不測の事態への対応は、国によってさまざま。ベルギーの小学校のオンライン授業事情

まいどおおきに！

常日頃から「ベルギーと日本を足して2で割ったらちょうどいい」と思ってる系主婦のさとえみです。


新型ウイルスの影響で、娘たちが通っているベルギーの小学校も閉鎖されたのですが、“合理的”であることを大切にするお国柄らしく、早速オンライン授業が導入されました。

今回は、そんなベルギーの小学校のオンライン授業事情についてご紹介したいと思います。

担任の先生から保護者宛てに送られてくるメールを確認したら、その時間に合わせてドタバタと準備をしておきます。

そしていざ授業が始まると、ハイテンションな担任の先生が盛り上げてくれるのです。

パスワードを忘れたり、開始時間を間違えたりして遅刻する子もいますし、通信障害（？）で途中からいなくなる子もいるのですが、そこは気にせず、決められた時間の中でどんどん授業が進んでいきます。

そういうところを割り切っているのは、何だかベルギーらしいなと感じます。

授業は、長くても2時間が限度。


「子どもがずっとブルーライトを目に当てている」ということへの配慮はもちろん、タブレットの前でじっと座っていられる時間にも限界があるのでしょう。

しかし、その短時間に白熱した議論が行われていたり、どっと笑いが起こったりと、始終楽しそうな雰囲気なのです。

本当の授業みたい…。

いや、普段の授業よりもっと素晴らしいのでは？と感動しました。

このように、インターネットの素晴らしい恩恵を受けていたのですが、オンライン授業も6月末で終了してしまいました。

そう、ベルギーはもともと6月で「年度」が終わり。

学校はこの日を境にスパッと休みになり、オンライン授業も全くなくなってしまいました。


ベルギーも、新型ウイルスの影響で休校が始まってすぐにオンライン授業に切り替えたわけではないので、1ヶ月分くらいは授業が遅れたまま。

でも、それでも「休みは休まなくちゃ！」ということらしいです。


さすが……！と言いたいところなのですが、ベルギーも新型ウイルスの感染者数が再び上昇傾向で、バカンスといってもどこにも行けないような状況。

ずっと家にいても、子どもが時間を持て余してしまう……という毎日の再来です。


一方日本の公立小学校では、オンライン授業は導入されていないケースが多いようですが、夏休み期間を調整して学習する機会を作ってくれていたりします。

置かれている状況や対応できる内容は国によって様々ですが、休校で遅れてしまった学習内容を少しでも取り戻そうとしてくれている日本の小学校はありがたい……と、個人的に思ってしまうのでした。


まさに「日本とベルギーを足して2で割りたい！」と強く思った、今回の出来事。

こういったジレンマが解消される時代になりますように……。


ほなまたね！