あんよがはじまる1歳ごろ。“歩き始め”の早い、遅いの基準は?
9,263 View1歳になった赤ちゃんは、そろそろあんよを始めるころ。あんよができるようになったら、外遊びももっと楽しくなります。歩き始めには個人差があるので、焦らずに見守ってあげましょう。赤ちゃんぴったりのベビーシューズを選ぶことで、歩行の発達を促してあげます。この記事では、1歳ごろのあんよについて、赤ちゃんの成長の様子とともに紹介します。
1歳ごろの赤ちゃんの成長の様子
1歳ごろはつたい歩きが上手な赤ちゃんが増えてきて、しだいに一人でも立てるようになってきます。
そのうち、あんよを始める赤ちゃんもみられます。
自分でやりたいことを主張できるようになってきて、思うようにできないときは怒ったり泣いたりすることも。
できるだけ、その子がやりたいと思う気持ちを尊重してあげることが大切です。
好奇心を育ててあげることが、赤ちゃんの「やってみたい」という意欲に結びつきます。
散歩や外遊びなどで新鮮な体験を増やしてあげ、赤ちゃんの心とからだを育ててあげましょう。
あんよのはじまりはこんな感じ
1歳ごろの赤ちゃんがつかまり立ちやつたい歩きに慣れた様子になってくると、やがて何かにつかまらなくてもたっちができるようになってきます。
そしてたっちから「最初の一歩」が出ると、歩き始めです。
あんよの始めのころは、歩き出しにすぐしりもちをついてしまったり、両手をあげながらバランスをとって歩くようなしぐさもみられます。
最初はおぼつかない様子でも、だんだんと一度に歩ける歩数が増え、少しずつ上手になっていくでしょう。
よちよち歩きのころはすり足やズリ足のような仕草がみられますが、歩くのが上手になってくるとスピードが増し、しっかりとした歩き方になってきます。
子どもの運動の発達スピードには個人差がある
赤ちゃんの運動の発達スピードには、個人差があります。
その理由は、運動機能をつかさどる脳の発達スピードはすでにある程度プログラムされており、一人ひとりで速い・遅いが異なるからともいわれています。
脳の発達とともに神経機能が発達し、運動の発達につながっていくと、脳に近い部分から、だんだんと自分の意思で動かせるようになります。
そうして、首、手と発達が進み、足を動かせるようになったタイミングであんよができるようになります。
歩き始めは1歳から1歳3ヶ月くらいがひとつの目安となりますが、赤ちゃんによって個人差があります。
発達が早く、すぐにできる子もいれば、ゆっくりとできるようになる子も。
平均的な時期にあんよができていなくても、心配し過ぎることはないでしょう。
1歳6ヶ月を過ぎても歩き出さないときは、1度診察を受けてみると良いかもしれません。
また、あんよが遅めの赤ちゃんは運動神経が伸びないのでは?と心配される方もいるかもしれませんが、これには因果関係はないとされています。
歩き始めは早かったけれど、運動神経はあまり伸びていない、逆にあんよを始めるのがゆっくりでも、運動神経は良いという子もみられるようです。
あんよを始めるかどうかは、赤ちゃんの気質とも関係しています。
慎重な性格の子は、安定して立つことができないと歩き出さないこともありますし、チャレンジャー気質の子は、転びながらもとにかく歩いてしまう、ということもあります。
子どもの気質や性格にも個人差がありますので、見守ってあげることが大切です。
子どものやる気を刺激することも大切
赤ちゃんのからだの発達には身体機能の発達だけではなく、興味を持つ心や好奇心などの気持ちの要素も関わっているといわれています。
赤ちゃんの心を刺激してあげることで、からだの発達を促してあげましょう。
いつも過ごしているお家の中だけでは、どうしても単調になってしまいがちですが、外にはたくさんのものがあります。
広々とした外へ出ると、上には大きな空が見え、雲や飛ぶ鳥が目に入ってくるでしょう。
小川のそばへ行くと、流れる水の音が聞こえてきます。
ほかにも、虫や鳥の鳴き声なども聞こえてくることがあるかもしれません。
