産後1ヶ月検診ってどこで何をするの?持ち物から内容まで徹底解説!
25,219 View赤ちゃんが産まれて1ヶ月。赤ちゃんとの生活にも慣れ始めた頃でしょう。この時期に、赤ちゃんやお母さんの健康状態をチェックする1ヶ月検診があります。1ヶ月検診という言葉は聞いたことはあっても、どのようなことをするのか、何を準備すればいいのか分からず不安になる方もいらっしゃいますよね。この記事では、1ヶ月検診の目的や内容、持ち物や服装について解説していきます。
1ヶ月検診とは?何のために受診するの?
1ヶ月検診とは産後1ヶ月経過した頃に実施される、赤ちゃんの成長や発達のチェック、お母さんの体の回復状況を確認するための検診です。
赤ちゃんの1ヶ月検診では身体の測定や検査を行い、赤ちゃんが無事に育っているかどうかを確かめます。
一方、お母さんの産後1ヶ月検診では、体重測定・血圧・血液・尿の検査・内診を行い、産後の回復状態をチェックします。
ここで注意してほしいのが、「お母さんの産後1ヶ月検診と赤ちゃんの1ヶ月検診は異なるもの」だということです。
1ヶ月検診を行うことで、赤ちゃんの成長を確認でき、お母さんにとっては今まで通りの生活に戻れるかどうかをそれぞれチェックします。
1ヶ月検診はどこで受診できる?
1ヶ月検診を行う場所は、出産した産院が一般的です。
しかし病院によっては、赤ちゃんは小児科で受診し、母親は産院で受診する必要があったり、別日にやることもあるようです。
退院する際に1ヶ月検診についての案内があるため、日時や場所などを確認しておきましょう。
里帰り出産をして1ヶ月検診までに自宅に帰る予定の場合には、出産した産院以外でも受診できることもあるので、 事前に自宅近くの産院に問い合わせておくと安心です。
1ヶ月検診の内容とは?どんな指摘があり得るの?
それでは、1ヶ月検診では具体的にどんな検査をするのでしょうか。
ここでは、赤ちゃんとお母さんそれぞれの検診の内容と、何をチェックしているのかを解説していきます。
赤ちゃんの1ヶ月検診でやること
赤ちゃんの1ヶ月検診でチェックする内容は主に以下の項目です。
・体重・身長・頭囲・胸囲を測定し、発育曲線に沿って順調に大きくなっているかどうかチェック
・障害の有無、運動機能が正常かどうかを確かめるための原始反射チェック
・きちんと物が見えているかどうかを確認するための斜視・視覚のチェック
・先天性の病気、股関節脱臼、黄疸のチェック、など
このように、赤ちゃんの1ヶ月検診では沢山の項目をチェックすることで、赤ちゃんが無事に育っているかどうかを確認します。
自分の子の測定値と発育曲線の平均値を比較して、きちんと育っているのかどうか気になる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、医師から指摘されない限り特に心配はいりません。
もし必要な場合は母乳指導などをしてもらえますので、不安であれば相談してみるのもよいでしょう。
また、生まれたばかりの赤ちゃんはビタミンK2が不足しがちです。
ビタミンK2不足による突発性乳児ビタミンK欠乏性出血症予防のため、1ヶ月検診で赤ちゃんにビタミンK2シロップを飲ませる産院もあります。
ビタミンK2は母乳やミルクだけでは補いきれなため、必要であればこの機会に産院で投与してもらいましょう。
お母さんの1ヶ月検診でやること
お母さんの1ヶ月検診の内容は主に以下のとおりです。
・体重・血圧・血液・尿の検査を行い、感染症にかかっていないか、身体の異常がないかを調べ、母親の産後の回復状態をチェック
・内診で子宮の収縮具合を確認したり、悪露の量や状態をみて不正な出血をおこしていないかをチェック
・母乳育児の場合、母乳の出具合のチェックや、赤ちゃんが上手に飲めているかどうかをチェック、など
(乳首が切れて出血してしまっていたり、赤ちゃんの体重がなかなか増えていない場合は相談してみましょう)
産後は免疫力も低下し、感染症にかかりやすくなったり、体調を崩しがちになるお母さんもいらっしゃいます。
それに加え、産後はホルモンバランスが崩れ、気分も落ち込みやすくなりがちです。
そのまま放置しておくと産後鬱になってしまう危険性もあるため、自分の身体や育児に対する不安や悩み事があれば、遠慮なく相談しましょう。
1ヶ月検診で特別な指摘事項がなければ、 今まで通りの生活に少しずつ戻れます。
1ヶ月検診の持ち物、赤ちゃんの服装、病院へ向かう方法は?
