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公開 2020年06月13日  

工夫しても食べないかぁ…。夫が真剣な顔で、娘へ伝えたこと。<第四回投稿コンテストNO.76>

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小柄な娘を案じて、料理に工夫するともみかんさん。作った食事を拒否され悲しくなってしまったとき、夫の声が胸に染みたそうです。



はじめまして!

豆のように小さくてカワイイ2歳の女の子、「まめ」のママをしています、ともみかんです。

我が家は娘・まめと、パパ、ママ(私)の3人で仲良く暮らしています。


最近まめはイヤイヤ期に突入しまして。

「~しよっか」と声をかけると、「イヤ!」と返事するのがお決まりになっています。

食べ物の好き嫌いも激しくなり、食事中にイヤイヤを連発するようになりました。

食感が気に入らないのか、まめはお肉をあまり食べてくれません。

そのせいか、たくさん食べるのに細身なことが気がかりでした。

豆のように軽い体重…。


私は決意しました。

娘の成長のために、どうにかしてお肉もおいしく食べてもらおう!

でも一体どうすれば…。


「そういえばファミレスに行ったとき、ハンバーグをパクパク食べていたな」と思い出し、晩ご飯のメインディッシュにせっせとハンバーグをつくりました。

ハンバーグのタネに少しだけお豆腐を入れ、ちょっぴりやわらか仕上げに。

きゅうり、にんじん、フライドポテトを添え、彩りもばっちり!

味見をして…うん、おいしい!


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この日は幸いパパの帰りが早く、家族3人で食卓を囲み、いつも以上にごきげんなおまめさん。

完全に場が味方している!

「これならきっと食べてくれる!」と私は自信満々でした。


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ところが…


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きゅうりの輪切り、茹でにんじん、冷凍食品のフライドポテト…大きな声では言いたくありませんが、あまり手間のかかっていない、添え物野菜ばかりをおいしそうにパクパク食べるおまめさん。

えー!!!

そっちかいー!

ハンバーグを食べておくれー!

一生懸命、君のことを思って作ったのよー!

肉ー!

たんぱく質を摂取してー!

悲しいかな、母の心の叫びは娘に届かず。

しばらく見守っていましたが、ハンバーグを食べる気配はまったくありません。

「まめちゃん、ハンバーグとごはんも食べよっか」

「イヤッ」

ハンバーグを食べるよう促すと、お得意のイヤイヤが発動。

「おいしいよー?」

「イヤッッ、オカシガイイ!」

何度目かの攻防のあと、しまいには「お菓子が良い」と言い出す始末。

これにはさすがにげんなりしました。

(せっかく作ったのに、せめて一口くらいは食べて欲しかった…)

(私が作るごはん、おいしくないのかな…)

(手間をかけたメニューほど食べないこの現象は何なの…)

いつもより気合いを入れて作った分、もやもやとした気持ちになる私。

もやもやするくらいなら、あぁー、ムダに手間ひまかけるんじゃなかった!

家族での食事は楽しくしたいのに!


後悔していたそのとき、黙々ガツガツと夕食を食べていた男(パパ)が、突然口を開きました。

「…まめちゃん!」


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大きな声にびっくりしてパパを見るまめと私。

パパは真剣な顔でまめを見つめると、こう言いました。


「ママが一生懸命作ったごはんを食べないのは、ママは許してもパパが許さないからな!」


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まさかの言葉に、私は二度目のびっくり。

普段は娘に甘々なのに!

思わぬ援軍がここに!


さらにびっくりはこれで終わりません。

「一口は食べなさい!」

「上手上手、ほらー、うまいやろー!」

パパが口にハンバーグを運ぶと、まめは一口、二口と食べ始めたのです。

娘が一口食べるごとに、褒めちぎる父。

調子よく食べる娘。

驚く母。

わき上がる食卓。


もう絶対に食べてくれないと思っていたのに!

パパってばすごい!

パパのひとことのおかげで、娘は見事お肉を食べることができ、母の頑張りが報われました。

私の気持ちを汲んでびしっと言ってくれたパパ、私が作ったハンバーグを食べてくれた娘。

嬉しさと感謝の気持ちでいっぱいになったよ、ふたりともありがとう。


「パートナーのたったひとことで、こんなにも救われるのか!育児が楽しくなるのか!」と感動した出来事でした。



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普段から私が作った食事を残さずキレイに食べてくれるパパ。

まめには「料理を作った人や食べ物への感謝を忘れない子」に育って欲しいそうです。


好き嫌いがあるのは仕方のないことだけれど、食べる前からイヤだと言ったり、ごはんを残してお菓子を食べたり、そういう子にはならないで欲しいな、と私も思います。

イヤイヤ期の子どもの食事は中々すんなりとは行きませんが、楽しくおいしく食べられるように、これからもふたりで協力してまめと向き合っていきたいです。



(ライター:ともみかん)


※ この記事は2024年11月26日に再公開された記事です。

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