3歳くらいまで、幼少期に学習したことは、その後の知能に大きな影響があると言われています。
アメリカでも同じような考え方があります。
“What is learned in the cradle is carried to the grave.”「ゆりかごで覚えたものは墓場までもっていかれる」と言われるように、1~3歳児までに経験したことは、その後の人生に与える影響は大きいとされています。
1~3歳児までに芽生える感受性を豊かにするには、親子で一緒に楽しむことが大切です。
絵本の「読み聞かせ」は、一緒に考えたりワクワクしたり、大人も楽しいものですよね。
今回は親子で一緒に楽しめる絵本について紹介します。
3歳におすすめの絵本は?選び方や男の子、女の子に人気の作品をチェック
5,237 View3歳児になるとボキャブラリーが増え、知識の幅も広がり「なんで?どうして?」と考えるようになります。この時期の子どもには、絵本の「読み聞かせ」が感情や考える力を豊かに成長させることに大きな効果をもたらすとされています。そして、親子のコミュニケーションの大切なツールの1つでもあります。今回は親子で一緒に楽しめるおすすめの絵本を紹介します。
3歳は読み聞かせが大切!
3歳児と絵本の関わりについて
【3歳児までは「心」を育む大切な時期】
自立心が少しずつ芽生え、注意力・観察力が発達します。
話せる単語はビックリするくらい増え、自分の言葉を使って気持ちを表現できるようになるでしょう。
お友だちとの関わりも多くなり、相手の気持ちを理解できるように。
絵本の言葉を覚えたり、登場人物の気持ちに寄り添ったりできるようになるのもこの時期です。
【絵本の「読み聞かせ」の役割】
絵本の「読み聞かせ」は、目で見たり耳で聞いたりして得た情報や知識を吸収し、合わせて感情も活性化されます。
知らないことへの感動、困っている時にはどうしたらいいのかという思考力、想像力を養うための大切な役割があります。
子どもたちの成長に効果を期待できる「読み聞かせ」ですが、実はお母さんやお父さんなど大人にも大きなメリットがあります。
子どもの話をちゃんと聞いてあげられない、子どもが言うことを聞いてくれないなど、子どもへの接し方の悩みは尽きませんよね。
そんな時に親子がコミュニケーションをとるきっかけになるメリットがあります。
【絵本の読み聞かせのコツ!】
1. 読み聞かせる前に絵本のタイトルや表紙の絵をハッキリ見せるようにしてください。
タイトルを覚えるとともに、これから始まる合図として子どもに心の準備を促しましょう。
2. ストーリーが分かりやすいように、言葉はゆっくり、ハッキリと読みましょう。
登場人物が複数いる場合は、一人ひとり特徴付けると子どもたちも想像しやすくなります。
子どもが示す反応には、なるべくは無視ぜず応えてあげましょう。
3. 子どもに絵本の余韻が残っているうちに、親子で「どうだった?」というような感想会をしましょう。
子どもの想像力を広げ、自分の考えを話せるようになります。
3歳児向け絵本選びのポイントについて
成長の具合や色々な環境・経験によっても差がありますが、ジャンルにこだわらず、さまざまな絵本を読み聞かせてあげましょう。
絵でモノを説明したり、色別感覚を養ったり、子どもは大人が考えるよりも柔軟性があります。
3歳児には全てがワクワクの宝庫です。絵本を楽しむための選び方のポイントを紹介します。
【ストーリーのある「ものがたり絵本」】
絵本の中の主人公や登場人物の気持ちになって、お話の世界に入っていくことができる年齢です。
ストーリーの内容を考えるようになり、色々な感情を持つことになります。
【何度も繰り返すことが大事な「昔話絵本」】
退屈に感じるかもしれませんが、繰り返しの中の楽しさと結末のおもしろさに想像力を膨らませます。
【子どもの日常生活をなぞった絵本】
3歳になると少しずつ日常生活の中で自分でやれること、やってみたいことなど自立心も芽生えてくる頃です。
お着替えやお片付けなどを絵本から共感を引き出します。
【科学や自然・生物の絵本】
たくさんの物事を吸収しやすい年頃なので、自然界や生物などを知るためにもおすすめです。
男の子も女の子みんなで一緒にがんばろう!「おおきなかぶ」
おじいさんが植えたかぶが大きくなり、「うんとこしょどっこいしょ」とかぶを抜こうとしますがなかなか抜けません。
おばあさんや孫、ネズミまで多くの手を借り「うんとこしょどっこいしょ」とみんなで一緒に何度も頑張ってようやく大きなかぶを抜くことができます。
「うんとこしょどっこいしょ」リズミカルなかけ声が心地よく、みんなで力を合わせて頑張った時の笑顔に大満足です。
またかけ声にあわせた登場人物や動物の動きに、思わず応援したくなります。
小学生の頃の教科書に載っていて、子供に読み聞かせるため購入しました。
