているんじゃないか…と心配していました。

しかし、無事出産を終えたわたしに母が報告してくれたのは、意外な言葉でした。

「ふつうに起きて朝ごはんを食べて、“ママは?”とも聞かずに過ごしていたよ」とのこと。

その後の入院期間中も、一度も「ママ」ということはなく、驚くほど落ち着いて過ごしていたのだそうです。


わたしが入院していた産婦人科病棟は、12歳以下の子どもが面会に来られないルールでした。

階下に降りれば会えたのですが、長男のその様子を母から聞いた私は、入院期間中は会わないことに決めます。

まだ退院できないのに会ってしまうと、かえって恋しさを芽生えさせてしまい、その後の生活がつらくなってしまうのでは…と考えてのことでした。


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忘れられない長男の表情


いよいよ退院の日。

実家への帰り道、久しぶりに会う長男のことを考えていました。

「わー、ママー!」と嬉しそうな笑顔で飛びついてくるのかな?それとも、わあっと泣き出してしまう?

そう考えていたわたしを良い意味で長男は大きく裏切ってくれました。

ちょっぴり涙をこらえながら、それでも嬉しくて笑いたいような、何ともいえない表情を見せたのです。

嬉しさと、これまで堪えていたのだろう寂しさ。

久しぶりにママに会えたことによる気恥ずかしさ。

1歳の彼の中に、さまざまな感情が押し寄せていたのかもしれません。

ああ、こんなに幼い子どもが、ここまで複雑な表情をするんだと思ったことを強く憶えています。


どうなることやらと思った第二子出産。

長男は予想以上にがんばってくれたなと感じています。

ちなみに、もうひとつ心配していた赤ちゃん返りがやってきたのは、それから半年先。

イヤイヤ期と合わさった大変さに苦しめられましたが、ふと思い出すあの日の彼の表情に、ともに乗り切る気持ちを支えられてきたように思います。


子ども達はこれから先、壁にぶつかることが何度もあるでしょう。

ただ、親が思うより何倍も、彼らのもつ乗り越えていく力は大きいのかもしれません。

あの頃よりずっと大きくなって、手がはなれてきた長男。

そんな長男でもまだまだ心配なことはたくさんありますが、彼の力を信じて向き合っていきたいと思います。


※ この記事は2024年12月09日に再公開された記事です。

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