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公開 2020年01月28日  

つみきあそびでサンドイッチ?子どもの自由な発想が教えてくれたこと<第三回投稿コンテスト NO.78>

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つみきあそびが大好きな息子さんがいるyakinikuさん。息子さんの自由な発想に、深く感動したというエピソードを綴ってくれました。



子どもが10ヶ月の頃、積み木をするようになった。

ひとつひとつ、積み木をかじったり、じっと見たり、投げてみたり、吟味する。

持ったまま首をかしげ、考え込む。

気が向けば積んでいく。


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最初の積み木は崩すだけだった。

私が積み上げる小さなお城は、輝く笑顔に見つかっては、勢いよく散り散りになった。

いつしか私も夢中になって積み上げていた。

たくさん買い与えた(そんな予定はなかった)おもちゃが散らばる部屋で、子どもは縦横無尽にハイハイする。

子どもに意識を配りながら、城の場所を思案しては、こっそりと積み上げる。

でも崩れるときは親も子も笑っていた。

子どもが積み木を積み上げるようになったときには、言葉にしきれない感動があった。

もう、まずは積み上げるのがすごい。

えっ 指先で器用に持ってる!!

上に重ねられるようになったの?!

崩れたねー!

またチャレンジするんだ?!

すごいね、すごいね。

何をして見せてくれても、嬉しかった。

「すごいね」の言葉に子どもが拍手をするのも可愛かった。

そんな中で、ひとつ、負けたなと思ったことがあった。(勝負ではないが)

それは、子どもの積み木のその先だ。

子どもの積み木は自由だった。


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子どもは積み木だけを重ねるのではなく、ボールも、ぬいぐるみも、私の手も何でも使った。

何でもサンドイッチだ。

サンドサンドサンド!


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柔らかいぬいぐるみに乗った四角い積み木を見ながら、こんなことをしてもいいのか!と思わされたというか、衝撃をくらった。


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私にとっての積み木は、その場にあるパーツで作品を創るものだった。

無意識にそう思っていて、でも子どもにとっては違った。

何かの形ができるようで、でも形にならないような、そんな物体が常に更新されていく。

色んなものを重ねて、ななめや横向きでも平たくてもいい。

自由な子どもは積み木を重ねる。

思えば、子どもが積み木を握って重ねたあの日から、それを喜んだあの日から、私は子どもに深く感動するようになった気がする。

子どもから学ぶことがある。

私にはない発想がある。

子どもは私とは違う人間だ、と改めて思った。


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今では当たり前のようにできるようになった積み木。

子どもに初めて渡したそれには、ひときわ噛み跡がついている。


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(ライター:yakiniku)


※ この記事は2024年11月22日に再公開された記事です。

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