2歳と4歳の息子と娘が大好きです。
娘はこの絵本を知らないと言っていましたが、一度読むとスッと入ってくる「うんとこしょ、どっこいしょ、それでも
カブは抜けません」と、リスムよく読むことで一回で覚えてしまいます。
今では、兄弟で「うんとこしょ」と言って楽しく読み聞かせています。
絵本に、古いも新しいもないのだなと思いました。
やはり、いい作品はいつまでたっても素晴らしく、子供に受け入れられるのだと思います。
男の子も女の子みんな一緒に笑っちゃおう「もうぬげない」
ふくがぬげない!引っかかっているのか?何度やってもぬげない。
このままぬげなかったらどうしよう…、だれかに助けを求めようか、でもこのままでもいいかな?…おなかも寒くなってきたし…。
いつもの生活の中にあるお着換えを、「ふくがぬげなくなったらどうしよう?このままでは寒いし、でももしかしたら楽しいかも?」などさまざまなシチュエーションをイメージしています。
これから生きていけば、さまざまな困難に出くわすかもしれません。
自分でどう対処するか工夫する力を養うことが大切です。最後は親子で笑える内容になっています。
テレビで、おしっこちょっぴりもれたろうが取り上げられており、ヨシタケシンスケさんの絵本のことを知りました
レビューを見て購入を決めました。
絵のタッチ、思わずクスッと笑ってしまう内容、読後のほんわか感…良かったです。
男の子が大好き宝探し!「おうさまのたからもの」
宝物って何でしょう?すてきな箱に宝物を入れるために王さまは宝探しに出かけます。
でもなかなか思うような宝物が見つかりません。王さまが泣き出してしまうと、森の動物たちがなぐさめに来てくれます。
そんな時また泣き声が聞こえてきます…さて…王さまの宝物は見つかったのでしょうか?
おとぎの国を思わせるようなかわいいイラストが、ストーリーをさらに盛り上げてくれます。
宝探しは簡単ではないけれど、なぐさめに来てくれた動物たちのやさしさを愛おしく思えます。
ほんとうに大切な宝物とは何か、王さまとみんなで一緒に探してみましょう。
色どり豊かで心温まるお話。3才半のこどもにプレゼントしたところ、大のお気に入り。毎日、「読んで!」とせがまれます。
男の子に人気ウルトラ怪獣!「かたづけしないとどうなるの?」
メトロン星人は片付けが苦手で、ちらかっていてもへっちゃらぁと言っていましたが、置きっぱなしのモノで転んでしまいます。
子どもは、おもちゃなどを出して遊ぶのは大好きですが、どうも片付けを覚えるのは苦手なようです。
このような毎日の生活中で繰り返されるできないことを、絵本を使って説明してあげましょう。
おもちゃの片付けを全然しない3歳なりたての息子に読ませたく購入しました。
何度か読み聞かせをした結果、息子が「メトロン星人は自分みたい!」と言うようになりました。
絵本を与えてから、息子が少しずつおもちゃを片付けるようになりました。
(またまだ不充分ですが。。親として嬉しい!)
平仮名が未だ読めない息子ですが、恐竜,怪獣とヒーローが大好きなので、一人で何度も見開いて自分で台詞を当てはめて読んでます。
絵本の構成,絵柄も良いので買って正解でした!
女の子におすすめ!「あなたがだいすき」
だいすきです、しあわせです、あいしています、短く単純な一言で大切におもう人へ、心からの気持ちが伝わります。
気持ちが優しくなる文章とあたたかみのあるイラストで、“愛”のすばらしさを感じることができる絵本になっています。
「あなた」の部分をお子さんの名前にして読み聞かせてみたりすると、お子さんへの愛情がさらにあふれてきます。
もちろんお子さんにも伝わる愛情いっぱいの絵本ですが、親が子どもを思う気持ちを呼び起こす、原点回帰の絵本にもなっています。
子育てがちょっとしんどいなぁと感じた時に読み返すと、大人も元気になれるでしょう。
短い文字で、愛を感じられる一冊。2歳と3歳の娘達に、あなたの所を子供達の名前で読んだあげたら、なんか嬉しい…笑。と喜んでくれました。友達にもオススメしたいと思います。
絵本は記憶に残る親子の最初のアルバム
3歳児の絵本の「読み聞かせ」は、お子さんの言葉の能力と感性を育む大切なメソッドです。
また親子がコミュニケーションをとるきっかけとなり、お子さんとの絆を深めてくれるでしょう。
絵本の「読み聞かせ」ができる時期は、意外と短いもの。
文字が読めるようになると、子どもたちが自主的に読んでしまうので、読み聞かせの機会はなかなか持てなくなります。
この大切な時期に、色々なジャンルの絵本をできるだけ多く読み聞かせしましょう。
家族で絵本を楽しむことが、後々のかけがえのない思い出にもなりますよね。
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