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公開 2020年01月18日  

「みんなで仲良く!」ってホントに正解?ハッとさせられた5歳児の言葉

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お友だちを仲間はずれにしているように見えた娘の態度しかしその言動には、私も納得の理由があったのです。


いじわるしてる?娘のお友だちへの言動にヒヤッ…


娘を幼稚園に迎えに行ったときのこと。

その日は親友のAちゃんと園庭で遊ぶ約束をしていました。

さあ、何をして遊ぼうか…という面持ちで園庭を眺めている2人のもとへ、Bちゃんが声をかけてきました。

BちゃんはAちゃんと同じクラスの女の子。

「Aちゃん!娘ちゃんも入れてあげるから一緒に遊ぼー」

娘はその言葉にうつむいてしまいます。

するとAちゃんが娘に聞いてくれました。

「娘ちゃん、どうする?いい?」

5歳ながらなんと気遣いのできる子なんでしょう。

Aちゃんの振る舞いに感心していると、私の視線の先で娘は言いました。

「…ムリ」と。

えっ、なんで?…わが子よっ、みんなで遊べばいいじゃない!

予想外の返答でした。

Bちゃんはもう一度チャンレンジします。

「娘ちゃんも入れてあげるから一緒に遊ぼー」

「…ムリ。Cちゃんもいるから」

Cちゃんは娘と同じクラスの女の子。

最近はAちゃんとCちゃんの3人でよく遊んでいます。

娘の頑なな様子を見た私は思わず彼女たちの間に割って入りそうになりました。

けれど子どもの世界に大人が気安く踏み込むのも良くない気がして、その場は思いとどまりました。
(結局なんとなく全員で遊ぶことになっていました)


「そういうことってあるよね!」娘の言葉に納得


その晩、お風呂に浸かりながら娘に聞いてみました。

私「どうして今日はBちゃんと遊べないって言ったの?」

娘「だって、Cちゃんも一緒に遊ぶから」

私「なんでCちゃんがいたらBちゃんと遊べないの?」

娘「だってBちゃんとCちゃんはクラス一緒になったことないもん」

私「あー、クラスが違うから2人は仲良くできないって思ったんだ」

娘はコクリと頷きました。



その話を聞いてママ友たちとのやりとりを思いだしていました。

私は同じ幼稚園のママたち5人で、よくランチ会をしたりショッピングに行ったりしています。

つい先日もみんなでアメリカ発祥の会員制業務スーパーに行こうという話になりました。

すると、グループの1人が「同じに日に同じお店に違う友人と行く予定にしている」というのです。

「みんなで一緒に行けたらいいんだけど、みんな面識ないよね?車で乗り合わせていくし、一緒に行ってもちょっと気まずいもんね。残念だけれど今回はごめんね」と、現地で遭遇することも想定し誰も気分を害さないよう上手にお断りをされていました。

もちろん、誰1人として「みんなで一緒に行けばいいじゃない!」とは言いません。

そりゃそうです。

仲良しグループのなかに面識のないママさんが1人ポツンと入っても微妙な空気になってしまうでしょう。

なるほど。

娘が言いたかったのはこういうことなんだ!

クラスの違うBちゃんとCちゃんが一緒に遊ぶと気まずくなると思ったのです。

いじわるしているようにも見えたけれど、彼女なりに気を遣っていたんだなと安心しました。


子どもだって色々考えているんだ!


もし娘にもっと語彙力があれば

「ごめん、Bちゃんとも遊びたいんだけど、今日はAちゃんとCちゃんと私の3人で遊ぶ約束してたの。
BちゃんはCちゃんと同じクラスになったことがないから仲良くないよね?
一緒に遊ぶと気まずくなっちゃうかな~と思って。
だから今回はごめんね」

など言ったのでしょうか。

しかし5歳児がそこまで事情を説明しだしたら驚いてしまいます。

娘の頭のなかには色々な考えが巡っていたけれど、まだ思考に語彙が追いついていないから要約して「ムリ」になったのです。

コミュニケーション上手なママさんたちと同様に5歳の女の子だって関係性を考慮したり空気を読んだりしながら、誰と遊ぶか…を決めていたのです。


「みんなで仲良く」だけが正しいわけじゃない!


親はどうしても「みんなで仲良くすることが健全!」と考えがち。

もちろん、いつもみんなで遊べたら理想的なのかもしれません。

でも、子どもにだって私たちと同じように「合う・合わない」はあるだろうし、少人数で遊びたいときもあるはず。

そんなとき部外者である大人が「みんなで仲良くしなさい!」と言っていいのか…。

子どもには子どもなりの物差しがある!真意を確かめずに親の都合を押し付けてはいけないなと思いました。


※ この記事は2024年12月02日に再公開された記事です。

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