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公開 2020年01月03日  

ワンオペ育児で心が折れた。救ってくれたのは助産師さんの言葉でした<第三回投稿コンテスト NO.29>

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ワンオペ育児で押しつぶされそうになった時、pumehanaさんを救ってくれたのは、娘の笑顔を助産師さんの言葉でした。



娘が生まれてからもうすぐ8ヶ月。

まだまだママ初心者で娘と過ごしてきた時間も短い私ですが、何度も娘に元気をもらってきました。

そして、同じくらい周りの人たちにも助けられてきました。

妊娠が判明したのは37歳になったばかりの頃。

結婚して半年が経ち、子供はいたら楽しそうだけど、いなくても夫婦二人で過ごしていくのもいいね、と話していた矢先でした。

少し生理が遅れていて、ほんのちょっぴり期待も込めて自宅で検査をしてみたら陽性。

嬉しさと信じられない気持ちで一緒に家にいた主人に報告をしたら、喜んでくれました。



私は中学生になった時に両親が離婚をして、大学で一人暮らしをするまで母と祖母と暮らしてきました。

結婚をする前に祖母も母も亡くなっていて、私は一人っ子、母も一人っ子だったため、身内がいませんでした。

だから、結婚をして家族ができたこともとても嬉しかったし、妊娠をした時に「自分と同じ血が流れている家族がまたできるんだ」と思ったら、とても感動したのを覚えています。


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つわりがひどく、仕事が休みの日はほぼ一日中ソファで横になる日々が2ヶ月ほど続きました。

安定期に入ってからは特に大きな問題もなく順調に臨月を迎えましたが、妊娠37週の検診で急に高血圧になり、そのまま入院をして産むことになりました。

約3週間早く娘はこの世に誕生しました。



退院後10日ほど義母が家に来て色々と手伝ってくださいました。

ただ主人の様子が少しおかしいなとは感じていました。

仕事終わりの連絡が来なくなり、帰ってくる時間が遅くなりました。今までは遅くても21:00頃までには帰ってきていたのに、23:00になっても帰ってこない日が増えました。

そもそも職場は原則19:30以降の残業は控えてほしいというところでした。

義母がいるから任せておけば良いと甘えているのかなと思っていましたが、ご自宅に戻られた後も変わりませんでした。



主人はほとんど毎日、日付が変わるまで帰ってきませんでした。飲みに行く、カラオケに行く、仕事の相談に乗ってくる、などの理由でした。

何度か話をしているうちに、父親になることに対する周りからのプレッシャーにも耐えられない、病みそうだ、と言われました。

そう言われてしまったら、もう何も言えませんでした。



だから私はまだ小さくて、眠る、泣く、ミルクを飲む、の繰り返しの娘を相手に毎日朝起きてから夜寝るまで、いや夜中も起きてミルクをあげて…の1日のお世話を娘が生まれた直後から一人でやらなければなりませんでした。

SNSで旦那さんの仕事が大変で毎日ワンオペという方のお話や、ご主人が全然手伝ってくれないというボヤキなどを読んでいても、いつも共感する反面

「この新生児がいる家庭において、家にすらいない、しかも夜な夜な遊び歩いている旦那さんなんて世間にどのくらいいるんだろうか。」と思ったら、情けなくなることがたくさんありました。



そして、そんな生活が1ヶ月ほど続いて、娘が2ヶ月になった頃。

ついに私の心が折れました。

その日も夜になり娘がずっとぐずっていて、そのうちに大泣きをし始めました。

ミルクもあげた。おむつも替えた。抱っこしても泣き止まない。毎日自分しかいない。もうどうしたらいいかわからないし、こんな毎日がもう辛い。

そう思ったら涙が溢れてきて、娘以上に大きな声で号泣しました。


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すると、あんなに大泣きしていたの娘が泣き止んで心配そうに私の顔を見ていました。

娘の視線に気付き、私の気持ちも落ち着いてから、「ごめんね。私も大泣きしちゃった。悲しくなっちゃったよ」と話しかけると、娘が笑ったのです。

まだ生まれて2ヶ月。生理的微笑しかしないと言われているこんなに小さな子が、まるで「大丈夫だよ。私がいるよ。」と言ってくれているかのように、にこーっと私に笑いかけていました。



こんなに小さな子に心配をかけてしまったという想いと同時に、「そうだ。私にはこの子がいるんだ。この子が安心して成長できるように自分ができる事をしよう。

できる限り私も毎日を楽しんで、主人の分もたくさん娘に話しかけて、たくさん笑って、愛情を感じてもらえるように頑張ろう」
そう思うことができました。



さらに、娘が声を枯らしてしまったのが心配で初めて小児科に行った時。

受付をしている間、娘を抱っこしてくれた助産師さんが言ってくれました。

「今にもお話ができそうなくらい表情が豊かなお子さんね。きっとお家でたくさん話しかけてもらって、遊んでもらって、しっかりコミニュケーション取れるようにお母さんも頑張ってるのね。」

涙が止まらなくなりました。

娘の前で泣いてしまっても、一人で面倒を見ながら精一杯でも、母親として認めてもらえた気がしました。


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もうすぐ8ヶ月の娘は今はさらにパワーアップして、眠い時と空腹の時以外はニコニコ&一生懸命うーうーおしゃべりをして私に元気をくれます。

そして、毎日必ず笑ってしまうのは娘の寝顔です。

口を開けて(たまに薄目も開けて)気持ちよさそうに眠っている娘の寝顔を見ていると、全身の力が良い意味で抜けてとっても温かい気持ちになります。

まだまだママ1年生ですが、娘がくれる無限大のパワーをもらいながら、そして周りの人たちの優しさに助けてもらっている事に感謝をしながら、娘も私もたくさん笑顔になれる毎日を過ごせるように頑張っていきます。

(ライター:pumehana)


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※ この記事は2024年10月22日に再公開された記事です。

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