6ヶ月くらいの時期からは、お座りをする赤ちゃんも。
からだ全体の筋肉や機能の発達とともに、最初はおぼつかなかったお座りがだんだんとしっかりと、長く続くようになっていきます。
お座りをし始める6〜8ヶ月ごろは好奇心も旺盛になってきて、周りのいろいろなものに手を伸ばすようになってきます。
ものを器用につかんで口に入れるようになるので、赤ちゃんの周囲に誤飲しそうなものを置かないようにしましょう。
お座りをするのには個人差がありますから、しないからといって過剰に心配せずに見守ってあげましょう。
赤ちゃんがお座りするのはいつから?練習方法や注意点を紹介します
10,057 View赤ちゃんのからだがしっかりしてくると、お座りができるようになります。お座りの様子を観察していると、最初は不安定ですが、だんだんと上手に、長い時間できるようになっていくことがわかります。またお座りを始める時期には個人差があるので、周りのお子さんと比べて焦らないことが大切です。この記事では赤ちゃんのお座りについて、赤ちゃんの成長の様子とともに紹介します。
赤ちゃんがお座りするのはいつから?
6ヶ月ごろの赤ちゃん:お座りを始める子も
6ヶ月から、お座りをはじめる子もみられます。
赤ちゃんはからだが発達するのにしたがって、少しずつ自由に動けるようになっていき、運動することで背骨や足腰がしっかりしてくると、「お座り」の姿勢が取れるようになっていきます。
お座りをはじめたころは、何かに寄っかかったり、手を床についたままだったりと不安定な様子です。
「座れたかな?」と思っても、前や後ろに倒れてしまうようなこともあります。
最初はおぼつかない様子でも、からだの発達とともにだんだんとしっかりしてきます。
周りの人がそばにいて見守ってあげましょう。
お座りができると赤ちゃんの視界は広がり、遊び方の種類も広がってきます。
欲しいものへ自分から手を伸ばし、片手でものをつかむこともできるように。
6ヶ月のころは、手のひらの全体を使う「熊手つかみ」でおもちゃをつかみ、そのまま口へ入れるしぐさも増えてきます。
口の中へ入れることで、ものの感触を確かめています。
7ヶ月ごろの赤ちゃん:長時間お座りできるように
7ヶ月ごろから、お座りの姿勢はまだ前のめりですが、少しずつ長い時間続くようになっていきます。
手先の発達も徐々に進んでいて、つかんだもので叩くようなしぐさや、かたわらにあったティッシュの箱から器用に1枚ずつティッシュを引き出してしまうようなことも。
好奇心から、いろいろなことをしてみたくなる時期です。
ものの感触を確かめるために、口へ入れる動作も頻繁になってきますので、ゴルフボールくらいの飲み込んでしまいそうな大きさのものや、有害物質を含んだり、尖っていたりするような危険なものは、赤ちゃんの手の届かない場所へ片付けましょう。
人見知りをする赤ちゃんが出はじめるのも7ヶ月ごろから。
いつも一緒にいるパパやママとの絆が深まり、ほかの人たちと区別するようになってきたからです。
赤ちゃんが泣いてしがみついている時は、抱っこして安心させてあげましょう。
8ヶ月ごろの赤ちゃん:一人でしっかり座れる
8ヶ月ころになると、一人でもちゃんと座っていられる赤ちゃんが増えてきます。
背中と腰の筋肉がだいぶ発達してくるので、手を床から離しても安定し、長時間同じ姿勢を保つことができるように。
振り向くようなしぐさをしても、コロンと倒れることがなくなります。
次第に、お座りの姿勢から前のめりになったり、そのまま腹ばいに移行して「はいはい」のように動き出したりする子もみられます。
はいはいのスタイルは個人差が大きく、腹ばいで後ろへ進んでいく子やひじを使って進む子、同じ場所でぐるぐる回るだけの子など千差万別です。
中にははいはいをしないでつかまり立ち、たっちに移行する赤ちゃんもいます。
赤ちゃんが自然としている動きであれば、心配しすぎずに見守ってあげましょう。
お座りからはいはいに移行したり、つかまり立ちを始めたりすると、赤ちゃんの行動範囲はますます広がっていきます。
赤ちゃんの動きに気をつけるとともに、手の届くところを常に片付けておきます。
台所や階段などの事故が予想される場所へ赤ちゃんが行かないよう、ベビーゲートを設置することも検討しましょう。
赤ちゃんがお座りをしない?心配しすぎないことが大切
赤ちゃんが10ヶ月になってもお座りをしない場合は、運動発達の遅れの可能性も考慮し、小児科医の診察を受けましょう。
お座りは6ヶ月ごろから始まりますが、発達には個人差があり、上手にできる時期などは赤ちゃんによって異なってきます。
診察や検査をしても、異常が見つからないということもあります。
医師とともに、赤ちゃんなりの発達の過程を見守っていくことが大切です。
お座りのはじめはとくに姿勢が安定せず、倒れることが多いですが、周囲の人はどのようにしてあげたら良いのでしょうか?
