娘が産まれてからずっと、一日中赤ちゃんと一緒の生活で、自分だけがひとりで子育てしている気になっていました。
気になることがあればすぐに検索し、育児書の通りに進んでいないと焦ったり、誰かと比べたり、落ち込んだり…。
夫が休みの日や時間があるときには、娘について話したりはしましたが、なんとなく他人事のように聞いている夫にイライラしたりもしました。
「わたしひとりだけが親になったんじゃないんだけどな…」
そう心のどこかでいつも思っていました。
だけど、わたし以上に娘の寝返りにすごく喜び、仕事を切り上げて帰ってきた夫。
夫はもうきっとずーっと前から「娘の父親」だったんです。
それがわかってからは育児にも上手く気を抜けるようになり、なによりわたしの心が軽くなりました。
何かあったときでも、親はわたしひとりじゃない。
ふたりいれば、きっと乗り越えられるだろうと。
結局、娘の寝返りはすぐには見れませんでしたが、夫が娘の寝返りを見るためだけに帰ってきた日を、わたしは忘れません。
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