私は現在、2歳と1歳の年子を育てる在宅ワーカーです。
2歳の息子はちょうどイヤイヤ期と赤ちゃん返りを併発中。
1歳の娘はだんだん自我が芽生えてきて、思い通りにいかないと大泣きする時期。
そんな2人との時間は、怒りあり、涙あり、笑いあり…
まるで毎日がジェットコースターのようです。
そして、昨日の疲れが抜けきれないまま迎える朝。
私は一番早くに起きて、子どもたちの寝顔を眺めます。
その時、いつも思うのは、もしタイムマシーンがあったならば、「昨日に戻りたい」ということです。
2歳と1歳って、ちょうど「できること」が一気に増える時期。
2歳は精神面で、1歳は物理的な面で「こんなことできるようになったの?」と日々驚かされます。
2歳の息子は大人びた発言や、周りへの優しさが見られるようになってきました。
最近では、台風のせいで家が風で揺れ、大きな音がした時。
「びっくりしたねぇ」と話しかけたら、「大丈夫よ!僕にまかせて!」と心強い発言をしてくれました。
また、ある日の朝、保育園に息子を送って行った時。
イベントの司会を担当する先生と私が話す中で、その先生が「緊張する~」と言っていたのを横で聞いていた息子。
イベントが始まった時に、「頑張れー!」と大きい声で先生にエールを送ったそうです。
そんな息子の心の成長には、感激させられる毎日です。
ですが同時に、イヤイヤ期と赤ちゃん返り中の息子に、「もう付き合いきれない!」と感じることも。
どうしても娘に手がかかる生活の中で、娘と私を引きはがそうとしたり、わざとひっくり返って大泣きしたり。
イヤイヤ期も心の成長の一つ、赤ちゃん返りも寂しさの表れと分かりつつ、どうしても受け入れられない気持ちになってしまいます。
そして1歳の娘。
大人用のイスによじ登ってダンスをしていたり、タンスの引き出しを開けて中の服を全部出していたり。
危ないし、イタズラばかりで困っているのですが、それも身体能力が上がった証拠です。
見つかった時にニヤッと笑う娘。
こちらも笑って、受け止めてあげたいのが本音です。
でも、正直、余裕が無いのです。
イヤイヤ期の2歳息子は、何かあるたびに「イヤ!」しか言いません。
朝、パジャマから着替えるのも「イヤ!」
保育園に行くのも「イヤ!」
お風呂に入るのも「イヤ!」
寝ようと電気を消すのも「イヤ!」
終始こんな調子なので、時間が無い時は特にイライラしてしまいます。
なだめすかしてみてもうまくいかず、結局、強い口調でやらせるような状況に。
着替えやお風呂なんて、もう格闘の域です。
また、1歳娘はちょうど歩けるようになり、行動範囲が一気に広がりました。
ちょっと目を離したスキに棚の上によじ登ろうとしていたり、違う部屋でイタズラをしていたり。
これまでは手が届かなかった範囲のものまでどんどん触れるようになり、こちらの対応が追い付かない!という状況。
危なっかしくて気が休まる間もありません。
とっさに口から出るのは「危ないからダメ!」という言葉。。
2歳の息子にモノマネされるくらい、注意ばかりしてしまいます。
そんな2人をワンオペで育てていると、もう生活を「こなす」ことで精いっぱい。
食事を出し、清潔な衣服を着せ、トイレに付き合い、オムツを替え、お風呂で汚れを落とし、寝かせる。
そんな日々の最低限のタスクを、いかにうまく回すか?ということに意識が向きがちです。
でも、それって本当に我ながらもったいないなと思うのです。
たらればの話をしてもムダかもしれませんが、私はつい考えてしまいます。
「私にもっと余裕があれば、この子たちはもっと幸せに過ごすことができるんじゃないか?」と。
例えば、娘を抱っこしているときに毎回ヤキモチを焼いて、「抱っこして!」と私の足にしがみついて泣く息子。
そんな時、もし…。
息子の気持ちに寄り添って、上手に受け止めてあげることができたら。
息子はもっと穏やかな気持ちで、楽しく1日を過ごすことができたのでは?と。
そして、イタズラ盛りの娘。
何に対しても興味津々で、色々な物をどんどん触ったり口に入れたり。
「危ないからダメ」と、娘の手から取り上げてしまう物がたくさんあります。
でも、もし…。
何でもかんでも制限せず、安全に遊べるように見守りながら過ごさせてあげられたら。
娘はもっと、たくさんのことを経験して、楽しみながら成長できるのでは?と。
毎朝、子どもたちの寝顔を見ながらそんなとりとめのないことを考えては、「ああ、昨日をやり直したい!!!」という思いに駆られます。
もっと、息子の寂しい気持ちやイヤイヤを受け止めてあげたかった。
もっと、娘のイタズラを面白がってあげたかった。
子どもたちと、たくさん遊んで笑い合いたかった。
もちろん後悔だけじゃなくて、思い出し笑いしてしまうことも。
毎日の育児って、ツライことばかりじゃなくて楽しい瞬間、面白い出来事もたくさんあります。
「昨日の息子のダンスは面白かったなぁ、もう一度ゆっくり見たいなぁ」とか。
娘が初めて歩いた時は「あの瞬間をもう一度体験したいなぁ」とか。
そんな、楽しい瞬間さえも、余裕のない一日の中で、どんどん、すり抜けていきます。
こんなもどかしい思いを何度も繰り返しながら、あっという間に年月が過ぎていくのかもしれません。
でも、子どもたちが目覚め、また新しい朝が始まれば、そんな気持ちはどこかに飛んでいきます。
慌ただしくも、愛おしい真剣勝負な1日が始まるのです。