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公開 2020年02月28日  

ピアノの練習が嫌い…。そんな気持ちを「練習したい!」に変えた、先生のある提案とは?

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ピアノの練習が大っ嫌いだった娘が、進んで練習するようになったときのお話です。きっかけは先生からのある提案。それからはほんの2週間ほどの間に、ぐんぐん上達していきました。


娘の希望ではじめたピアノ


子どもに習いごとをさせるなら「好きなことをさせたい」と、つねづね思っています。

現在5歳の娘は、年少のころから「ピアノを習いたい!」とせがむようになりました。

「本人がやりたいのなら応援しよう」と、年中に上がってから、評判のピアノ教室に通わせ始めました。


ピアノ経験の全くない私。

通い始めて知ったのですが、ピアノ教室って毎回宿題が出されるのですね。

わが家にはピアノがなかったので、しばらくはオモチャのピアノで練習させることにしました。

しかし通い始めて1ヶ月も経たないうちに、娘は宿題をほとんどやらなくなってしまったのです。




練習嫌いの理由は、おもちゃのピアノ?


それ以降、「毎日しようね」と言われている宿題を週1回するだけ。

しかもピアノ教室に出発する直前に、たった1度弾いて終わりです。

せっかく習っているのだからと、練習をするように促しても反発する娘。

私もつい「そんなにピアノが嫌いなら辞めてもいいよ?」と言ってしまう日々。

けれどピアノ教室は好きなようで、教室に行くとニコニコ嬉しそうに練習をするのです。


「高価なピアノを買ってから辞めるって言われると困るな~」という不安と、「大きなピアノを買ったら練習するようになるかな~」という期待の狭間で揺れ動く親心。

10月の増税が迫っていたこともあり、意を決して電子ピアノを購入することにしました。




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期待した“電子ピアノ”の効果は…


電子ピアノが届く日を、娘は指折り数えていました。

彼女の笑顔を見て、「この様子なら練習するだろう」と私も一安心。

ところが、せっかくピアノが届いたのに、娘はちっとも練習をしなかったのです!

それどころか、足で鍵盤を弾いたり、入浴前に全裸でピアノをかき鳴らしたり…。

電子ピアノに内蔵のデモ音楽を鳴らし、髪を振り乱しながらエアピアノをしたり…。

大きなオモチャとして、ピアノを扱い始めたのです。


「練習が好きになるかも…」という私の淡い期待は、見事に崩れ去りました。

ピアノ代として十数枚の諭吉さまとサヨナラしたにも関わらず!


きっかけは「ジングルベル」


電子ピアノが届いて数日が経ったころ。

クリスマスの日のおさらい会に向けてということで、先生が「ジングルベル」を教えてくださいました。

それまでは指を動かす練習か、聞いたこともない単調な曲ばかりを弾いていたのですが、「ジングルベル」は娘が好きな曲。

家に帰ってからも自主的に練習し、すぐに弾けるようになりました。


その様子を見た私は、「これは練習をさせるチャンスかも…」と考えました。

娘の気持ちをのせるために「すご~い!じょうず~!」と大げさにほめまくったり、「左手も使って弾いてみたら」と提案したりしてみました。

言われたとおり両手で練習をしはじめた娘は、右手と左手で同時に「ジングルベル」を弾けるようになったのです!


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「知っている曲」で、娘の態度が一変!


成り行きを先生に伝えたところ、翌週、有名な童謡ばかりが入ったテキストを持ってきてくださいました。

どの曲も右手と左手を使って弾くシンプルな曲で、先生との連弾もできるようになっています。

これまで使っていたテキストは数ページ残っているのですが、今後は新しいテキストと並行して進めていくことに。


家に帰ると早速テキストを開いて、1ページ目から順番に曲を歌いだす娘。

全ページ歌い終わると、今度はピアノの練習をはじめたのです。

それからは、朝、身支度が終わって家を出るまでの数分や、夜、歯磨きが終わって寝室に行くまでの数分など、合間を見ては何かしらの曲を練習するように。

教室では習っていないのに、独学で弾けるようになった曲もあり、とても驚きました。




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子どもの好き、嫌いは単純じゃない!


“娘の知っている曲をレッスンに取り入れる”という先生の機転で、突然ピアノ大好き少女になった娘。

今では、幼稚園の音楽発表会で重要なポジションを任されるようになりました。


子どもに習い事をさせるなら、「好きなことをさせたい」と考えている私。

練習をしない娘を見て、「ピアノ嫌いなのかな、辞めさせようかな」と何度も考えました。

でも、たった1つのきっかけでこんなにも変わるなんて…!


練習を嫌がるたびに、「辞める?」と聞いていた自分の言動を反省。

子どもの好き、嫌いを見極めるためには、一面だけで判断できない。

できる限りの工夫を尽くしてからでも遅くないと感じた出来事でした。


※ この記事は2024年12月19日に再公開された記事です。

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