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公開 2021年01月03日  

容姿に自信が持てなかった過去。子ども達には、外見にとらわれない生き方を!

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保育園からの帰り道、すれ違ったおばあちゃんを見た長女の発言にヒヤッ!過去の自分を思い出し、子ども達に伝えたいこと。


子どもの「どうして?」に頭を悩ませる


街中などで、突然の子どもの発言にヒヤッとしたことってありませんか?

わが家では先日、保育園からの帰り道にたまたますれ違った高齢女性をみて長女が

「どうしてあのおばあちゃんは、あんなに小さいの?」

と聞いてきました。

もともと小柄な方だった上に腰が曲がっていたこともあって、長女は素直に疑問に思ったようです。

突然見知らぬ人の容姿のことを口にしたことで

「相手の方に聞かれてしまったかな?」
「気を悪くされたらどうしよう」

などと、色んな焦りや思いが押し寄せて上手く答えることが出来ませんでした。

その夜、どう答えるべきだったのかなと考えると同時に

幼少期の自分の経験を思い起こしました。


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自分の容姿を気にしていた幼少期


わたしは小さい頃から食べることが大好きで、周りの子に比べると少しぽっちゃりしているタイプでした。

小学生ぐらいになると、自分が太っていることを気にするように。

自分の容姿のことを気にするようになったキッカケは、わたしの両親の言葉にあったと思います。

細身な妹とわたしをよく比較していたのです。

両親としては娘が将来、健康面や体形のことで苦労しないようにという思いもあったのかもしれません。

しかし、当時の私は

「太っていることは良くないことなんだ」

と思うように。

自分の見た目に自信がなくなり、性格も少し内気な小学生時代を過ごしました。

中学生になると、運動部に入ったり背が伸びたこともあり、自然と痩せ、容姿のコンプレックスから解消されていきました。

性格的にも社交的に変化しましたが、今だに少しでも太ると不安になります。

それほどわたしのなかで、当時の思いは根深く残っているようです。


しかし大人になって知ったのは、わたしと比較されて細いと言われ続けていた妹もまた、細いと言われることで体形にコンプレックスを感じていたこと。

これには驚きました。

「細くていいね!」という言葉が、例え相手のことを褒めているつもりでも、受け取り手にとってはコンプレックスにつながることもあるのだと知ったのです。

そんな自分の経験から子ども達には、人それぞれ違いがあるのは当たり前で、比較するべきではないと伝えたいと思っています。


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自分の中の固定概念に、ハッとした


今でこそ外見的要素を比較したり否定したりすることは、差別や偏見にあたるといった認識が広まってはいますが

世の中にはまだまだ無意識の固定概念からくる”ルッキズム”が溢れていると感じます。

”ルッキズム”とは人を見た目で評価したり、差別したりすること。

誰かと比較されることで劣等感を感じていた経験があるからこそ

「容姿のことを誰かと比較することは良くないことである」

と考えているけれど、そんな経験がなければ意識することはなかったかもしれません。


そして、そう言うわたし自身も、固定概念がないと言えば嘘になります。

少なからず、心のどこかで比較したり選別したりしてしまっている自分がいるのも事実。

実際に娘はおばあさんを見て、背が低いことを純粋に疑問に思って聞いただけなのでしょう。

それに対しわたしは「相手の気に障るかもしれない=腰が曲がっていることはマイナスなこと」と、瞬時に捉えてしまっていたことに気づきました。

それだけ自然に、いつの間にか植え付けられている固定概念を改めて感じ、子ども達に伝えることの難しさを痛感しました。


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これから思春期を迎えるにあたり


あの時、わたしは娘にどう伝えるべきだったのか、今でも明確な答えは見つかっていません。

無意識に自分の中で外見的要素を比較してしまうことがあるのは、仕方のないことかもしれない。

しかし、伝え方や相手の捉え方によっては、意図せずに傷つけてしまうこともある。

だからこそ、自分の中の基準を当たり前だと思わないこと。

そう伝えたうえで「色んな人がいて当たり前なんだよ」と教えていきたいと思います。

そして、子ども達には自分の容姿に思い悩むことなく、自信をもって生きていってほしい。

そう思い、「あなた達は誰が何と言おうと美しい」のだと、日々伝えていこうと心に決めています。

今回の長女の何気ない発言は、どう人権教育をしていくか考えさせられるキッカケとなりました。



※ この記事は2024年08月23日に再公開された記事です。

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