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公開 2020年05月07日  

ケンカが続いていたある朝、夫が見せた思いやりに心がほぐれた<第四回投稿コンテストNO.5>

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夫との険悪な関係が長引いていたちっときさん。気分も体調も落ち込み、起きることができなかったある朝、夫の行動に感じることがありました。



はじめまして。

ちっときと申します。

今回のコンテストのテーマが『私が選ぶパートナーのベストプレー』というのを見て応募するか少し悩みました。

もちろんたくさん夫に助けてもらったことはあるのですが、恥ずかしながら我が家は今、互いの日頃の我慢が爆発したギクシャクした冷戦期間だったもので(苦笑)

みなさんの、パートナーとの素敵なお話が多いだろうなと思う中、それでもこんな明るくないお話を投稿しようと思ったのは、これから先、情勢も、我が家もどうなるかわからない今、夫にその時思えた事を残しておきたいなと思ったからです。

よろしかったらお付き合いください。



夫との冷戦も2ヶ月近くなります。

あるタイミングの出来事を境に互いの結婚生活での不満が限界を超えてしまいました。

新型ウイルスで、いちばん家族が協力しなければいけない時に、我々は互いの譲れなさで夫婦の危機を迎えております。

本当に情けない。(汗)


衝突した当初、日々の生活が慌ただしく夫に対しての思いやりが今まで足りなかった事に気付き、反省できる部分を正そうといままで一部はお願いしていた夫の家事もすべてこなし、育児も平日ワンオペでしたが、休日も夫に甘えないよう今まで以上に頑張りました。


思えば喧嘩をし、意地もあったのかもしれません。

でもいくら喧嘩をしていても、仕事で疲れ切っていて今まで我慢もいっぱいしてきてくれたという夫に少しでも負担をかけたくない気持ちがいちばん根っこにあった気がします。


ですが衝突してから長い期間お互いに避けたり、なんでもない話を出来ない状況が続き、私は精神、肉体共に疲れ切っていきました。

休校や希望保育が続き、小学生と幼稚園児との長いおやすみ期間。

子どもと一緒に何かを出来る幸せと同じくらい、疲れもあります(汗)

ご飯作り、勉強、遊び、やウイルスへの不安。

その中で夫との今後を考えて、ずっといっぱいいっぱいで頭が割れるんじゃないかと思った日もありました。


色々なストレスからか不正出血や頭痛の体調不良がはじまりました。

気持ちでも(なんだかもうぜんぶ、頑張るの疲れた)と自棄になり、体調も心も安定しない日々でした。


そして先日のことです。


夫のいる週末は気を張って意地を張って、そして少しでも夫を休ませたいと家族が起きる前に全部の家事をこなす!と突っ走ってきたのですが前日の頭痛で寝付くのが遅れたため、起きた時には子どもも布団におらず私がいちばん最後だった日がありました。


(まだ頭痛い… でもこんな時間だ…子どものご飯作らなきゃ 遅れてごめんよ)


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寝坊の気まずさと調子の悪さからのそのそとリビングに行ったのですが、洗濯ものはすべて終わり干されていてシンクにあった食器の洗い物も三角コーナーの処理もきれいに終わっていました。

子どもたちは「ママおはよー!パパがチャーハン作ってくれたよ」と嬉しそうに私に話しかけてきました。

下の子のトイレも終わらせてくれていました。


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衝突後、私が意地を張り、夫に何もさせないようにやってきましたがそれは夫のためじゃなく自分のためだったんじゃないかと、ふとその時に思いました。

少しでも、喧嘩していても自分が全部やったんだと、自分を許すためにこなしてきたような気がしました。

同じ家事、育児をやっているのに、私はピリピリ目の前のことをやっつけてきたように思え、夫のは打算や意地じゃなく、思いやりのようにふと感じました。


そんな気付きに少し呆然としてイスにもたれた時に、スッと夫が「はい。」と私に雑炊を出してくれました。


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今来たのに、というか寝坊して今日何もしていない、そもそも喧嘩で冷戦で最悪の状況なのに、体調悪いことも知らなかったはずなのに。

"私に"


ポカンとしながら目の前の雑炊を受け取り、お礼を小声で絞り出したときには夫はもう目の前にいませんでしたが、雑炊も夫もあたたかったです。

私はここ最近夫に料理を出すときは目の前に無言で置いて、義務のようにしてきたなあと反省しました。


夫もこの日の前までは休日起きてきても、喧嘩の引きずりから誰とも話したくないオーラを出して子どもたちも困っていましたし、寂しそうでした。

私ももちろんそんな様子を見てイライラしていました。

衝突までは子煩悩でたくさん遊んでくれたり本当に子どもから慕われるパパだったので、夫婦二人のいざこざで彼も私も互いに優しさを無くして、子どもにも嫌な雰囲気を見せてしまい申し訳なさが募っていました。


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でもこの日は、家族に対しての夫の『思いやり』を感じることが出来ました。

もしかしたらただの気まぐれかもしれませんが(苦笑)


何だか久しぶりに家族に戻れたようで嬉しかったのです。

私も何かに気付けたような気がしています。


少しずつ少しずつ色々な気持ちが溶けて 変えて変わってまた仲良くやっていけたらいいなと思います。

今はまだ冷戦も続き、そんな期待も出来ない状況ですが(汗)


この先、どうなるかはわかりませんが私はこの時の夫のやさしさを、ずっと忘れないようにしていきたいと思います。

彼は私にとってのベストパートナーです。


夫メインの話で育児での部分があまり書けませんでしたがテーマと相違していたら申し訳ありません。

読んでくださり ありがとうございました。



(ライター:ちっとき)


コンテストご応募は2020年5月31日まで!

※ この記事は2024年11月08日に再公開された記事です。

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