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公開 2020年09月11日  

お小遣い制度ってどうなの?はじめたキッカケは、子どもの気になる言動でした

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我が家はお手伝いをしたらお金をあげる派です。そんな我が家ですが、実はお金をあげるかあげないかかなり悩みました。なぜお金をあげるようになったのか、あげることでどのような変化があったのかをご紹介します。


お小遣い制度をはじめたきっかけ


お手伝いをしたらお金をあげるという”お小遣い制度”を始めたのは、長男が小学1年生の秋です。

お小遣い制度を提案したのは私でした。

その頃長男は、お金をあげなくても家のお手伝いをしてくれていたのですが、少し前から長男の行動で気になることがあったのです。

それは、お金を持つとすぐに使ってしまうこと。

当時、私からはお小遣いを渡していませんでした。

しかし、遅くまで学童で過ごす長男を気にかけ、私の母がお小遣いをときどき渡していたのです。

長男は「おばあちゃんからお金もらったよ」と報告はしてくれていましたが、報告をするときには既にお金はほとんどなくなっていました。

お金をもらって、すぐ使う。

この行動に私は疑問を持つようになり、長男と話し合いました。

「だって、おばあちゃんくれたから。使ってもまたくれるよ」

と笑顔で話す長男を見て、お金の教育を始めようと決意しました。

お金はいつでも簡単に手に入るものではないことや、お金の大切さを知ってほしかったのです。


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我が家のお小遣い制度のルール


お金の大切さを知ってもらうために私が考えたことは、”仕事とお金を結びつける”ことでした。

まず

「ママもお仕事をしてお金をもらっているんだよ。お仕事しなかったら、ママは毎月お金をもらうことができないよ」

と伝え、いつもしてくれるお手伝いにそれぞれ金額を決め、お金を渡すことを私から提案しました。

この提案に長男も乗り気だったため、ルールを決めてお小遣い制度を始めることにしました。


ルール1.お金は絶対にお友達にあげない。

ルール2.お金をもらったり使ったりするときは、ママと一緒にお小遣い帳をつける。

ルール3.お金を使うときは必ずパパ、ママ、おばあちゃんと一緒にお店に行く。

お友達に物を買ってあげたり、お金をあげたりすることはトラブルにつながると感じたため、ルール1は絶対に守るように伝えました。

ルール2は、お小遣い帳を書くことでトラブルを未然に防ぐことができると思ったことと、お金の収支を意識する練習になると思い、一緒に記入することにしました。

ルール3は、小学1年生が頻繁に買い物に行くことに対し、私自身、抵抗があったため決めました。

<お小遣い表>
・くつならべ・・・30円
・お皿洗い…100円
・掃除機…50円
・お風呂掃除…50円
・おつかい…150円

この中から長男がしたいときだけ、お手伝いをするといった方法にしました。


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出足は順調!良い変化が次々と


お小遣い制度を始めて、息子にはいくつかの変化を感じました。

始める前までは、まだお金というものがどういったものかを理解できていなかったように思います。

「もらえるからもらう」
「もらったから使う」

そんな感じでした。

お小遣い制度を始めてからは、「お金は使っても、またもらえる」という考えはなくなったように感じました。

また、もらってもすぐに使わず、ほしいものを買うために貯めるようになりました。

印象的だったのは、お小遣い帳をつけることで、苦手だった計算も楽しくなったと笑顔で話していたこと。

また、働く私の姿を見て「お仕事頑張ってね」「ありがとう」と言ってくれるようになりました。

仕事に追われて寂しい思いをさせているのかもしれないと思っていたときに、この言葉をかけてもらい、とても救われた気持ちになったことを今でも思い出します。


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懸念していたことも、やはり......


お小遣い制度を始めてしばらくして、いつものお手伝い以外のことをすると「お小遣いくれるの?」と息子が聞くようになりました。

もともとは、お金のためにお手伝いをしているわけではありませんでした。

それがいつのまにか「お手伝い=お金」という考え方になったように感じました。


「このままではいけない!」と感じた私は、長男に3つの質問をしました。

1.おばあちゃんは、なぜお金をくれたのか。
2.なぜお母さんのお手伝いをしてくれるのか。
3.お手伝いをしたら、どんな気持ちになるのか。

長男は、ためらうことなく質問に答えました。

1.ぼくのことが好きだから。
2.お母さんはいつもお仕事頑張っているから。
3.うれしい気持ちになる。ぼくもお母さんもニコニコだから。

お手伝いをする理由はお金をもらうためではないということを、質問に答えることで改めて理解したようでした。

そして私は、お小遣い制度をはじめようと思ったのかを説明しました。

おばあちゃんのお金は、一生懸命働いて得たものだということを知ってほしかったと。

長男は「分かった!」と言い、それからはお手伝いしたからと言って、お金が欲しいとは言わなくなりました。

しかし、私が決めたお手伝いをしてくれたときはこれまでどおり、お小遣いを渡すことを続けました。


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お小遣い制度を続けてみて、思うこと


お小遣い制度を続けた結果、長男はお金を貯め、”自分のほしいものを計画的に買う”ということが身に付いたように思います。

ほしいものをリストアップし、あといくら足りないなどを自分で計算できるようになったことが、とても大きな変化です。

これがきっかけで算数が好きになり、高校生になった今、数学が一番得意な科目になっているようです!


小学2年生からは家族の誕生日に合わせてお金を貯めている姿もみられ、長男の心の成長にもつながったように感じました。

今はお小遣い用の銀行口座を自分で管理し、不要になったものをフリマアプリで売ったり、欲しいものを計画的に買ったりしています。

今後はあまり口出しせず、見守っていければと思っています。

今となれば、小学生のときに親子でお金について話し合えたことが、今の長男の行動につながっていると感じ、お小遣い制度を始めてよかったなと思っています。


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※ この記事は2024年10月10日に再公開された記事です。

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