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公開 2020年02月23日  

昔のお家を体験させたくて、子連れ白川郷!堪能したのは“何もない時間”

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先日、家族で世界遺産の岐阜県白川郷に行ってきました!茅葺き屋根の民宿に泊まり、5才息子もテンションアップ?…かと思いきや、親の予想とは違う楽しみを発見したようです。


私の思い出の中にある“おばあちゃんの家”


今年の初冬、5才になる息子を連れて、家族で岐阜県の白川郷に行きました。

急勾配の茅葺屋根が特徴的な「合掌造り」の家が並ぶ山あいの集落で、世界遺産にも登録されている場所です。

ちなみに正確には、白川郷だけでなく近隣の五箇山も含めて「白川郷・五箇山の合掌造り集落」が世界遺産なのだそう。

そんな白川郷への旅行の目的はずばり、息子に古い日本の家を体験させること。

我が家はマンションですし、実家も義実家もリフォーム済みですので、息子は昔ながらの家というものを知りません。


私が子どもの頃は、おばあちゃんの家はまだ薪のお風呂。

叔父が薪割りをして、庭に積んでいたものです。

こたつも炭を使っていました。


何かが潜んでいそうな、暗い廊下の奥。

屋根裏や大きな納屋の探険なども、わくわくした思い出があります。

息子にも、あの雰囲気を少しでも味わわせてあげたい。


そんな気持ちもあり、茅葺き屋根の民宿に1泊するプランで出掛けました。


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息子、合掌造りの家を華麗にスルー


白川郷に到着し、まずは散策。

世界遺産ということもあり、外国からの旅行客も多くいます。

…が、大人たちが魅了されている茅葺屋根のお家に、息子の反応は薄め。


それよりも、日陰に残っていた雪で雪だるまをつくり、お土産物屋さんの前にある水車をえんえん眺めて…という調子です。

おやつには、ここの名物よりもソフトクリームをご所望。


うーん、「この茅葺屋根のお家に泊まるんだぞ!昔話みたいだぞ!」と意気込んで来たのですが、親の心子知らず。


宿が見えてきても、息子は「今日のお泊りはここ?」というだけで、茅葺屋根には無反応。

この場所や家に魅力を感じなければ、ただ不便なだけのお泊りになってしまうけど、大丈夫だろうか…?


民宿到着!懐かしい雰囲気のお家を満喫


宿は、一般のお宅を利用した民宿です。

共同トイレやお風呂など水回りは現代的に改装してあるものの、外観だけでなく中も懐かしい雰囲気。

開け閉めの際にカタカタと音がするガラス戸、部屋を一歩出たら寒い廊下など、まさに思い出の中にある冬休みのおばあちゃんの家でした。
お茶の間には囲炉裏もあります。

心配していた息子の反応ですが、お泊り自体は大好きな子、何だかんだでこのお家を満喫したようです。


お茶の間では、柱にこの家で育ったお子さんたちの成長記録を目ざとく見つけ、自分と比べて「誰と一緒?」とニコニコ。


トイレに行って「さむ~い!」、お布団を重ねてごろごろ遊んで、長い廊下を行ったり来たり…。


さらに、自宅にはない4枚の引き戸に大苦戦!閉めたと思ったら反対側に隙間ができ、何度もチャレンジしていました(笑)。


何をしたというほどのことはありませんが、いつもと違う過ごし方ができたようです。


スリッパのまま和室に上がろうとして焦った場面もありましたが、それも小さな自宅マンションとは違うからこそ。

いつもとは違う、いい体験になったと思います。


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何もない=家族で過ごす以外の選択肢ナシ!


また、この空間にいると親もまったり気分に。

当初、星でも観に行こうかと夫と話していたのですが、その日はあいにくの曇り空。

しかも夜は熊が出ることもある(!)らしく、外出はしないほうがよさそうです。

…ということで、部屋にはTVもないため、早めに温泉に行って夕飯をいただいたら、あとは息子と遊ぶだけ!


いつもはスマホをいじりがちなパパもお馬さんごっこをしてくれて、みんなでコチョコチョごっこをして、クイズ大会をして、「くまさんだぞー」「きゃ~~!!」…。


やはり大したことはしていないのですが、家事も気にせず、オモチャを使うでもなく、ただただ遊ぶというのは久しぶりな気がします。



キッズスペースが充実した便利なホテルも好きなのですが、こういうのもいいですね。

エアコンはなく、就寝時は石油ストーブをつけられないので湯たんぽを用意してもらい、息子とくっついて眠りました。


“予定のない時間”のために、あえて旅に出る


帰ってからも、息子はこの旅行を「楽しかったねぇ」と振り返り、現地でもらった白川郷の写真付きカレンダーを見てニヤニヤしたりしています。

正直、何をしたのか?というとお泊りしただけですし、私にとって最大のポイントだった茅葺屋根も、最後まで無反応のまま。

でも、いつもと違うところに連れて行くだけで非日常感が出ますし、便利なものがない場所にいれば、何をするかは子どもが考え出すんですね。

共働きで、普段はバタバタ。

旅行先でも、ついついあれもしようココも行こうと詰め込んでいたように思います。

もちろん、「〇〇を体験させよう」という親の努力も必要かもしれませんが、“予定のない時間”を意識して作ることも大事だなぁと思ったのでした。


※ この記事は2024年10月23日に再公開された記事です。

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