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公開 2021年08月31日  

寝ぐずりはいつまで?赤ちゃんの寝ぐずりの原因と対処法をご紹介します

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赤ちゃんが何をしてもぐずって寝てくれず、困り果てた経験のある方も多いのではないでしょうか?「やっと寝てくれた」と思っても、ベッドに寝かせた瞬間にまだぐずり出したり、少し寝てはまたぐずりを繰り返したりと、赤ちゃんの寝ぐずりはつらいものです。今回は赤ちゃんの寝ぐずりの原因や対処法などをご紹介していきます。


目次 赤ちゃんの寝ぐずりはいつからいつまで?
寝ぐずりの原因は?
寝ぐずりの予防法
寝ぐずりした時の対処法
1.寝ぐずりしても安全が確認できる状況であれば静かに様子をみる
2.「時間制授乳」ではなく「自律性授乳」にしてみる
3.部屋の温度を確認する
4.おしゃぶりなどアイテムを使う
何をしても寝てくれない時は
生活リズムと睡眠環境を整えて寝ぐずりを乗り切ろう

赤ちゃんの寝ぐずりはいつからいつまで?

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一般的に赤ちゃんの睡眠リズムは、生後3ヶ月頃から少しずつ整い出し、生後半年を過ぎたあたりからしっかり整ってくると言われています。

しかし、まだまだ体内時計が未成熟な赤ちゃんは寝ぐずりや夜泣きをすることがあります。

特に生後1ヶ月〜生後5ヶ月くらいまでは、寝ぐずりで寝かしつけに時間がかかるものです。

夜泣きは眠っていた赤ちゃんが急に泣き出すことを言い、主に生後6ヶ月〜1歳半の赤ちゃんに見られます。

一方、寝ぐずりは眠りに入る一歩手前でぐずって入眠できない状態のことを言います。

寝ぐずりは体内時計が整わない間に起こりやすいため、生後2ヶ月頃から始まり、睡眠リズムの整う1歳頃には落ち着きます。

中には寝ぐずりが1歳を過ぎても続く場合がありますが、2歳までにしなくなることが多いようです。

夜泣きか寝ぐずりかの判断がつきにくい場合もあるかもしれませんが、生後5ヶ月以前であれば寝ぐずりの可能性が高いでしょう。

一般的に夜泣きがピークになるのは9ヶ月からなので、寝ぐずりが9ヶ月以降も続いている場合は、夜泣きが始まっている可能性もあります。

ちなみに、脳波を使った赤ちゃんの睡眠の研究によると、9ヶ月の赤ちゃんは夜寝ている間に9回起きているのに対し、1歳半で4回、2歳では2回と減っていきます。

寝ぐずりが続くと、ママは精神的にも体力的にも大変になってしまいますが、「赤ちゃんの体内時計がしっかり整うまでの間だけ」と思って乗り切るようにしましょう。

ただし、2歳くらいになると子どもの感性も豊かになり、怖いや悲しいといった雰囲気だけも刺激になり、昼寝や夜眠る際に突然思い出して泣くことがあります。

2歳くらいで昼寝などの際に寝ぐずりする場合は、一度完全に起こしてから再度寝かせるのも手です。


寝ぐずりの原因は?

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寝ぐずりの原因は赤ちゃんの体内時計が未熟なことによりますが、その他にも赤ちゃんがスッキリ入眠できない原因がないか考えてみることも大切です。

・お腹は空いていないか
・環境温度は適切か
・おむつは濡れていないか
・ゲップやおならなどガスが溜まっていないか
・生活リズムは崩れていないか

特に生活リズムが崩れている場合は、睡眠リズムも整わなくなってしまうため寝ぐずりを起こしやすくなります。

睡眠リズムを整えるためには、日中の生活リズムもしっかり整えるようにしましょう。

また、中には夜はぐっすり眠るのに、昼寝の時だけ寝ぐずりをする赤ちゃんもいます。

寝ぐずりが昼寝の時だけある場合は、日中の刺激が多すぎて疲れすぎている場合も。

特に外出した昼間だけ寝ぐずりがある場合は、日中に部屋の中で遊ぶ時間を増やしたり、早目に遊びを切り上げたりと、疲れきる前に休ませてあげましょう。

適度に疲れた状態にしてあげることで、昼間だけ寝ぐずりが起こるのは改善されるかもしれません。


寝ぐずりの予防法

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寝ぐずりを予防するためには、まずは生活リズムを整えることが大切です。

・朝起きる時間と就寝時間を一定にする
・朝起きてからお昼までは日光を浴びて、たくさん体を動かすようにする
・お昼寝はあまり長くさせず、15時までには起こす
・寝る前に興奮するような遊びはさせない
・寝る前に赤ちゃんが満足するまでしっかり授乳する
・部屋を暗くする
・入眠儀式を決めておく

上記のことなどを行うことで生活リズムを整え、赤ちゃんが安心して眠れる環境作りを心がけましょう。

朝起きてすぐに日光を浴びることは体内時計を整えるのに欠かせません。

ただし、必ず外遊びをしなければならないということではなく、家の中でも日当たりの良い部屋や庭で日光浴するだけでも大丈夫です。

お昼寝もあまり遅い時間に長くさせてしまうと夜眠れない原因になってしまうので、15時までには起こし、それ以降はさせないようにしましょう。

入眠儀式は子守唄や決まった絵本を読むなど、寝る前のルーティーンを決めておくと赤ちゃんも安心して入眠しやすいようです。


寝ぐずりした時の対処法

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どんなに日中遊ばせても、睡眠環境を整えても、やはり寝ぐずりしてしまう日はあります。

