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公開 2021年09月06日  

小児科には何歳まで通える?受診できる年齢の目安や内科との違いを解説

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急な発熱や風邪、予防接種など、何かとお世話になることのある小児科。「子どもが通うもの」というイメージがありますが、具体的に何歳まで通うことができるのでしょうか。この記事では、小児科は何歳まで受診できるのかといったことや、内科との違い、かかりつけ医の探し方などもご紹介します。ぜひ小児科探しの参考にしてください。


目次 小児科は何歳まで受診可能?卒業する年齢目安は?
内科は何歳から通えるの?
小児科と内科の違い
小児科に通い続けた方が良い場合
かかりつけの小児科の探し方
かかりつけの内科の探し方
子どものうちにかかるなら小児科がおすすめ

小児科は何歳まで受診可能?卒業する年齢目安は?

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結論から申し上げますと、小児科に通える年齢に制限はありません。

パパママや本人が希望するなら、0歳から成人まで通って良いそうです。

厚生労働省によると、「小児」の定義は出生から思春期までであり、女児では14~15歳、男児では16~17歳までをいうのだとか。

そのため、「小児科=未成年の子どもが通うもの」と思ってしまう人も少なくありません。

しかし、「医療法施行規則第十六条第一項第四号」で規定されている「小児」は、「小児科において診療を受ける人」のことであり、小児科に通えるのは何歳~何歳までと具体的な指定はないそうです。

実際、わたしの知り合いで子どもの頃から持病を持っている人は、成人してからもかかりつけの小児科に通い続けていました。

つまり、小児科に通うことを必要としている人であれば年齢問わず通え、実際に通っている人もいるということ。

ただし、日本小児科学会では平成18年4月に「小児科の診療対象年齢は成人するまで」としています。

そのため、成人する頃を小児科の卒業目安と考えてみても良いでしょう。

ちなみに、「児童福祉法」では、

乳児…満1歳に満たない赤ちゃん
幼児…満1歳~小学校就学期まで
児童…小学校入学~満十八歳まで

「旅客及び荷物運送規則」では

乳児…1歳未満
幼児…1歳から6歳未満
小児…6歳から12歳未満

となっています。

法律や場面によって、「小児」の定義は変わると考えて良いようです。


内科は何歳から通えるの?

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実のところ、内科も「何歳から何歳まで受診して良い」という明確な定義はありません。

どのような不調を感じているのかなど、自分の症状を医師や看護師にしっかり伝えることができ、大人と同じように泣いたり暴れたりせず診察を受けられるのなら幼稚園児や小学生でも内科を受診して大丈夫です。

子どもも見てくれる内科医もいます。

とはいえ、小児科と内科の両方ある病院に行くと、中学生頃までは小児科を案内されるのが基本のよう。

これは、15歳以上になると体つきが大人に近づくこと、大人と同じ量の薬を処方できるようになるためです。

15歳未満で「内科にかかりたい」という特別な理由がある場合は、病院で受付をする際に相談してみると良いかもしれません。

ただし、内科によって対応年齢が決まっている場合もありますので、できれば事前に、子どもも見てくれるのか、何歳から受診できるのか確認することをおすすめします。

また、日本小児科学会が定義している通り成人するまでは小児科に通い、成人してから内科に切り替えるのも良いでしょう。

小児科から内科に切り替える際、通院が必要な持病がある場合は、小児科医から紹介状を書いてもらうと安心です。


小児科と内科の違い

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小児科と内科の違いが気になるパパやママもいるのではないでしょうか。

稀に、小児科と内科の違いを「小児科は簡単な診療のみで、内科は本格的な診療をする」と考えている人も見受けられます。

しかし、どちらも適切な治療を受けられるという点では同じ。

大きく違うとすれば、得意とする患者の年齢が大人か子どもかということです。

子どもと大人ではかかりやすい病気が違ったり、同じ病気でも処置の仕方が異なったりする場合も。

処方できる薬の量も異なるため、「子どもに特化した治療を受けたい場合は小児科」と覚えておくと安心かもしれません。

また、小児科であれば小さな子どもが待ち時間に泣いたりぐずったりしないようおもちゃや絵本が揃っていたり、キッズスペースが設けられていたりします。

子どもの過ごしやすさという点でも異なる部分はあるかもしれません。

ちなみに、生後1ヶ月未満の新生児を対象とした「新生児科」、外科手術を行う「小児外科」など、診療科目が細分化されている病院もあります。

基本的には小児科にかかれば必要な処置をしつつ適切な科を紹介してもらえますので安心してください。


小児科に通い続けた方が良い場合

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続いて、小児科に通い続けた方が良いケースについてお伝えします。