外には風が吹いていますし、原っぱでは草花を触って感触を体感することができます。
こうしたさまざまな体験から刺激をもらうことで、赤ちゃんが思わず動きたくなってしまうようなきっかけを作ることができるかもしれません。
赤ちゃんのやる気を刺激してあげることで、あんよを始めるということもあります。
歩くことはできるけれど、気分が乗らなくて歩き出さない子もいるようです。
遊びながら赤ちゃんを誘ってみたり、励ましてあげたりと、声かけをする内に、赤ちゃんがそちらへ行きたいなと意欲を持ってくれるかもしれません。
赤ちゃんが歩こうかなと思えるような、きっかけ作りをしてみてはいかがでしょうか。
赤ちゃんの足は発展途上
赤ちゃんの足は成長途上にありますし、柔らかい骨が多いために大人と比べると変形しやすい状態といわれています。
そのため、あんよを始めた1歳ごろの赤ちゃんの足に合っていない靴を履かせてしまうと、トラブルを引き起こしてしまうことも考えられます。
赤ちゃんの足裏はまだ未発達で、足裏全体でペタペタと歩くような歩き方をしています。
歩く練習を積み重ねていくことで、だんだんと足裏を上手に使えるようになっていくようです。
1歳ごろのベビーシューズの選び方
1歳くらいの赤ちゃんには、はだしのときと同じように足裏を曲げられるもの、ソールが柔らかく曲がる靴を選ぶようにしましょう。
また、足裏でボコボコした地面を感じ取れるよう、ソールは薄めの方が望ましいでしょう。
赤ちゃんは地面の凹凸や温度などを感じ取りながら、だんだんと上手に歩けるようになっていきます。
あんよを始めたころは、擦るように歩く「すり足」や「ズリ足」がみられることもあります。
安全面を考慮すると靴底が滑らないことが大切ですが、この時期のベビーシューズは、適度にすり足ができるものの方が良いでしょう。
赤ちゃんの親指と小指は、背の高さに対して大きくなっています。
そして歩く時には親指と小指とを動かし、上手にバランスを取っています。
ベビーシューズを選ぶときには、つま先に十分な空間があるかを確認しましょう。
お外もあんよで探検しよう!1歳ごろの外遊びの楽しみ方
あんよが始まったら、靴を履いて外へお散歩に出かけてみましょう。
でこぼこ道や段差、ゆるやかな傾斜のある道などのさまざまな場所を歩くことで、1歳ごろの赤ちゃんが歩くことに自信をつけていくことができるでしょう。
赤ちゃんのうちはオムツの心配がありますし、母乳の方は、外で気軽に授乳することが難しいでしょう。
また、すべてに備えられるだけの荷物を揃えると、大荷物にもなってしまいます。
あんよを始めたころのお散歩は遠出ではなく、近所をゆっくりと散策する程度をおすすめします。
授乳の必要がない範囲くらいにしておくと荷物も軽くなりますし、すぐに帰ることもできます。
近所でも今までとは違った風景に出会えることもあるかもしれませんし、大人にとっては普通に見えても、赤ちゃんにとっては刺激的に映るでしょう。
散歩のときは赤ちゃんのためにも、紫外線の強すぎる時間は避けた方が良いでしょう。
10時から14時ごろは避け、朝や夕方の涼しいころがおすすめです。
薄い長袖を着せ、帽子を被せてあげると紫外線対策になります。そして、水分補給できる水筒などを持ち歩きましょう。
あんよで子どもの世界はもっと広がる
あんよができるようになると、赤ちゃんの行動範囲はさらに広がります。
歩き始めは特に事故やケガが心配になりますが、注意しながらおおらかな気持ちで接してあげましょう。
外には、赤ちゃんにとって刺激的なものがたくさんあります。
赤ちゃんに無理のないスケジュールで、お散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか。
あんよの始まりには個人差がありますが、これには子ども一人ひとりの脳の性格や気質などが関係しています。
なかなか始まらないと心配しすぎずに、見守ってあげましょう。
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