妊娠中は寝苦しい?妊娠時期別、原因や眠れない時に試したい対処法を紹介
16,975 View妊娠中には、なかなか寝付けない、寝苦しくて目が覚めてしまうなどの症状に悩まされることがあります。この記事では、妊娠時期別の寝苦しさの原因と、寝苦しさを解消するために試したい方法を解説します。寝る前の習慣や寝付きやすい体勢についてもご紹介しますので、寝苦しさの原因に応じた対策をして、妊娠中の快適な睡眠を手に入れましょう。
妊娠中に寝苦しいのはなぜ?寝苦しさの原因は?
妊娠前までは睡眠に問題がなかった人でも、妊娠すると寝苦しさや寝付きの悪さ、眠りの浅さなどを感じることがあります。
妊娠すると、肉体的にも精神的にも、妊娠前までとは様々な面での体調の変化を感じるようになるでしょう。
そんな中での寝苦しさはつらいもの。
できれば朝までぐっすりと眠って、疲れを取りたいものですよね。
妊娠中には、ホルモンのバランスが変化することなどが原因で、妊娠時期別に特有の寝苦しさの原因が異なることもあります。
妊娠中は、活動量をセーブするなど、無理をしない生活を心がけている人も多いでしょう。
しかし、運動不足は様々な不調の原因ともなります。
適度な運動は、質の高い睡眠をもたらしてくれるでしょう。
無理をしない程度に体を動かして、夜はしっかりと休み、メリハリのある生活を心がけたいですね。
妊娠中に寝苦しくてツラい!寝苦しさの解消方法はある?
眠れない日が続くと「今日こそ眠らなくては」「早く寝なければ」と考えてしまいがちです。
しかし、眠らなければと考えることで、逆に目が冴えてしまうこともあるようです。
睡眠時間は、人によって長さが違うもの。
寝苦しいけれど体調は良好という場合には、無理に寝ようと考える必要はないでしょう。
妊娠中の女性の体では、ホルモンの大きな変化が起きています。
そのため、妊娠前はすんなりと眠れていた人でも、寝付きの悪さや不眠を感じることがあるようです。
眠らなければ!と力むのではなく、眠くなったら寝ればいい、とリラックスした気分で過ごすことを心がけたいですね。
妊娠中には、日中には眠くてたまらないのに、夜は不眠気味になることがあります。
これも、妊娠によるホルモンバランスの変化が原因です。
睡眠の長さは気にせず、眠ければ日中に短時間寝てもかまいません。
大切なのは睡眠の長さより質です。体がとても疲れていたり、体調の悪さを感じたりしなければ、多少の寝付きの悪さや寝苦しさは気にしすぎないようにしましょう。
妊娠時期別の寝苦しさの原因と対処法、寝る前の過ごし方などについて見ていきましょう。
妊娠初期の寝苦しさの原因は?
妊娠初期の寝苦しさの原因は、ホルモンバランスの変化や妊娠による身体的、精神的な変化によるものなど、いくつかの原因が考えられます。
妊娠初期には、たくさんの黄体ホルモンが急激に分泌されます。
妊娠初期には日中も眠気がひどいと感じることがありますが、この眠気は、実は黄体ホルモンのによるものなのです。
日中の眠気に負けて寝てしまったために、睡眠のサイクルが乱れると、寝付きの悪さや寝苦しさの原因になることもあります。
夜しっかりと眠るためにも、お昼寝は短めにすると良いですね。
また、妊娠初期には、妊娠や出産に関する不安を感じる場合もあるでしょう。
警戒心が増したり思い悩んでしまうことで、精神的にストレスがかかり、寝苦しさや不眠の原因となることもあるようです。
寝る前には、できるだけ不安になることについては考えず、リラックスすることを心がけましょう。
妊娠中期の寝苦しさの原因は?
