我が家の次男は、現在6歳。
4月に小学1年生になりました。
昨年度、年長さんとして1年間保育園で過ごしたこともあり、小さい子の面倒をみたり、お兄さんらしい部分も見られるようになりました。
それでも、まだまだ甘えん坊な次男。
私が座っているときには膝の上に乗る、もしくは背もたれと背中の間に収まる。
疲れて横になっていると背中の上に亀のように重なる……。
外食に行くと「ママの隣がいい!」、車の座席は必ず「ママの後ろ!」と、「ママが」「ママが」と言い張り続けています。
そんな次男には、2学年差の兄も呆れ顔。
パパにも「赤ちゃんみたいだな」と言われる始末。
当の本人は「バブちゃんだも~ん」と言うこともあれば、「お兄ちゃんだし!」と言ってみたり…
都合よく使い分け、気にしている様子はありません。
実家に帰省した際にも、変わらぬ甘えっぷり。
私の父は、「男児たるもの!」と昔かたぎな価値観を持つ人。
次男の様子を見て、「おいおい、そんなにべたべたして大丈夫なのかこの子は……」と苦笑されたこともありました。
正直母としても、いつまでもママべったりな様子に、心配になることもあります。
それでも、今のところ次男の欲求を受け入れる姿勢で過ごしているのには、理由があるのです。
甘えたいだけ甘えればいい…そう思うのは、自分が不器用な子どもだったから
11,109 View我が家の次男(6歳)の甘えん坊ぶりは、兄・父・祖父に呆れられ、心配されるほど。その「甘えたい」気持ちを尊重し、受け入れている理由には、自分が育ってきた背景があるのです。
次男の甘えっぷりに、呆れ顔の面々
「甘え下手」な母が思い出す、自身の学生時代
次男の「甘えたい」気持ちを受け入れている理由は、自分の育ってきた背景にも関係しています。
私は2人姉妹の長女。
「甘えたい気持ち」を、”お姉ちゃんだから”と拒まれた記憶は全くありません。
それでも物心ついてからは、母に甘えた記憶も、抱っこされた記憶もないのです。
もちろん、母は私のことを愛情いっぱいに育ててくれたと感じています。
ただ、覚えているのは、幼い頃から「しっかりしている」ことを褒められたこと。
知らず知らずのうちに、「私は姉だから甘えることはいけない」と思うようになっていたのかもしれません。
甘えることを、自ら拒んできたのでしょう。
そして、1番強烈に残っているのは、高校受験の合格発表でのワンシーンです。
志望校の合否判定が、ギリギリまで何とも言えなかった私。
それでも受験した結果、合格でした。
その際、「わーっ!」とハグをして母が喜んでくれたとき、腕の中で私は硬直してしまったのです。
そのことが、少なからず私はショックでした。
母を信頼していないわけではない。
なのに、「わーっ!」と母を抱きかえし、感情のままに喜ぶことができなかった。
その感覚は、今もなお残っています。
「甘え下手」なことは受け入れています。
でも、本当は「甘えたくない」わけではないのです。
なのに、甘え方がもうわからない。
「いざというとき」ですらブレーキがかかってしまう自分に、生きづらさを感じる瞬間もあるのです。
兄弟それぞれが、満たされたと感じてほしい
こうした背景から、「子どもが求めてくる間は、甘えたい気持ちを受け入れよう」と思うようになりました。
「もう〇歳なんだから抱っこはなしね」と、親が決めつけてしまうことはしたくないのです。
ぎゅっとされたい、膝の上で甘えたいといった気持ちは、求められる間は応えたいと考えています。
こうした対応は、兄弟関係なく行っています。
長男は兄のプライドがあるのか、弟がいるときにはあまり甘えてきません。
それでも自分ひとりのときには、まだ甘えたい様子。
長男に対しても、年齢や「お兄ちゃん」であることをこちらから出さず、受け入れています。
幼少期に、甘えたい気持ちを受け入れられ、満たされる経験を重ねていってほしい。
そうして成長した暁には、自然と親との距離が開いていくことでしょう。
親として、子どもが大人になろうとしはじめたその時、寂しさから子どもを引きとめることのないようにしたい。
今の甘えたい気持ち、そして受け入れたい気持ちに前向きに。
後悔することのないよう、子ども達の今と向き合っていきたいと思います。
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