赤ちゃんの人見知りはいつからいつまで?原因と対策法などを紹介します
5,759 View赤ちゃんが人見知りをするのはなぜでしょうか?それは、赤ちゃんが身近な人と他人とを区別できるようになったから、ともいわれています。しかし、泣き止まないお子さんをみて戸惑ってしまうこともあるでしょう。この記事では赤ちゃんの人見知りについて、どうやって接してあげればいいかも含めて詳しく解説していきます。
赤ちゃんの人見知りには個人差がある
赤ちゃんは人見知りが始まると、身近な人以外にびっくりして怖がってしまい、抱っこしている人にしがみついたり、泣いてしまったりすることがあります。
そんな様子を心配してしまうかもしれませんが、多くの場合は成長とともにおさまってくるでしょう。
人見知りの始まりと終わり、その様子には個人差があります。
「うちの子どもだけどうしてだろう」と悩みすぎず、子どもの個性ととらえてあげることも大切です。
赤ちゃんの人見知りはいつから?
赤ちゃんの人見知りは、1歳までに始まるといわれています。
それは、赤ちゃんが生活の中で身近な大切な人を認識できるようになってきたからで、その反面見知らぬ人を見分け、不安を感じてしまうからです。
赤ちゃんは4ヶ月ごろから、身近な人以外の人々に不安を感じるようになり、周囲のあらゆる物音や環境に対しても敏感になってきます。
8ヶ月ごろには見知らぬ人に対しての警戒心はさらに強まり、新しいことが起こったようなときには一緒にいる人にしがみつくことも。
また、見知らぬ人に近づかれたり、抱っこされたりすると、泣いてしまうこともありますが、赤ちゃんが泣くのは自衛手段のひとつでもあります。
赤ちゃんが成長し、日常や、慣れ親しんでいる環境を認識する能力が身についてきたために、そうではない状況に出会ったときに「人見知り」が起こるとされています。
ハイハイで部屋の中を動けるようになったとき、その後歩けるようになったときは新しい状況に出会う場面が増えているため、不安を感じやすくなっているようです。
このタイミングで家に知らない人が来たり、知らない場所へ行って他の人と出会ったりしたときに、人見知りすることがあります。
赤ちゃんの人見知りはいつまで続く?
赤ちゃんの人見知りは2歳ごろまでにおさまることが多いようです。
シャイなお子さんの場合は3歳から4歳、または小学生くらいまで人見知りが続くこともあります。
しかし、人見知りは個人差が大きく、まったくしない子もみられます。
人見知りの時期も、子ども一人ひとりによって異なるようです。
人見知りは、赤ちゃんが正常に発達している証拠でもあります。
少しずつおさまっていきますので、今はそういう時期と割り切り、子どものペースに合わせながらのんびりと見守ってあげましょう。
環境や遺伝で赤ちゃんは人見知りになるの?
人見知りは遺伝なのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
もしくは育てている環境のせいで人見知りが起こっているのかもと、心配になっている方もいるかもしれませんね。
大学でも赤ちゃんの研究は行われていますが、人見知りの原因が遺伝や環境によるものなのか、はたまたその両方なのかは未だはっきりとはしていないようです。
人見知りが起きやすくなる遺伝子があるかもしれないと、確かめるための調査が行われている段階で、まだ判明するに至っていません。
また、赤ちゃんは生まれた直後から身近な人と、他人とを区別できているとする考えもあります。
それにも関わらず人見知りを起こすのが6ヶ月ごろからなことを、疑問に思っている研究者もいます。
人見知りになるメカニズムは、まだまだわからないことが多いようです。
年齢ごとに人見知りの様子は違う
年齢によっても、どんな風に人見知りをするのかは違ってくるようです。
0歳から4歳までの人見知りがどんな様子なのか紹介していきましょう。
(1)0歳のころの人見知り
生後すぐの赤ちゃんは、人見知りになることは少ないようです。
多くの場合、6ヶ月ごろから人見知りが始まってきます。
身近な人以外が抱っこしたとき、この前まではニコニコしていたのに急に泣いてしまうようになった、そんな悩みを抱えてしまうこともあるかもしれません。
