わが家には、現在保育園に通っている5歳・4歳・2歳の三姉妹がいます。
保育園では例年、保護者説明会があるのですが、今年は新型ウイルス流行の影響もあって開催が中止になりました。
後日、先生からいただいたお手紙には、今年の取り組みや保育目標の一つとして「自尊心を育む」との言葉が。
わたしはこの言葉に一瞬ドキッとしました。
なぜなら最近、日々の忙しさを言い訳に、子ども達の気持ちにあまりちゃんと寄り添えていないかも、と感じていたからです。
特にうちは、きょうだいが多いこともあって日常生活でも我慢をさせてしまう場面が多いと思います。
「わたし、子ども達の気持ちを尊重してあげられているかな……」
ふと自問すると、胸がギューっと締め付けられるような気がしました。
子ども達と毎日言い続けてみて実感!誰にでもある魔法のコトバ
9,158 View保育園からのお手紙にあった今年度の保育目標は「自尊心を育む」。この言葉がズシリと胸に響きました。そこでわが家で取り組みはじめた方法とは。
「自尊心を育む」
まずは、できることから
普段から子どもの意見を尊重するように心がけてはいるものの、上手くいかないことも多くあります。
特にわが家のように子どもの数が多いと、どうしても避けられないのが、きょうだい喧嘩。
そんな時いつも思うのが、どちらの味方にもなってあげられないことが多いという事です。
子どもの喧嘩の言い分や気持ちに寄り添ってあげたい反面、片方の気持ちを尊重するともう片方を否定する形になってしまうことがあります。
そういった中で、わたしたち親にできることは何だろうと考えました。
毎日育児をしていて「今日は子どもに寄り添えていなかったな」と反省するのは、大体わたしたち親がいっぱいいっぱいで余裕がなくなっているとき。
そんな時にも子どもに寄り添うためには、いったん冷静になるためのクールダウンが必要と考えました。
そこで、自分に余裕がないと感じた時には、子ども達の顔を見て「可愛いね!」と言ってみることに。
そうすることで「この子は可愛い可愛い宝物だった!」と再認識することができ、心から子ども達に寄り添える気がしました。
子ども達の反応
とりあえず、突然呼び止めては子ども達に「可愛いね!」と言いまくってみました。
そうすると最初のうちは照れ臭そうに笑っているだけでしたが、そのうち「○○ちゃんは!?」「わたしにも言って!」と言い合うように。
もっともっと続けているとある日「可愛いね!」と言った後に、「ママも可愛いよ!」と言い返してくれるようになったのです。
最近は誰かに可愛いなんて言われる機会はそうそうなかったので、私もうれしく思いました。
「照れ臭いけどなんだか悪くないかも。
もっともっと言って欲しいってなるのもわかる!」
子ども達にかけていた言葉の効果を、思いがけず身をもって知ることになったのです。
自分が毎日「可愛い」と言われる立場になって感じたことは、その言葉をきっかけに「嬉しい」や「認められた」という気持ちになるということ。
そして、それが自信に繋がっていくような気がしてきたのです。
子どもが遊んでる時でも、ご飯を食べてる時でも、テレビを観ている時でも、どんな状況でもこの「可愛い」の言葉かけは使いやすく、みんなに平等に与えられるのも良かったです。
言葉にすることの大切さ
今回、保育園からのお手紙がキッカケで、改めて子ども達の「自尊心」について向き合うことになりました。
頭ではわかっていても、日々の忙しさにかまけてなかなか寄り添えていない部分も多かったかも……。
子ども達のことを「大切な存在だよ」「大好きだよ」「可愛いよ」と心の中で思っていても、口に出して伝える機会が少なかったかなと思います。
きっと伝わっているはず、ではなくきちんと相手に伝えることって大切だなと、改めて気付かされました。
これは子どもに対してだけではなく、夫婦や両親、大切な友人など、あらゆる人間関係でも大切なことだと思います。
「可愛い」の声掛けが、子ども達の自尊心を育むことに繋がったかどうかはわかりません。
でもわたし自身が、子ども達からの言葉によって前向きな気持ちになれたことは事実です。
今回の経験を機に、これからは感謝の気持ちや相手への想いをきちんと伝える姿勢を、子ども達にも見せていきたいなと思いました。
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