ビデオを持つ手が震えた、お遊戯会。慎重派の我が子が見せた成長＜第三回投稿コンテスト NO.21＞

私には慎重派の４歳の息子と怖いもの知らずの１歳の娘がおります。

「何度でも語りたい…わたし史上最大の子育てエモストーリー」は今年幼稚園に入園した息子の成長の話です。

息子は赤ちゃんの頃からおとなしく慎重で、「おもちゃとられちゃうからおともだちとあそびたくない」と言い支援センターや公園にもあまり行けないほど気の弱い子でした。

先日、息子の初めてのおゆうぎ会がありました。

他のお友達と保護者が楽しそうに会場に入る中、私の心は不安でいっぱいでした。

なぜなら、息子は幼稚園入園前の親子クラスや体験入園でもほとんど私から離れず、ダンスも歌も何一つお友達や先生と一緒に楽しむことはできなかったからです。

楽しそうに手遊びをするお友達の中、全く動かない息子の背中をいつも眺めていました。

幼稚園入園後は泣かずに毎日通えてはいたものの、保育参観の親子体操などはやはり、何もしないで端に座っていました。

今回はさらにいつもとは違う場所でたくさんの観客の前で子供達だけで演技をするのです。

大人でも緊張するような大舞台で引っ込み思案な息子がどんな思いでいるのか、考えただけでもつらい気持ちになりました。

しかし

なんと息子は泣かずに舞台に立てただけでなく元気いっぱい踊り、最後に笑顔をみせてくれました。

私の知らない間に、こんなにも強くかっこよく成長していたのと驚きました。

舞台から戻ってきた息子を何度も抱きしめてたくさんの言葉で褒めました。

息子は一回り大きくなったようでした。

後日担任の先生に

「息子くん、おゆうぎ会でとっても自信がついたようで、以前は用事があると私の近くに呼びに来ていたのに、『せんせーい！きてー！』って遠くから大きな声で呼べるようになったり、お友達にダンスを教えてあげたり、みんなの前で歌ったり踊ったりできるようになったんですよ。そういうことは今までになかったのでわたしも嬉しくなってしまいました。」

と教えていただきました。

はじめて親から離れて幼稚園に通い始めた息子は、寂しさや不安を抱えながら色んな経験をして、失敗と成長を積み上げ高い高い壁を乗り越えたようです。

初めて一人で大きな舞台に立ち、その成功をきっかけに自信をつけて大きく成長したこの日を私は何度も思い出すでしょう。

来年は年中さんになりまたひとつお兄さんになります。これからどんな成長をみせてくれるかとても楽しみです。


（ライター：cabucafe）