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公開 2020年10月25日  

4歳児の体や心の発達は?成長の目安や特徴、上手な関わり方を紹介

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4歳児になると、身の回りのことをだんだんと自分でできるようになります。ひとりでやってみようとする気持ちを大切にしてあげましょう。この記事では、4歳児の言葉や運動能力、心の発達などの特徴をご紹介します。お友達との遊びを通して、人間関係や我慢の仕方も覚える時期の4歳児。どんどん成長していく子どもの成長を、あたたかく見守りたいですね。


4歳児の発達の特徴を知ると、子育てがもっと楽しくなる!

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心も体も、どんどんと成長していく時期の4歳頃の子ども。

いろいろなことに興味や関心を示すようになり知能が発達していきます。

「どうして?」「なぜ?」などの質問をたくさんしてくるようになって、大人を困らせてしまうこともあるかもしれませんね。

身の回りのことに興味を持ちはじめる好奇心旺盛な子どものために、たくさんのことを経験したり、挑戦したりさせてあげましょう。

大人の真似をしたい年頃の4歳児は、お手伝いも大好きです。

4歳児は、色々なことにチャレンジして、成功体験を積み上げることで自信をつけていく時期です。

手指も器用さが増してきて、できることも増えてきます。

子どもが興味を見せたら、食事の準備を一緒にしたり、家庭内での役割を持たせるなどしてみるといいかもしれませんね。

お手伝いが上手にできたら、しっかりとほめてあげましょう。

子どもの成長していく様子を見るのは、大人としてはとても嬉しいもの。

どんどん新しいことができるようになり、世界を広げていく子どもを、暖かく見守りたいですね。


4歳児の運動能力は?

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4歳の子どもは、ますます動きが活発になってきます。

まだまだ頭部が大きい幼児体型ではありますが、運動機能が発達し、バランスを取ることが上手になってきます。

素早く動くなど、体の動きがスムーズになり、できる動きが増えてくるでしょう。

片足で立ったり、ケンケンができるようになるのもこの頃です。

大人は怪我をしないかとハラハラしてしまいますが、危険な時以外にはなるべく好きなように遊ばせてあげたいですね。

指先の動きも上達してきます。

身の回りのことで自分でできることが増えて、ボタンかけも少しづつできるようになってくるでしょう。

身の回りのことはできるだけ自分でさせ、できないときにだけ大人が手をかすようにしましょう。

初めから大人が手を出してしまうと、子どもが挑戦するチャンスを奪ってしまうことになります。

なるべく自分でやらせて、できたらしっかりとほめて、また自分でやりたいという気持ちを育てるようにしたいですね。

体の発達のために、体を使って遊ぶことはとても大切です。

外で思い切り走ったり、公園の遊具などで体を使って遊んだりして、外遊びの時間をしっかりと取るようにしたいですね。


4歳児の人間関係の特徴は?

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4歳児の人間関係とは、いったいどのようなものなのかをみていきましょう。

4歳ごろになると、友達とのつながりが強くなり、友達と楽しいことを共有することが上手になってきます。 

遊具を譲り合って一緒に遊んだり、簡単なルールのある遊びを楽しめたりできるようになるのも4歳頃の特徴だと言えるでしょう。

一方で、自我が強くなってくるために、友達とのケンカも増えてきます。

はじめはお互いに自分の主張をすることでトラブルになりがちです。しかしだんだんと、友達の気持ちを考え、時には我慢できるようにもなってきます。

また、友達や大人と過ごす中でのルールがあることも理解し、決まりを守れるようになります。

集団の中で過ごしていくための協調性が出てくるため、仲間と過ごす時間を楽しむことができるようになるでしょう。


4歳児の言葉の発達は?

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4歳児は、自分の考えを言葉で表して、相手に伝えることができるようになる時期です。

また、過去のことも思い出して話せるようになります。

覚えた言葉を使いたい時期で、おしゃべりをたくさんしてくれるようになるでしょう。

もちろん、言葉の発達には個人差があります。

話すのがあまり得意ではないタイプの子どもには、答えやすいように話しかけてあげると良いでしょう。

例えば、二択の質問「りんごとバナナ、どちらを食べたい?」や「はい」「いいえ」で答えられる質問なら、スムーズに会話を進めることができますよ。

4歳児は、大人や友達の話を最後まで聞いて、理解することができるようになってきます。

絵本のストーリーもきちんと理解できるようになるので、読み聞かせをたくさんしてあげましょう。 

絵本を読んだ後に、面白かったところやその理由を親子で話し合うのもいいですね。

自分の考えたことや気持ちを言葉で表す練習になるので、言葉の発達に有効です。

4歳くらいになると、文字や数字に興味を持つようになってきます。

早い子だと、ひらがなや数字を読める子もいるでしょう。しかしまだ、すぐに覚えなければならない時期ではありません。

子どもが興味が持てば、少しずつ教えていきたいですね。


4歳児の遊びの特徴は?

