生後5ヶ月の発育。離乳食の始め方や寝かしつけのコツ、先輩ママの体験談も
7,214 View生後5ヶ月を迎えた赤ちゃんはからだや視覚、聴覚がどんどん成長し、様々なことを学習して認識能力も高まります。成長が著しい時期だからこそ、発育の様子や、育児の仕方が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、生後5ヶ月の発達や生活、先輩ママの子育て体験談をご紹介します。ぜひ参考にしてください。
生後5ヶ月の赤ちゃんの発育や発達、歯ぐずりとは
まずは生後5ヶ月の赤ちゃんの発育や発達についてみてみましょう。
身長や体重、寝返りなどの身体的成長
一般的に赤ちゃんは生後5ヶ月で出生体重の約2倍になると言われています。
生まれた時の2倍に成長したと考えると感慨深いのではないでしょうか。
生後5ヶ月では1ヶ月で体重が約570g、身長が約2cm増えるのが平均的な数値となっています。
ただし、この数値はあくまで平均で、重要なのは母子手帳などに記載されている成長曲線に沿って成長しているかどうかです。
成長曲線に沿って成長しているのであれば、大きくても小さくても心配しすぎないようにしましょう。
寝返りをするようになるタイミングも個人差が大きいため、早い、遅いは多々ありますが、生後5ヶ月になると寝返りをうつ赤ちゃんが多くなります。
首がしっかり座っている赤ちゃんは、うつ伏せの状態にすると頭や胸を上げて「飛行機のポーズ」をすることもあります。
赤ちゃんは「飛行機のポーズ」や寝返りを通して、これからハイハイなどをするために必要な筋肉を強化しています。
知覚や感覚などの成長
生後5ヶ月になると赤ちゃんの視力は、これまでより遠くが見えるようになります。
遠くまで見えるようになると赤ちゃんの世界は広がり、様々な色や形、複雑な模様にも興味を持つようになります。
また、赤ちゃんは赤や青などのはっきりした原色を好みます。
この時期に原色の様々な形、模様のおもちゃや絵本にたくさん触れることで赤ちゃんの脳を刺激し、発達を促すことができると言われています。
こころの成長
視力が上がったことにより人の顔の区別がつくようになると、家族の顔が見えると喜んだり、姿が見えなくなると泣いたりと表情はますます豊かになります。
人見知りは個人差が大きく、ほとんどしない子もいれば、男の人などがダメな子もいます。
喃語(なんご)のバリエーションも豊富になり、様々な感情や要求をはっきりと表すようになります。
たとえば、「あー、あー」と喃語で自分の欲しいおもちゃを要求して、自分から積極的に遊ぶことも。
好奇心が芽生える時期だからこそ、いろんな物に触れることで赤ちゃんの世界は広がっていきます。
歯ぐずりや歯の生え始めの成長
生後4〜7ヶ月になると乳歯が生えてきます。
一般的にはこの時期に下の前歯2本が生えてきますが、ごくまれに歯が生えた状態で生まれてくる赤ちゃんもいます。
乳歯が永久歯に生え変わるタイミングがみんなバラバラなように、乳歯が生えるタイミングにも個人差があります。
歯が生え始める時は、とにかく大量のよだれが出ます。
「最近よだれが増えたかな?」と思ったら、歯が生え始めているサインかもしれません。
この歯が生え始める時期に、歯茎がムズムズする不快感から不機嫌になる赤ちゃんもいます。
「歯ぐずり」と呼ばれるこの時期特有のぐずりですが、歯固めを与えたり、歯茎マッサージをしたりすることで歯ぐずりの不快感を和らげることができます。
また、抱っこで落ち着く赤ちゃんも多いようです。
生後5ヶ月の赤ちゃんの授乳やミルク、離乳食のはじめかた
生後5ヶ月になると離乳食をスタートさせる赤ちゃんも増えてきます。
離乳食のはじめ方や、ミルクの量、授乳回数の目安についてチェックしてみましょう。
授乳間隔や回数の目安、ミルクの量は?
母乳の場合は1回の授乳につき120〜180mlが目安です。
しかし、成長著しい赤ちゃんはもっと飲みたがることもあります。
赤ちゃんのお腹が空いているようであれば、もっと飲ませてあげて大丈夫です。
粉ミルクの場合は1回につき200ml、1日5回を目安にあげるようにしましょう。
離乳食はいつからはじめる?
