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公開 2020年06月24日  

まわりに頼れず、孤独な0歳育児。そんな時、小さな手に救われた<第四回投稿コンテストNO.102>

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周囲のサポートが期待できない状況のなかで、0歳育児をされていた傘井さん。孤独な毎日のなか、息子さんのある動作に救われたそうです。



うちには、もうすぐ2歳になる息子がいます。

息子が生後2ヶ月のときに、思わず「ナイス!」と叫んだことを思い出し、今回は筆を執ってみました。


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出産前、私の育児に対するイメージは「孤独」でした。

なぜなら、身近に頼れる人がゼロだから!


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ただ、私には「なんとかなるでしょ!」と思っていた理由がありました。

それは、夫が「育休をとる」と宣言していたこと。

夫は一人暮らし歴が長かったためか、一通りの家事を当たり前にできる人で、週末の度に自分で洗濯機をまわし、掃除機をかける姿に結婚当初は驚愕したものでした。(私自身も長い一人暮らしでしたが、毎週はしませんでした。笑)

さらに夫の職場には産休・育休を取得している女性が何人もいることに加え、育休を取得した男性の同僚(しかも1年間!)までいるとのこと。

理解のある職場環境で、うらやましく思うほどでした。

出産の翌春には私も仕事に復帰し、保育園に入園してもらうつもりでいたため、頼りにできる人は夫だけでも、生まれてから保育園に入るまでの数ヶ月、とにかく夫がいれば大丈夫!何とかなる!!と思っていたのです。

ところが、大きな誤算が発生します。

なんと、夫が育休を取得できないことが発覚したのです…

というのも、出産を控えた春に人事異動があり、長期休暇を取得できない部署に異動となってしまったのでした。

これで頼れる人は本当に「ゼロ」に…!

しかし幸いなことに、息子はとても育てやすい子でした。

4000g近い立派な体で生まれてくれ、よく寝る・よく飲む・よく出す(?)の3拍子が揃った赤子で、育児書の通りにぐんぐん成長していきます。

ちなみに育児書の「生後2ヶ月」のページには「ハンドリガード」とあり、手をじっと見つめるようになる、と書いてあります。

ちょうど2ヶ月を過ぎた頃、自分のこぶしを見つめており、驚きました!


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そして、夫が毎日帰宅するのは18時頃。

一般的な会社員の帰宅時間としては比較的早い時間ではあるのですが、「母」が始まったばかりの私にとって10時間以上2人きりというのはいくら育てやすい子が相手とはいえ、なかなかにしんどい毎日でした。

そんなある日のこと。

いつものように、プリッといい音がしたのでおむつを替えることに。

まだ生後2ヶ月なので、もちろんゆるゆるです。

あまり器用でない私は、おむつ替えの際によく肌着を汚していました。(おむつに巻き込んでしまうというか…)

夫がいるときは裾を押さえてもらうこともありますが、もちろん今は1人。

汚さないよう注意しないと…とふと見ると、息子はまたハンドリガード中。

こんなに手を握れるなら、肌着の裾もつかめるのでは…?と何気なく、小さな手に裾を近付けてみました。

すると…


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そう!自分から持ったんです!!!

息子のナイスアシストのおかげで、肌着の裾は茶色く汚れずに済みました(笑)。

偶然でしょ、と思われるかもしれませんがその後のおむつ替えの度に何度持たせてもしっかりキュっと握り、最終的には自分から掴むようになったんです…!


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驚きと面白さを覚える一方、こんなに早く、息子がお手伝いをしてくれるようになるとは思わず、思い出すと感無量になる出来事です。

自分は孤独な子育てをしているんだ、と思いこんでいましたが、息子がくれる発見や驚き、そして喜びは2人きりだからこそ何倍にも感じられたのかもしれません。

ちなみに息子は今でもお手伝いが大好きで、掃除機をかけたり、ゆでたブロッコリーを房から外したりしてくれます。

本人が、お手伝いとわかっているのかは不明ですが…(笑)。





(ライター:傘井)




※ この記事は2024年11月09日に再公開された記事です。

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