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4歳児は、ルールのある遊びができるようになってきます。

友達と一緒に遊ぶことにも慣れ順番を待つことができる時期でもあります。

友達と協力して何かを作るなど、集団で遊ぶことの楽しさを感じるようになってくるでしょう。

友達と遊んだ時に自分が感じたことなどを話してくれると嬉しいものですよね。

遊びの中で、順番を待つことができた時や、ルール通りに行動できた時には、しっかりとほめてあげましょう。

4歳児は、体を使って外で元気に遊ぶのが大好きです。

身近な自然のものにも興味を持つようになってきますので、外遊びの時間をじゅうぶんにとってあげたいですね。

想像力が豊かになり、「ごっこ遊び」をするようになります。

またお絵かきで太陽と地面を描くようになるのは、4歳児くらいからだと言われています。

新しいことに挑戦する楽しさを味わえるように、新しい環境やおもちゃなど、チャレンジできるものを準備してあげるといいですね。


4歳児は、たくさんほめてあげよう

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子どもはお手伝いが大好きです。

自分の身の回りのことやお手伝いをして大人にほめられると、自信をつけることができます。

またやってみたいと挑戦する気持ちも出てくるでしょう。

上手にできなくても、叱らずに見守りましょう。

最後までやり終えることができたら、「ありがとう」「頑張ったね」「上手」など、しっかり言葉で伝えてほめてあげたいですね。

4歳くらいの子どもは、大人の真似が大好きです。大人のすることをよくみていて、自分でも同じようにやってみたい年頃。

子どもがやりたいそぶりを見せたら、お手伝いをさせてみましょう。

子どもの積極性が出てくるこの時期に、たくさんのことに挑戦させ、しっかりとほめることが大切です。

実は、子どもはもっと成長してくると、できないからやりたくない、他の子どもよりもできないと恥ずかしいなどの気持ちが出てくるものです。

そのため、4歳のこの時期に、たくさんの経験や挑戦をして、成功体験を積み上げておくことに意味があるのです。

子どものやりたいという気持ちを、満たしてあげたいですね。


4歳児の育児で気をつけたいことは?

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4歳くらいになると、自我が発達して自分が人からどう見られているかが気になり始めます。

また、人の気持ちを理解しようとし、他人の表情や言葉を理解して、状況を察することもできるようになってきます。

体だけではなく心も大きな成長を遂げるこの時期の子どもは、社会性も出てきて、物事や行動の善悪の判断ができるようになり始めます。

して良いことと悪いことは、大人が行動や言葉でしっかりと伝えてあげるようにしましょう。

大人が子どもの行動を全て決めてしまうのではなく、日々の生活の中で、自分で考えて行動できるように誘導していきましょう。

「今こうしたら、後でどうなるのか」といったことを自分で考えて行動する経験を積んでいくことが、この時期の子どもにとっては大切だと言えます。

また4歳ごろは「なぜ?」「どうして?」と言う質問が増えてくる時期でもあります。

正解を伝えるのが正しいとは限りません。子どもと一緒に「どうしてだろう?」と考えて話し合いながら、親子で一緒に答えを見つけていきたいですね。


4歳児の発達の特徴を知れば、子どもをもっと理解できる!

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4歳児は、自分でできることが増えて、何にでも挑戦したい時期です。

時間の感覚がしっかりとしてくるため、起きる時間や寝る時間がわかって、守れるようになってくるでしょう。

パパ・ママは育児が少し楽になったと感じることがあるかもしれませんね。

友達と一緒に遊ぶことの楽しさを知り、ごっこ遊びなどを楽しむようになります。

身近な大人の口真似など、見ていてほほえましいことも多いはず。

自分の主張を通そうとして、仲の良い友達とのケンカをすることもあるでしょう。

自然と仲直りしていくことが多いので、見守りたいですね。

この時期の子どもは、大人のすることをよく見て、大人の言うこともよく聞いています。

子どものお手本になるような、行動と言葉を心がけましょう。

4歳頃の子どもの発達の特徴を知って、4歳児との生活をもっと楽しいものにしてくださいね。


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