お座りのときに背中が丸まり、あごが出た姿勢になっていて、そのまま寝そべってしまうというときは、赤ちゃんを支えてあげて筋肉の発達を促してあげましょう。
低い台でおしりの周囲を支えるようにすると、赤ちゃんが背筋を伸ばした姿勢を取りやすくなります。
お座りからそのまま前のめりになってしまうこともありますが、そのままの姿勢を長く続けると股関節にとっては負担がかかりすぎてしまう心配も。
関節脱臼のリスクが高くなってしまうので、前のめりに気づいたら直してあげましょう。
赤ちゃんとお座りの練習をしてみましょう
赤ちゃんが不安定ながらも座れそうになってきたら、大人が支えてお座りさせてあげましょう。
背骨にも悪い影響はありません。
赤ちゃんはお座りできると視界が広がり、両手も自由に使って遊びの種類を増やすことができます。
お座りのときは、座骨(おしりの骨)で上半身をしっかりと支えるように座らせてあげます。
赤ちゃんがふらついてしまうときは、からだとおしりを大人の足ではさんであげたり、赤ちゃんのおしりの周りに低い台を置いて支えます。
また、赤ちゃんに大人が向かい合って座り、腰や胸のあたりを支えてあげても。
そのままからだを前後左右に傾け、赤ちゃんが自分から姿勢を戻すように促してあげる練習方法もあります。
体幹の筋肉をつける体操にもなりますよ。
赤ちゃんがお座りから後ろに倒れそうなときは、大人が赤ちゃんの後ろにぴったりくっついて座り、支えるようにします。
このときも、赤ちゃんが座骨で上半身を支える姿勢になっているかを意識しましょう。
そして赤ちゃんの好きなおもちゃを前に置いてあげて、手を伸ばすように誘導してみます。
お座りが少しできてきたころには、赤ちゃんの片足の膝を曲げて足の裏を床につけ、後ろからからだを支えてあげましょう。
赤ちゃんは座骨とともに、足の裏でからだを支える訓練をすることができます。
赤ちゃんは、いろいろな動きを経験しながら筋肉を発達させ、細かい動きができるようになっていきます。
最初は不安定なお座りも徐々に安定し、長い時間でも座れるようになります。
赤ちゃんのからだに無理な姿勢にならないかを気をつけつつ、そばで見守ってあげましょう。
赤ちゃんと一緒に過ごす時間を大切に
お座りを始めるころは、離乳食が始まったり興味のあるおもちゃが増えたりと、赤ちゃんがいろいろな新しいことを発見する時期です。
お座りができるようになると、赤ちゃんの目線は床の上から少し高い位置に変化します。
視界が広がって、赤ちゃんの見える世界も一段と広がってきます。
喃語を話すなどのコミュニケーションも増えてきて、赤ちゃんと過ごすのがいっそう楽しくなってきます。
お座りの発達は個人差が大きいので、なかなかお座りをしなかったり、しっかりとできなかったりするときも、周りの人はゆったりと見守ってあげましょう。
赤ちゃんの個性を認め、一緒に過ごす時間を大切にしながら暮らしていけると良いですね。
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