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公開 2020年01月03日  

サンタからの贈り物は息子の笑顔。悪戦苦闘の育児に終わりが見えた日<第三回投稿コンテスト NO.30>

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初めての育児にヘトヘトになっていたという、だいこんさん。息子さんの成長を感じ、育児が苦痛ではなくなったというエモエピソードを送ってくれました。


2歳9ヶ月のクリスマス


息子は2歳9ヶ月ですが、生まれる前から手のかかる子でした(笑)

妊娠3週にして悪阻が始まり、6週には妊娠悪阻で入院、MAXで12キロ体重は落ち、なんと生まれるまでその悪阻は終わらず。

悪阻で寝たきり状態だったのに30週から切迫早産で入院。

ハッピーマタニティライフなど一瞬も無く、泣かなかった日はなかったです。

「お腹の中に、手のかかるタイプの男の子がいる」

そう言ったのは妊娠2ヶ月の時の事で、言霊とは本当に恐ろしいと思うような、手のかかる男の子が生まれてきました(笑)



とにかく抱っこじゃないと寝ない子、抱っこをおろすとすぐ泣くので、近所に虐待を疑われて通報されるのでは…と私が泣きながら保険相談所に相談していました。

ミルクの飲みもとても悪く、3,400gで生まれたのに4ヶ月検診の時には、発育曲線の下の方に…

当然のように私は育児ノイローゼに…

社会からも遮断されて、子供の成長は平均とは違う、ネットなどに書いてあることが全く通用しない息子との生活がとにかく辛かったです。

「ミルクの飲みが平均以下でも、この子なりに成長して笑顔でいてくれたらいいか」

そう思えるまでに時間はかかりました。


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そして、息子は身体が軽い為に身のこなしが早く生後4ヶ月でもうズリバイを習得してしまい更に目が離せなくなってしまう状態に。

自分がトイレから戻ってきたら、部屋のどこで何をしているのかいつもヒヤヒヤしていました。

そして…一人遊びが全くできない子でした。

息子が一人遊びする時もママが横で見守っていないと泣いてしまう。

息子が昼寝をしたら大人の食事と離乳食のストック作り。

自分のタイミングで一息休憩…なんて本当になかったです。



ちなみに寝かしつけも俗にいう「セルフねんね」というものとは無縁の子で、背中やお尻をトントントン…45分かけて寝かしつけて15分で起きる(笑)

そんな毎日…

離乳食も少食で、食べが悪く、せっかく作っても結局大半がゴミになってしまって悲しかったです。

心は折れる一方でした。

4ヶ月から自力で動くことを学んだ息子は1歳前にはとてつもないデンジャラスアクティブボーイに変化していました。

テレビの画面が気になってテレビ台の段を3段よじ登って片手をテレビに触ろうとしていた時にはさすがに私は自分の手の本数も目の数も足りないと本当に思いました。



1歳になっても、遊ぶのは「一人ではイヤ」放置すれば泣き続ける子のままです。

ダイニングチェアに自分が座りながら、遊んでいる子供を眺めながら紅茶を飲む。

そんな光景が理想だった…

そんな中、イヤイヤ期はロクに言葉も喋れない1歳5ヶ月から開始のゴング!

修行僧のような気持ちで日々過ごしました。

とにかく「自分を見てくれ!」タイプな息子。

イヤイヤで怒っていても時期が早すぎて言葉がまだ上手に出ないので、ブロックで叩かれた時も数回。

何度も夜中に一人泣きました。


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2歳になっても相変わらず遊び相手にママがいないとダメ。

そんな息子は車が大好きになりました。

加速度的にどんどん車の車種を覚えていき、もう私が分からないレベルで車種の見分けがつき街を走る車の車種を言い出します。

2歳5ヶ月で対象年齢5歳からの車のパズルが一人で出来る様に。

「この子天才?」



その頃には「この車乗りたい」など息子の中でカッコいいと思う車の車種を具体的に挙げて言うようになりました。

気づいたら少しですが会話でコミュニケーションも取れるようになっていたのです。

そして2歳半になった時…やっとたまに「一人遊び」をしてくれるようになった!!!

あれ…イヤイヤ期、終わってるかも!そしてなんか成長したかも!



「ママお皿洗ってるから遊んでてねー」

「はーい」

「ママあそぼー」

「今お茶飲んでるからちょっと待っててねー」

「…もう飲んだ?」

「まだでーす」

こんな会話も。

育児ノイローゼになり毎日いっぱいいっぱいの日々だったけど、2歳半になってやっと「ママー、ママー」と甘えてくるのが可愛く、こちらの事情も時々理解してくれたりします。

もちろん全くこちらの事情にお構いなしのことの方が多いけれど…



ずっと泣いて過ごした妊婦時代。ネットに書いてあるようなマニュアルが通用しない息子。

身長は今も小さい。

それでも彼は彼なりに成長しています。

1年前、1歳9ヶ月の時のクリスマスは息子の中では「??」なイベントでした。

それが2歳9ヶ月になった息子はクリスマスは「サンタさんがプレゼントをくれる日」と認識するほど成長しました。

「お利口さんにしていないとサンタさん来ないよ」という魔法の言葉も通用するように(笑)



そんな2歳9ヶ月のクリスマス…

朝、ママに「ねぇ…ツリーのところにプレゼントがあったよ…サンタさん来たのかな…!?」

と小声で言われる息子。

いつも寝起きが悪いのに「ハッ!」となる(笑)

息子は寝相が悪いのでプレゼントは枕元ではなくリビングのツリーの横に。

パジャマにスリーパー姿の息子は少し怖がりながら寝室からパパと手を繋いでリビングに行くと…欲しかった子供用の二輪バイクが!!


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キラキラした目でこちらを見てバイクの方に近づき「バイク…」と照れ笑いをしながら立ったりしゃがんだり色んな角度から見てみる(笑)

なんて純粋でキラキラした目をしているんだろう…

動画で撮ったので何度も見返してしまいます(笑)

私も子供の時、クリスマスの朝はドキドキしながら枕元を見ていた記憶があります。

子供って純粋なんですね。



子供が子供の時期って振り返ると一瞬なのかも知れないです。

でもその時は毎日必死でその瞬間が振り返ると心が温かくなる素敵な記憶になることは気が付かないです。

きっとそれが育児なんだと思います。

過ぎてから分かる幸せ。

育児そのものは9割7分くらい大変だと思います。

だけど残りの3分がとてつもないハッピーを届けてくれます。

息子の今年のクリスマスプレゼントを見たときの「サンタさんが来た!」という顔はきっと私は一生忘れることが無いと思います。



子供はいつの間にか成長して行き、サンタさんを信じて、そして正体を知るようになり(笑)どんどん大人になっていってしまうのですね。

そして私のように今度はサンタさん役をやるようになる。

その時に、息子自身がサンタさんを楽しみにしていた頃を思い出してくれるといいな、と思います。

そしてサンタさんからのプレゼントを見て目をキラキラさせて喜んでいた姿が私にとって今年の最高のクリスマスプレゼントになりました。



毎日ヘトヘトにさせて、時々大きなハッピーを持ってくる「子供」ってすごいパワー!

これからも子供も親も幸せが訪れて欲しいものです。

毎日悪戦苦闘しながら…(笑)


(ライター:だいこん)


※ この記事は2024年10月01日に再公開された記事です。

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