ですが赤ちゃんの人見知りは、こころと知能とが正しく発達している証拠ととらえ、前向きに見守ってあげましょう。
(2)1歳のころの人見知り
人見知りが6ヶ月ごろから始まり、1歳半くらいまで続くことがあります。
他の子どもと仲良く遊べるかを心配してしまうかもしれませんが、新しい環境にすぐに溶け込むのが難しい時期でもあるため、心配しすぎることはないでしょう。
行ったことのない場所へ行ったときに、泣いてしまう子もいます。
新しい環境に出会ったときに、戸惑って泣いてしまうようです。
この時期のお子さんには自然なことなので、抱っこなどで安心させてあげましょう。
1歳ごろの時期は他人に慣れることを焦らず、身近にいる人と信頼関係を深めていくことも大切にしましょう。
(3)2歳のころの人見知り
2歳ごろはできることも増えてきて、色々なことに興味を持つようになる時期です。
嫌なことは自己主張できるようになり、身近な人をまねて自分でやってみようとします。
それまで人見知りをしていなかった子が、2歳ごろから人見知りを始めるようになることも。
この時期は自己主張のひとつとしての人見知りなので、子どもが成長している証拠ととらえてあげましょう。
人見知りは克服しなくては!と気負う必要はありません。
少しずつ他人と接する機会や時間を増やすようにし、慣れる環境をつくってあげてはいかがでしょうか。
(4)3歳、4歳のころの人見知り
3歳や4歳くらいには、保育園や幼稚園などへ通う子も増えてきます。
園に子どもを預けるときに親から離れずに大泣きし、人見知りではと心配してしまうこともあるかもしれません。
日が経つにつれて子どもが園の環境に慣れてくると、友だちと元気に遊ぶことができるようになります。
1人でばかり遊んでいる様子だと不安になってしまうかもしれませんが、個人差が大きい時期なので、他の子と比べすぎないことも大切です。
園の送り迎えのときには周囲の人へあいさつするなど、子どものお手本になってあげるのも良いですね。
たくさんの人と関わることで人見知りがおさまることもあるので、お子さんの様子を見ながら見守ってあげましょう。
人見知りの赤ちゃんとはどう接すればいい?
赤ちゃんの人見知りが始まったら、どのように接してあげるのが良いのでしょうか?
赤ちゃんの人見知りが始まると、なぜうちの子は泣いてしまうのかと焦ってしまったり、申し訳ないような、不安な気持ちになってしまうこともあるかもしれませんね。
ですが、人見知りは過度に心配しすぎない方が良いといわれています。
身近な人が不安に思ってしまうと、それが赤ちゃんに伝わって心配させてしまうようです。
他人に会うときは「今人見知りの時期なの」と先に伝えてしまった方が、安心できるかもしれません。
他人に慣れてもらおうと抱っこしてもらうなどは避け、少しづつ距離を詰めるようにしてみてはいかがでしょうか。
例えば他の人と出会ったときに、赤ちゃんにその人のことを紹介してあげます。
「かわいいって言ってもらったよ」や「この方は優しい人だよ」と話しかけて、赤ちゃんに安心な人だと伝えるようにします。
また、赤ちゃんに他人と接してもらおうとするよりは、赤ちゃんの身近な人が他人に接するようにした方が、赤ちゃんも緊張しすぎずにすむでしょう。
そのうち赤ちゃんが慣れてきた様子があれば、タッチなどスキンシップにチャレンジしてみても。
他人と接するときは、赤ちゃんのペースに合わせてあげることが大切です。
赤ちゃんの人見知りは心の成長の証
赤ちゃんの人見知りの始まりと終わりの時期には個人差があり、突然始まってびっくりすることもあります。
両親や周囲の大人が戸惑うこともあるでしょうが、赤ちゃんのこころが成長した証でもあるので、心配しすぎずに見守ってあげましょう。
人見知りになっているときは赤ちゃんをしっかりと抱っこして、安心感を与えることが大切です。
無理に新しいものや知らない人と接しようとせず、赤ちゃんのペースに合わせてあげるようにしましょう。
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