離乳食は形のある食べ物を自分で噛んで飲み込み、食べられるようになるためのトレーニングです。
生後5ヶ月になり、大人の食事に興味を持ったり、口をもぐもぐ動かす様子が見られたりしたら始めることができますが、個人差があるため赤ちゃんの成長ペースに合わせて進めていくようにしましょう。
離乳食の進め方について
最初は1日1回、1さじからスタートです。
おかゆやうどんなどの炭水化物をなめらかにすり潰します。
固さの目安はヨーグルトくらいのやわらかさで、調味料は不要。
最初のうちは素材の味だけで大丈夫です。
むせずに上手にゴックンできたら翌日は2さじに挑戦してみるのもいいでしょう。
2周目からは3さじと、少しずつ進めていきます。
もし、むせたり舌でベエっと押し出したりして嫌がるようであれば1週間くらい様子を見てから再挑戦してみるようにしましょう。
生後5ヶ月の赤ちゃん、寝かしつけのコツや夜泣きの対処法
まとまって眠る時間が増えてくる生後5ヶ月ごろは、寝かしつけや夜泣きなどの悩みが出てくる時期でもあります。
上手な寝かしつけのコツや、夜泣きの原因や対処法をご紹介いたします。
睡眠時間の安定とリズムの目安
生後5ヶ月の赤ちゃんの平均的な睡眠時間は12〜16時間です。
個人差がありますが、夜間の授乳が必要なくなり、朝まで眠る赤ちゃんが増えます。
夜の睡眠時間以外にも、日中は平均3〜4時間程度のお昼寝が必要です。
寝かしつけのコツやポイント
まとまって寝るようになると寝かしつけに時間がかかり、寝かしつけ方に悩む方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんがなかなか寝ついてくれない時は、次のことを試してみましょう。
・となりで寝たふりをして、安心させてあげる
・寝かしつけのときにいつも同じ子守唄を歌ったり、絵本を読んだりする
・目と目の間を鼻筋に沿って上から下へなでる
それでも眠ってくれない場合は、抱っこしてその場で足踏みしたり、外出してみても良いでしょう。
夜泣きの原因と対処法
生後5ヶ月になると生活リズムが定まってくる一方で、夜泣きがはじまる場合もあります。
夜泣きのピークは5〜10ヶ月頃ですが、個人差が大きく全くしない子もいます。
原因は昼間の疲れや興奮、夢をみているなど言われていますが、はっきりとした理由がわかっていません。
夜泣きの対処法も寝かしつけのコツやポイントと同じです。
生後5ヶ月の赤ちゃんの過ごし方、お世話
生後5ヶ月の赤ちゃんの過ごし方や、お世話の仕方、安全対策など気をつけるポイントもチェックしておきましょう。
赤ちゃんの生活リズムについて
生後5ヶ月の赤ちゃんのお昼寝は、午前中に30分〜1時間程度。
午後に2〜3時間程度が目安です。
夕方寝はだんだんとしない子が増えてくる頃なので、なくても大丈夫です。
お昼寝のタイミングは離乳食の前後にし、離乳食をはじめるタイミングで徐々にお昼寝時間と回数を減らしていくようにしましょう。
お昼寝から起きた後は、散歩に出かけたり、外遊びをしたりと外気に触れるのがおすすめです。
遊びやコミュニケーシ、おもちゃについて
生後5ヶ月の赤ちゃんとの遊びは、くすぐり遊びや手遊びがおすすめです。
声や体を使った親子での遊びはたっぷりコミュニケーションがとれ、スキンシップから安心感をもたらすこともできます。
また、ペットボトルや牛乳パックなど身近なもので代用した手作りおもちゃもおすすめです。
もちろん、手軽に作れるとはいえ、育児中はなかなかまとまった時間がとれないもの。
赤ちゃんにとっては散歩も日向ぼっこも十分な遊びなので、ママの負担にならない範囲で楽しく過ごしましょう。
気をつけたい事故やお部屋の安全対策
寝返りをするようになる生後5ヶ月頃は特に赤ちゃんの窒息事故に注意が必要です。
安全対策としては、軽いタオルややわらかい布団は窒息の危険があるため避けることです。
できるだけ硬めの敷布団を選び、口を覆うようなタオルなどを頭の周りに置かないようにしましょう。
生後5ヶ月に受ける予防接種BCGとは
産まれてからたくさんの予防接種がありますが、生後5ヶ月に忘れてはいけない重要なこととして、BCGの予防接種があります。
BCGは結核を予防するワクチンの通称で、一度BCGワクチンを接種すると10~15年程度効果が続くと考えられています。
BCGは接種後2週間くらいで、接種した箇所が化膿してくることがありますが、これはBCG接種後に見られる一般的な反応なので心配ありません。
接種後5〜6週頃に最も強く現れますが、接種した場所を清潔に保つことで次第に治っていきます。
産後5ヶ月のママの生活体験談、時短家事や息抜きのコツ
生後5ヶ月くらいの赤ちゃんがいると、ママ一人のゆったりとした時間はなかなかとれません。
そんなママの息抜きにはお家でできるプチ贅沢がおすすめです。
実際にお家でのプチ贅沢でリフレッシュしたママの子育て体験談をご紹介します。
・小さな子ども連れの外出は想像以上に大変でできるだけ家にいるようになり、「外出を楽しくするためのもの」に優先的にかけていたお金を「家にいることを楽しくするためのもの」にかけるように意識して見たところ、かける時間は変わらなくても心の満たされ方が大きく変わりました。
例えば、スキンケア用品をいつもよりちょっと贅沢なものに変えたり、シャンプーを好みの香りのものにしたり、ほんの少しのことで心が満たされること、ありますよね?
また、この時期は離乳食がはじまるので、離乳食を上手にフリージングして時短を目指すとママも楽になります。
離乳食の初日は10倍粥を小さじ1の量から始めます。
赤ちゃんのお世話に忙しいママにとって毎日少量の離乳食を作るのはとても大変です。
そこでまとめて作り、「フリージング」を利用するのもおすすめです。
表情や感情が豊かになる生後5ヶ月、無理なく子育てを楽しもう
生後5ヶ月になると赤ちゃんの感情表現は豊かになり、親子のコミュニケーションを楽しめるようになります。
赤ちゃんの発育を促すためにも、たくさんスキンシップをとるようにしましょう。
発達の個人差も大きくなりますが平均にとらわれ過ぎず、個々の成長に目を向けるようにしましょう。
また、多くの赤ちゃんは離乳食をスタートする時期です。
なかなか食べてくれない子もいますが、赤ちゃんのペースに合わせて進めるようにしてください。
先輩ママの子育て体験なども参考に、上手にリフレッシュし、赤ちゃんの育児を楽しみましょう。
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