妊娠中期には、妊娠初期よりも黄体ホルモンの分泌が減少します。
そのため、日中の眠気は軽減されることが多いようです。
妊娠中期以降は、赤ちゃんの胎動が感じられる時期でもあります。
だんだんと胎動が強くなり、夜中に起こされることも出てくるでしょう。
妊娠中期以降は、子宮が大きくなることで膀胱が圧迫され、頻尿になりがちです。
そのため、夜間もトイレに起きてしまい、その後寝付けなくなるということもあります。
また、お腹が大きくなることで腰痛になり、腰の痛みで寝苦しさを感じることもあります。
子宮が大きくなることで膀胱が圧迫されたり腰に負担がかかることは、赤ちゃんが順調に成長している証拠です。
お腹の中で元気に動く赤ちゃんに会えるのを楽しみに、乗り切りたいですね。
妊娠後期の寝苦しさの原因は?
妊娠後期には、成長した赤ちゃんのしゃっくりや、強い胎動を感じるようになります。
赤ちゃんの胎動は、日夜を問わず感じるもの。
そのため、就寝中に大きな胎動でびっくりして目が覚める、ということも珍しくありません。
妊娠後期には、さらに大きくなる子宮に圧迫されて、血流が悪くなります。
血流の悪さが原因で、足がむくむこともあるでしょう。
足のむくみによるだるさが、眠りを妨げることもあるようです。
出産が近づくにつれ、女性の体の中では眠気を抑制する働きのあるエストロゲンが増加してきます。
このエストロゲンが、妊娠後期に寝苦しさを感じたり、深い眠りを妨げることになる原因だと言われています。
また、妊娠後期には、間近に迫った出産や育児に関する不安を感じ始めることもあるでしょう。
出産が近づくと、女性の体は出産に向けての準備を始めます。
出産を助けるホルモンが増えてくることにより、情緒的に不安定になるとも言われています。
様々な体や心の変化はすべて、赤ちゃんに会うための準備と、前向きに考えたいですね。
寝苦しい時に気をつけたい、就寝前の習慣は?
寝る直前までスマホやパソコンの画面を見ていると、寝つきが悪くなります。
寝る時間の少し前にはスマホやパソコンを置き、目を休ませましょう。
また、寝るときに体が温まりすぎていると、寝付きの悪さの原因となります。
入浴は、寝る時間の少し前に済ませておきましょう。
寝るときに赤ちゃんのことや出産のこと、産後のことなどを考えてしまうと、不安になったり落ち着かない気分になってしまうこともあります。
寝る前にはできるだけ楽しいことや明るい話題について考えたり、話したりすることを心がけたいですね。
また、温かい飲み物を飲むことで、心を落ち着けたりリラックスする効果があります。
寝る前に温かい飲み物を少しずつ飲んで、ほっとひと息ついた状態でベッドに向かいたいですね。
妊娠中は、寝るときの姿勢にも気をつけて
妊娠中はお腹が大きくなるにつれて、仰向けに寝る姿勢が苦しくなってきます。
子宮の重みで圧迫されて、血行が悪くなるのが苦しさの原因です。
お腹が大きくなる妊娠中期以降は、横向きに寝ると、お腹の重みを感じることなく楽に休むことができます。
「シムスの体位」と呼ばれる横向き寝は、妊娠中に楽に眠れる姿勢なのでおすすめです。
横向き寝をする場合には、むくみ予防のためにも、左側を下にして寝ると良いと言われています。
妊娠後期には、枕やクッションを抱いた状態で横向き寝をすると楽になります。
大きくなったお腹と同じくらいボリュームのあるクッションなどを抱くようにすれば、眠りやすい体勢をキープすることができます。
寝る時に楽な姿勢をキープするために、妊婦さん専用の抱き枕を買うのも良いかもしれませんね。
原因別の寝苦しさ対策で、妊娠中の快適な睡眠を!
妊娠中の寝苦しさは、妊娠の時期によっても原因が異なるものです。
原因別の対策をして、寝苦しさを乗り切りたいですね。
妊娠中には無理は禁物です。
夜は寝つきが悪いのに、日中は眠気におそわれるという場合もあるでしょう。
そんな時には我慢しないで、短時間お昼寝をしてもいいですね。
寝苦しい時には無理に眠ろうとせず、ゆったりとした気持ちで、自然に眠りが訪れるのを待ちましょう。
妊娠中の女性の体は、妊娠前と同じ状態ではないため、睡眠にも変化が現れるものです。
寝苦しい時には無理に眠ろうとせず、少しずつでも体を休ませながら、赤ちゃんの成長を楽しみにゆったりとした気持ちで過ごしたいですね。
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