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公開 2020年05月17日  

怒る?怒らない?娘のお手伝いで、スマホがまさかの水浸しに…!

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お手伝いをしようとした小学1年生の娘が大失敗!
こんな時、つい感情的に怒ってしまいそうな私に対して、夫の態度はいたって冷静でした。


小学1年生の娘。弟の分のお茶を入れようとしたその時…!


ある日の夜、お風呂からあがって寝る前のことでした。

娘は自分が飲むついでに、弟の分のお茶も一緒に注ごうとしてくれていました。

ですが、明らかに危なっかしかったので、「ありがとう。ママ手伝おうか?」と声をかけてみた私。

すると「大丈夫、自分でできるから!」と娘から自信満々のひとことが返ってきました。


自分でやろうとする気持ちを頼もしくも感じ、「そっか!ごめんごめん!」と、ここは娘にまかせて、いったんその場を離れることにしました。


しかしほんの数秒後、娘がお茶のポットを全部倒してしまったのです。

しかも隣には夫のスマホが!


慌ててスマホを持ち上げたのですが、……時すでに遅し。

水浸しでした。

娘も慌てて、雑巾で机の上やら床やらを拭いていました。


私は「も〜!!やっぱり!!」と小言を言ってしまいそうになるのを、グッとこらえました。

お手伝いをしようとしてこぼしてしまっただけのこと。

悪気があってやったわけではないし、掃除もしてくれている。

スマホがおいてあったのはたまたま。

小言まで言う必要はないかな、と思ったからです。


夫本人もその場にいたため、スマホが濡れてしまったことには気づいていた様子。

でも特に何か言うでもなく、一緒に片付けを手伝ってくれました。


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次の日の朝、スマホに異変が!


翌日は休日。

休日の朝は、夫のスマホで動画を見せてもらうのが娘の密かな楽しみになっています。

娘がいつものように「パパ、今日お休みやから動画見てもいい~?」と話しているのが聞こえてきました。

しかししばらくすると、「あれ!?」と夫の焦ったような声が。

なんと、スマホの音がまったく聞こえなくなってしまっていたのです。


ちなみにうちの夫は、通勤中スマホで音楽を聞いたり、YouTubeで動画を見たりするのが大好き。

最近は、動画を使って勉強もしているため、音は必須なのです。


原因として真っ先に思い浮かんだのは、昨日の水浸し事件……!

でも確証はないし、ここで娘を責めるのはちょっとかわいそうだなと思い、ぐっと堪える私。


そんな時でした。

「え~!!動画みれないの~!!」と、娘が不満をあらわにしたのです。

その言葉で、私の怒りボルテージは急に最高潮に達し、「パパが困ってるのに!なんで自分のことばっかり!!ちゃんと相手をよく見て話しなさい!」と娘に対し、キツく怒ってしまいました。

「昨日のお茶が原因かもしれないんだよ!」というセリフは、かろうじて飲み込むことができました。


謝らない娘にモヤモヤ


そこから夫とネットで情報を調べてはドライヤーをかけてみたり、イヤホンジャックを掃除してみたり、ありとあらゆる方法を試してみました。

その間も私に怒られたせいで、隣で不機嫌そうに黙っている娘。

そもそも娘は昨日お茶をこぼした時にも謝っていなかったことに、私は内心でモヤモヤしていました。


私なら、たとえ自分が原因でなかったとしても、ひとこと謝っているだろうと思えるシチュエーションです。

一番困っている夫はというと、スマホの音を復活させることに必死で、娘に対しては特に何も怒るような様子はありませんでした。


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夫に自分の気持ちを伝えて、どう対応すべきか相談してみた


そうこうしている間、ちょうど夫と2人になる瞬間があったので、娘に聞こえないように小声で相談してみました。

「私が娘なら、とりあえず謝るはず。

しかもこんな大事なスマホを壊した可能性があるのに、悪びれもしない娘にひとこと言った方がいいのか悩んでるんだけど……。

どうすべきなんだろう」


すると夫はこう言いました。

「スマホが壊れたことは結果。

それはお茶をこぼしたこととは関係ないんじゃないかな。

スマホが壊れたから怒るの?

壊れてなければ怒らないの?」


確かに、そうだ。

たまたま隣にスマホがあって、そして翌日たまたま不具合が生じたことで、私の怒りは倍増していたのです。


「注意をするなら、昨日こぼしたその場で言うべきだったんだと思うよ」と夫。

自分のスマホが壊れているのに、なんて冷静な意見なんだろう……。

私は感心しつつ納得しました。


「俺も昨日注意をしそうになったけど、娘の『弟の分もお茶をいれてあげよう』という気持ちをつぶしてしまいそうでやめといた」と言います。

これについては、私もまったく同じ意見でした。

私もあの時、思わず小言を言いそうになったけれど、せっかく手伝おうとしてくれた気持ちは大事にしてほしいので、怒られた記憶にならないように黙って一緒に床を拭いたのです。


そして、今回夫婦2人で話し合った結論としては、「起こってしまった結果だけをみて、注意する・しないを決めない。子どもの行動それ自体に問題がないのなら、感情的にならない」ということで落ち着きました。


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娘にはさらっと私の気持ちを伝えた


その後、娘とも2人になる瞬間があったので、私は自分の気持ちもさらっと伝えておくことにしました。

「スマホの事だけどさ……。

壊れたのはお茶がかかったのが原因とは限らないけど、原因かもしれない。

それは分からない。

でもお茶をこぼして、パパのスマホにかかってしまったことは事実だよね。

パパもママもあなたが手伝ってくれようとした気持ちはとっても嬉しいんだよ。

悪気は無いのは100%分かってるんだけど、あの時ひとこと「あ!ごめん!」と言っても良かったかもしれないね。

そして、この事もママは昨日その場で言うべきだったね」


娘も良かれと思って取った行動の結果、思いがけずお茶をこぼしてしまったことで、謝るべきかどうか葛藤があったのだと思います。

複雑な表情で「うん、分かったよ」と、返事をしてくれました。


ネチネチ小言を言わないと決めていた私は、「悪気が無くても、自分から謝った方が周りの皆の気持ちがすっきりする時もあるんだよ〜」とだけ伝えて、その場を離れました。


私はあの時どう対応したらよかったのか、いまだに分からない


ちなみに、なぜだかわかりませんが、スマホの音はその数時間後、急に復活!

家族みんなで大喜びしました。


いまだに、あの対応がどうだったのか全く分かりません。

でも、結果だけを見て感情的になり怒ってしまいそうな場面で、夫が冷静に対応してくれたことには、とても感謝しています。


私は単純なので、水をフローリングにこぼされてもそれほど怒りは湧きませんが、ブドウジュースをカーペットにこぼされたらすぐカッとしてしまいます。

夫の「結果によって怒るか怒らないかを決めるのは違うと思う」という言葉が、とても勉強になりました。

子どもの失敗に対して、自分の都合だけで気持ちを左右されないように気をつけたいなと、改めて思い直せました。


「子育ては自分育て」という言葉がありますが、まさにその通りだなと思った出来事でした。


※ この記事は2024年11月20日に再公開された記事です。

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