前回、「子どもたちの潜在能力を開花させるには、日ごろからその子の探求心や意欲を『引き出す』ことが必要」と書かせていただきました。
ではこの“引き出す”という作業を誰が担当するのかといえば、「親」が主体となって行われなければなりません。もちろん幼稚園や小学校の先生もこのお手伝いはさせていただくのですが、主体となるのは「親」だということを、すべての親は自覚しておきましょう。
エジソンは、3ヶ月で小学校を中退していた!母はどうやって息子を偉大な発明家に育てたのか?
17,690 View子どもの才能を引き出すには、親の関わりがとても重要です。それではどのように親が関われば良いのでしょうか?かの有名なエジソンと母のお話しをもとに紐解いていきましょう。
子どもの才能を引き出すのは、幼稚園?学校?親?
そもそも「その担当者は誰か?」ということが明確になっていないと、責任の押し付け合いのような状態になってしまうこともあります。
我が子の成長の芽を摘まないためにも、そして、子どもの潜在能力や才能を引き出すためにも、親の役割はとても大きいのです。
発明家エジソンは、小学校を3ヶ月で中退!彼の才能を開花させたのは…
かの有名な発明家であるエジソンは、一家の7番目の子どもとして生まれました。
7歳のときにエジソン一家は引っ越します。
それから地元の小学校に入ったのですが、なんと、わずか3ヶ月で中退。
一説には、エジソンがLD(学習障害)やADHD(注意欠陥多動性障害)などを患っていたという話もありますが、定かではありません。
退学の原因は、入学して早々にいろいろと問題を起こしたからだと言われています。授業中、先生を質問攻めにして授業の進行を妨害したり、納屋に火をつけて燃やしたりしため、入学してから3ヶ月後に校長先生から退学勧告を受けたのです。
そんなエジソンの味方になったのが、母のナンシーでした。
ナンシーは元教師でしたから、学校の対応に疑問を持ち、それを伝えていたとのこと。そうすると学校側から「そんなにあの子をかばうのなら、あなたが教えたらよろしい」の一言を受け、エジソンの教師役を務めることを決心したのです。
母ナンシーは、エジソンの才能をどう育んだのか?
ナンシーは、変わり者と呼ばれていたエジソンの潜在能力と才能に密かに気づいていました。
「他の子どもと比べて、いろいろな点で劣っているが、好奇心や探究心は特異なものを持っている。こうした才能は、一般的な小学校では伸ばせない。」と思ったそうです。
ナンシーは、自宅では興味を持ったことに対しては、好きなだけ打ちこませる環境をつくるよう心がけました。そして質問に対しては、すべて肯定的な言葉で答えたようです。そうした環境の中で、エジソンは次第に才能を伸ばしていったのです。
後にエジソンはナンシーについて「母が私の最大の理解者であった。母がいなければ私は発明家になっていなかっただろう」と語っています。
ナンシーは、エジソンの才能を引き出し、愛情を惜しみなく注いでいったのです。小学校中退の身であれだけの成功を収めたエジソンはすごいと思いますが、エジソンの才能をいち早く見い出し、その才能が伸ばせるような環境を整えた母ナンシーは、さらにすごいと思います。
エジソンの母から学ぶ子育て
エジソンの母のような教育方法は極端な例であり、さすがに現代の世で真似をするのは難しいかもしれませんが、その心意気や愛情のかけ方は参考になるはずです。
ご自身のお子さんをよく観察して、できるだけ早く本人が得意そうなことや秀でていることを見つけてあげ、それを伸ばす環境を整えるということが、お子さんが持っている、今はまだ分からない才能を開花させるために親御さんができる一番の手助けになりそうですね。
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