そんな時は以下の対処法を試してみてはいかがでしょう。


1.寝ぐずりしても安全が確認できる状況であれば静かに様子をみる


「寝ぐずりは放置した方が良い」と聞いたことがある方もいるかもしれません。

寝ぐずりの場合は、泣いてすぐに抱っこしなくても、しばらくすると自然とまた寝てしまうことが多くあります。

すぐに抱き上げると逆に眠りを浅くして泣いてしまう原因になるとも言われているので、赤ちゃんの安全を確認できる状態であれば10〜15分程度は様子見で寝ぐずりを放置するのも対処法の一つです。

ただし、夜間に赤ちゃんの泣き声が長時間していると近隣住民の方とトラブルになる可能性もあります。

日頃から「最近は夜泣きがひどくて…」と説明しておくのがオススメです。

夏場でも声が外に響かないように窓を閉めてエアコンを利用するようにしましょう。


2.「時間制授乳」ではなく「自律性授乳」にしてみる


実はお腹が空いていただけということもあります。

特に授乳の間隔をパパママが決めてあげている「時間制授乳」の場合、赤ちゃんにとってはまだまだ授乳量が足りていないこともあります。

そのため、授乳後に少しうとうとしても「まだお腹空いているよ!」と、すぐに泣き出してしまうことに。

空腹が原因でぐずっている場合は、「自立授乳」で赤ちゃんが欲しがるだけ飲ませることにより解決します。

「さっき飲んだから、お腹はいっぱいのはず」と決めつけず、とりあえず飲みたがるだけ飲ませてあげましょう。


3.部屋の温度を確認する


おむつは濡れていない、お腹も空いていない、熱もない。

それでも泣き止まないなら、部屋の温度が適切でない場合があります。

特に室温が暑いと寝つきが悪くなると言われています。

冷房を使用して空気の流れを作り、赤ちゃんの体に熱がこもらないように工夫をしましょう。

また冬場でも、赤ちゃんのためにと思って部屋を暖かくしていると、赤ちゃんにとっては暑すぎる場合があります。

背中に手を入れて汗で湿っているようなら、赤ちゃんが暑がっている証拠です。


4.おしゃぶりなどアイテムを使う


おしゃぶりや、握っていると安心するというアイテムがあるのであれば、それを利用するのも手です。

わたしも子どもが寝ぐずりしたときは、何度もおしゃぶりに助けられました。

しかし、いつもアイテムに頼っていると今度は、おしゃぶりがないから寝ぐずりする…という事態になってしまうことも。

毎回使うのではなく、最終手段として利用するのがオススメです。


何をしても寝てくれない時は

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どんなにパパやママが頑張っても、なかなか赤ちゃんが泣き止んでくれないこともあります。

そんな時、つい自分を責めてしまいがちですが、決してパパやママのせいではありません。

もちろん、赤ちゃんがパパママに意地悪をしたくて泣いているわけでもありません。

厚生労働省の研究によると、赤ちゃんへの関わり方に関係なく生後1ヶ月〜生後2ヶ月には「泣きのピーク」があることがわかっています。

そして、「その時期は何をしても泣きやまないことが多い」ことも判明しているのです。

もちろん「泣きのピーク」には個人差がありますが、寝ぐずりも生後1ヶ月〜生後2ヶ月に始まる子が多いようです。

「この寝ぐずりはいつまで続くのだろう?」と不安になるパパママも多いと思いますが、「泣きのピーク」は生後2ヶ月〜生後3ヶ月の間にかなり落ち着きます。

「泣きのピーク」で寝ぐずりを起こしていた子は、生後1ヶ月〜生後3ヶ月の間で治ることもあるでしょう。

とはいえ、数日でも大変な状況が何週間、何ヶ月も続くとなるとパパママは体力的にも精神的にも追い詰められてしまいます。

「寝ぐずりはいつまでも続くわけではない。今だけだ」と自分に言い聞かせても、ツライものはツライもの。

そんな時はまず、自分を肯定することから始めてみてはいかがでしょう?

毎日ずっと寝不足で、日中もずっと家事と育児に追われている、疲れているときに泣き続けられてイライラしてしまうのは当然のことです。

イライラしてしまう自分を責める必要はありません。

赤ちゃんは泣くのが仕事。

赤ちゃんが泣くのは、誰かが悪いわけではないのです。

それでも少しでもカッとなってしまった場合は、赤ちゃんを安全な場所に寝かせて違う部屋に移動するようにしましょう。

その場を離れて、とにかくパパやママがリラックスすることが大切です。

気持ちが落ち着いたら戻って、赤ちゃんの様子を確認してあげましょう。


生活リズムと睡眠環境を整えて寝ぐずりを乗り切ろう


寝ぐずりの主な原因は、体内時計が未熟で睡眠リズムがまだ整っていないことです。

この睡眠リズムを早く整えるためには、日中の過ごし方がとても大切になります。

生活リズムを整えることで、徐々に睡眠リズムも整ってくるはずです。

また、寝る前は興奮するような遊びを避け、テレビやスマホを見せないようにすることで入眠しやすくなります。

部屋の明るさや室温も忘れずに調整しましょう。

それでも寝ぐずりが続く場合は、一旦赤ちゃんを安全な場所に寝かせて、10分〜15分程度リラックスタイムをとるようにしましょう。

あまりにも寝不足できつい場合は、日中の一時保育やファミリーサポートを利用したり、家族に赤ちゃんをみてもらったりして、パパやママが一人でゆっくりできる時間を積極的に作ることをおすすめします。

寝つきの良い子となかなか寝ない子の個人差はあります。

「みんな頑張っているのに…」と自分を責めたり、一人で抱え込んだりする必要はありません。

手助けが必要なときは遠慮なく「助けてほしい」と周囲の人や制度を頼るようにしましょう。


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