子どものころからの持病があり、かかりつけの小児科がある


生まれつき持病を持っていたり、子どものころに発病した病気があったりする人で、かかりつけの小児科医がいる場合は、小児科に通い続けて良いでしょう。

診療過程を知っていますし、成長にあわせた治療計画を立ててもらっていることもあるはず。

体つきが大人になったからというだけで、無理に内科に切り替える必要はありません。


かかりつけの小児科医との信頼関係が築けている


家族が通っているかかりつけの内科がある場合は大丈夫でしょうが、新たにかかりつけの内科を探すとなると手間がかかる可能性も。

かかりつけの小児科医と信頼関係ができているならば、そのまま小児科に通い続けるほうが安心かもしれません。

本人が「小児科は恥ずかしい」と言い出した場合や、引越しで新しく病院を探すことになった場合などに、内科へ切り替えるのがスムーズでしょう。


かかりつけの小児科の探し方

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突然の事態にも慌てないよう、かかりつけの小児科はできるだけ早めに探しておきましょう。

小児科を探す際におさえたいポイントは次のとおりです。

・小児専門医である
・自宅から通いやすい場所にある
・医師や看護師とのコミュニケーションがスムーズ
・待ち時間が短い
・夜間や休日の対応が親切


小児専門医である


内科によっては、子どもの病気を見てもらうこともできます。

しかし、小児専門医の方が子どもの病気に詳しく、適切な処置をしてもらえる可能性が高いです。

できれば、小児専門医をかかりつけの小児科に選びましょう。

ちなみに、「小児科専門医」と掲げているのは日本小児科学会が認めた医師です。


自宅から通いやすい場所にある


自宅から近く通いやすい小児科であれば、急な発病の際に安心。

しばらく通院が必要な場合も負担が少なくて済みます。

徒歩30分以内、バスや車の場合は10分以内を目安に探すと良いでしょう。


医師や看護師とのコミュニケーションがスムーズ


医師や看護師とのコミュニケーションにストレスを感じれば、「これくらいで受診するのは…」と考えてしまい自ずと病院から足が遠のきます。

「診察後、何の説明もないまま薬を処方された」「いわれたとおりに薬を飲んでもなかなか治らない」となると、パパやママは心配になるもの。

かかりつけの小児科に選ぶなら、気がかりなことがあったらすぐに相談できるようなところが良いでしょう。


待ち時間が短い


子どもを連れて行くなら、予約制など待ち時間が短い小児科がおすすめ。

待ち時間が長いと子どもが飽きてしまったり、大騒ぎしたりでパパママの負担にもなります。

人気の小児科などは混んでいるケースも少なくありませんが、せめて検診や予防接種は予約制で長時間待たずに対応してもらえるところを選びましょう。


夜間や休日の対応が親切


子どもはよく発熱するものです。

土日も診察している、夜間や休診日でも親切に対応してもらえる小児科だと安心。

保育園に通っていたり、部活などで子どもの帰りが遅かったりする場合も、診療時間が長い方が便利です。


かかりつけの内科の探し方

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かかりつけ内科を探す際のポイントも、基本的には小児科と同じです。

次のポイントを考慮して探すと良いでしょう。

・自宅や勤務先から通いやすい
・医師や看護師とのコミュニケーションがスムーズ
・待ち時間が短い
・夜間や休日の対応が親切
・必要な医療機関と提携している

「内科、小児科」「小児科、内科」など、内科と小児科の両方があるところもありますが、「内科、小児科」の場合は内科がメイン、「小児科、内科」の場合は小児科がメインです。

複数の診療科目がある場合は、専門分野が先に表示されていると考えましょう。

また、「病院」「クリニック」「診療所」「医院」の違いは入院可能なベッド数です。

複数の診療科目があり入院可能なベッドが20床以上ある医療機関を「病院」、1~19床のところを「クリニック」「診療所」「医院」といいます。


子どものうちにかかるなら小児科がおすすめ


内科も小児科も、何歳から何歳までかかってよいという具体的な年齢制限はありません。

そのため、小学生で内科にかかる子もいれば、成人しても小児科に通う人もいます。

しかし、小さいうちならば子どもの病気に詳しい小児科医の方が安心かもしれません。

いずれにせよ、万が一に備えてできるだけ早い段階でかかりつけ医を見つけておくようにしましょう。


※ この記事は2024年11月04日に再公開された記事です。

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