1ヶ月検診はお母さんと赤ちゃんにとって、産後初めての外出となる方も多いでしょう。
しかし、1ヶ月検診に持参しなければならないものは意外とたくさんあります。
それでは、1ヶ月検診の持ち物や服装、病院への向かい方について詳しくお伝えしていきましょう。
1ヶ月検診の持ち物
1ヶ月検診の詳しい内容については産院から案内がありますが、主な持ち物は以下の通りです。
・産院の診察券
・母子の健康保険証
・母子手帳
・乳幼児医療証
(健康保険証、乳児医療証は健診時に治療や薬が処方された場合、助成を受けるために必要となります。)
・赤ちゃんの着替えやおむつ
(所要時間が数時間になる場合もあるため、着替えは2組・オムツは3、4枚持っておくと安心です。)
・粉ミルク、お湯、哺乳瓶、もしくは授乳ケープ
・抱っこひもやベビーカー
自分と赤ちゃんだけで行く場合は、新生児から使える抱っこひもやベビーカーを用意しておきましょう。
このように、1ヶ月検診の持ち物は意外と多くなります。
マザーズバックや大きめのリュックなど、荷物をひとまとめにして持ち運べる大きめの鞄があれば便利ですね。
漏れがないように、余裕をもって準備しておきましょう。
また、出産後に乳児医療証が発行されますが、1ヶ月検診は基本的に自費になります。
ただし、赤ちゃんの健診費用のみ無料にしている病院や、自治体によっては乳児健診に対して助成制度を設けている場合も。
1ヶ月健診を受診する予定の病院やお住まいの自治体へ、事前に費用を確認しておくと安心です。
お母さんの服装
お母さんの1ヶ月検診では内診があるため、脱ぎ着しやすい服装にしましょう。
冬場であってもブーツは避けて、着脱しやすい靴にしておくと楽です。
また、母乳育児の方は授乳しやすいように前開きの服がおすすめです。
赤ちゃんの服装
赤ちゃんも体のチェックが多数あります。
体重を測ったり、身体の動きをチェックする際には、オムツ1枚になることも。
発達検査から、内科検診までの間に待ち時間が発生する場合もあります。
赤ちゃんのお着替えスペースが限られていたり、混雑して着替える時間があまりなかったりすることも考えられますので、簡単に脱ぎ着させられる前開きの服にしておきましょう。
冬場の場合なら上着ではなく、被せやすいおくるみなどがあると、簡単に体温調節することができ便利です。
移動手段は?
それでは、1ヶ月検診には、どのように行けばよいのでしょうか?
先輩ママなどによると、自分や赤ちゃんの体調を考え、公共交通機関ではなく、自家用車やタクシーを利用した、という人が多いようです。
検診の場所が家から近く、陽気も良い頃なら、抱っこひもやベビーカーを利用して、徒歩で行くのもおすすめです。
1ヶ月検診は必ず受けましょう
1ヶ月検診は検査項目が沢山あり、所要時間が読めません。
また、お母さんと赤ちゃんにとって初めての外出となる場合もあり、不安に感じてしまう方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、1ヶ月検診は自分自身と赤ちゃんを守るための検診です。
必ず受けておきましょう。
必要な持ち物や注意点、服装などをきちんと把握しておけば、安心して当日を迎えることができます。
1ヶ月検診を過ぎる頃になるとお母さんも元の生活に戻り始め、赤ちゃんは新生児から乳児へと変わり、赤ちゃんと一緒に入浴もできるようになり、できることがどんどん増えていきます。
不安や心配ごとを1ヶ月検診で解消することで、赤ちゃんの成長を確認する機会となるでしょう。
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