今年、小学生になった我が家の息子。
そんな息子は、年少から年中になる時に転園し、2つの園を経験しています。
どちらもとてもお世話になりましたが、親としてはやはり”初めて子どもと離れて時間を過ごす”ことのインパクトは大きく、最初の園の思い出は今でもとても鮮明です。
当時、私はフリーランスで仕事をしていたため、「休む=収入ゼロ」
何より取引先との縁が切れてしまうので、「いきなりフルで復帰はしなくていいけど、ブランクを短くしたい」と考えていました。
実家は遠方で預ける親類はおらず、生後4ヶ月から週に2日、保育園に通うようになりました。
先生の言葉に思いがけず涙。”私と子どもの大事な理解者”と感じた、初めての保育園
17,079 View今年、息子が小学生になりました。元気に登校する背中を見ながら思い出すのは、保育園に行き始めたあの頃。特に印象に残っている、初めて通った保育園のエピソードです。
週2日から始まった園とのつながり
気づけば、会う大人は先生のみ
保育園のある日は朝の9時ごろ登園。
バタバタと仕事をこなして、お迎えは午後3時ごろ。
その後、息子と遊んで夕食やお風呂。
当時の夫は職場が遠く、朝早く家を出て、帰宅は遅い......完全なワンオペでした。
さらに
・もともと出不精
・体調がしっかり回復していなかった
・地元を離れていて友人が少ない
・仕事は在宅で、一人コツコツ作業
・お迎え時間が早く、他のママに会わない
このような要因が重なり、どんどん引きこもる私…。
平日に私が話す大人といえば、保育園の先生のみという状態でした。
たった一言、先生の何気ない言葉
そんな状況のなか、生後半年くらいの時でしょうか。
ある日、ほんのちょっとした、でもとても印象的な出来事がありました。
いつものようにお迎えに行った私。
他のママたちとお迎えが重ならない時間なので、少し時間があったのでしょう。
ゆっくりと対応してくれました。
何気ない会話の中で、先生が「順調に育っていますね」と一言おっしゃったのです。
それを聞いたとたん、私は「えっ」と驚くとともに、ストンと肩の荷が下りた気がしました。
「あれ!?なんてことない一言だけど、なんで私はこんなに泣きそうになっているんだろう??」
どんな文脈で言っていただいたかすら覚えていない、本当に何気ない一言。
きっと先生も、覚えてはいらっしゃらないでしょう。
でも、「毎日たくさんの子どもを見ているプロが、順調って言ってくれた!!」という安心感は、びっくりするくらい大きかったのです。
理解者の存在。ただそれだけで
そして、大げさと思われるかもしれませんが、そのたった一言で、その日からの育児がちょっとラクになりました。
ちょっと泣いても、寝てくれなくても、あまり動じずにいられるようになった気がします。
強いストレスを感じているという自覚は特になかったのですが…。
やはり、「これでいいのかな」「本当に大丈夫かな」と不安なことは、日々起こるもの。
また、いくら出不精とはいえ大人とほぼ会話しない日々が続き、自分でも気が付かないうちに色々ため込んでいたのかなと思います。
ママと過ごす時間も大事ですが、私は、保育園にとても助けられました。
もし保育園に行っていなかったら、一人でため込み続けていたかもしれません。
保育園は、「仕事のため、子どもを一定時間預かってもらえる場所」というだけじゃなく、「自分以外にも子どもの成長を見守ってくれる人がいる場所」なんですね。
低月齢から預けることに不安もありましたが、そんなふうに思える場所に通えてよかったと、心から思います。
そして、今年から通っている小学校も。
息子にとっても私にとっても、思い出深い場所になったらいいなと思います。
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