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公開 2020年06月27日  

声かけ一つで、子はこんなに変わる!?妻の機転に唸ったお風呂前<第四回投稿コンテストNO.105>

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子どもをお風呂をいれたり、歯磨きをしたり…夜のルーティンがなかなか上手くいかず、クタクタになっていたという亀井さん。ある日、妻の声かけと子どもの反応を見て感心したそうです。


家はオフィス兼、保育園に。


「もう限界っ!!」

緊急事態宣言下、私も妻もリモートで仕事をすることになりました。

それ自体は通勤の負担も減ってポジティブではありましたが、同時に保育園も休園になったことで、ワークはオンラインでフル稼働(かえって働きすぎる)、育児はオフラインでフル稼働(家は保育園に)。

実家も離れていて祖父母を頼ることもできない。

どう考えても2人で育児オペレーションを1ヶ月近くこなすのは無理…だけどやるしかない…

家はオフィス兼保育園。

しかし育児しながら仕事をするのは限りなく不可能…

限りなく仕事に支障が出ない体制をつくろうと家族で話し合い、結果妻が子どもの朝ごはんをあげるなど起床後の世話をする。

その間私がAMの仕事を早朝に前倒しし、AMを中抜けし午睡まで担当。

妻が午睡起床後まで仕事をし、子の夕飯をたべさせて、私が夜戻りお風呂に入れて、妻が寝かしつける…

という、目が回りそうな交代制で、何とかお互いの仕事時間をキープしながら、育児をシェアするという合意の下で動いていきました。

ぶっちゃけめちゃくちゃしんどかった。

そんな中で妻の、子どもへのアプローチになるほどーと感心をさせられ、助けられました。

ある日のエピソードを紹介します。


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お風呂を嫌がる娘に、妻がとった行動とは…


仕事、育児、仕事とスイッチを切り替え一日の仕事を終えた私。

後はお風呂に入れて、歯を磨いて、寝る支度をしたら私の一日のミッションは終了。

しかし思うようにいかないのが、子育ての大変なところ。

特にお風呂に入れる、着替えさせる、歯を磨く、寝室に誘うという工程はとにかく嫌がり、想定通りいくことはほとんどありません。

「お風呂入んないー!テレビまだ見てるのー!」

始まりました。

もうすぐ3歳になる娘は、テレビに夢中。

勝手にスイッチをオフにすることも許されません。

無理やりお風呂場に連れて行ってもグズって入らず、機嫌も損ねるなど、最後は自分たちの首を絞めることになります。

そのころには、もうくたくたの私は早く残りのミッションを終えて、自分の時間に入りたい。

お風呂入ろうよーと正面から言っても埒が明かず、早く早く…と思えば思うほどうまくいかないのがもどかしい。

諦めて布団に突っ伏していると、何やら妻の声が。

「お風呂待ちの行列ができているよー。●●ちゃん早く入ってあげてー」

見に行くと、我が家のぬいぐるみたちが、お風呂前に並んで行列を成していました。

「早く入りたいよー!」

とぬいぐるみ(妻)が言っており、とてもコミカルな画ずらで可笑しいなぁと思いながら見ていたのですが、それを見た娘が「ぬいぐるみさん、●●ちゃんが先に入るんだよーお風呂」

と言って自らテレビを消してお風呂場に向かっていくではありませんか。

お風呂に入れたいという気持ちを真正面から伝えるのではなくて、ぬいぐるみを使って、自分が入りたいと自然と思わせるそのアプローチを見て、なるほどなぁーと唸りました。


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強要をしない、ぬいぐるみ擬人化戦法


歯磨きの時、私もそれに倣って

「ほら!かばさんも歯磨きしてるよーー。歯ピッカピカになって気持ちいいって言ってる!」

と、かばのぬいぐるみをもってかばの歯を洗い始めました。

そうすると真似をしたいのか、自分で歯ブラシをとり磨く動作に入ってくれるように。

味を占めた私は着替えの時にも、「ズボンさんが、●●ちゃんの足を捜しているよ!●●ちゃんの足どこー!」

と洋服が話している風にすると、「ここだよ??」

と素直に足を出してはいてくれるように…

いつもなら風呂上り素っ裸で駆け回り、「ほらズボンはかないとかぜひくよ!」と言い続けるのが日常茶飯事でしたが、妻のぬいぐるみを擬人化するアプローチを見てから、以前よりスムーズにいくことが多くなりました。

ありがとう妻。

ありがとうぬいぐるみ。

ありがとう擬人化。

この1ヶ月とても大変でしたが、妻のナイスプレーに本当に救われました。

まだまだ予断を許さない日が続きますが、頼れるものは頼りながら、難局を乗り越えていきましょう。





(ライター:亀井)






※ この記事は2024年11月17日に再公開された記事です。

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