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公開 2020年07月23日  

綺麗好きな妻に、散らかし屋の夫。僕ら夫婦が互いの違いを楽しむためにやっていること

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こんにちは!コノビー編集部の薗部です。普段はライターさんの記事を編集しているのですが、たまには自分でも書いてみます。テーマは、「結婚してからはじめて知った…パートナーのびっくりポイント」についてです。結婚前提に同棲をして気が付いたことですが、お付き合いください!


出会いは近所の喫茶店。第一印象は最悪だった


僕が妻と出会ったのは、独身時代に住んでいた街にある喫茶店でした。

人柄の良いマスターと彼が淹れるコーヒーが大好きで、頻繁に通っていました。

妻も同じくその店の常連客で、たまたま同席したことがきっかけで話すように。

ただお互いの第一印象は最悪で、僕は妻を「声と態度が大きい人」と思ったし、妻は僕を「他の客に馴れ馴れしくて友達になりたくないタイプ」と感じていました。

ただ運命って不思議なもので、その後付き合うようになり、交際後1ヶ月で同棲をスタート。

大好きな女性と一緒に暮らせるドキドキ感に包まれていたのですが、相手は生まれも育ちも異なる人間です。

習慣の違いに驚くことも多くて、たくさん戸惑いました。

僕が経験した「え、なんでこんなに違うの?」エピソードから代表的なものを紹介します!


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カレーにみそ汁はつける?つけない?


一緒に暮らすとなると、食の好みはかなり大切。

妻とは交際前からよく一緒に食事をしていて、好みが合うなぁと思っていました。

ところが同棲するようになって、初めて気が付いた意外な違いがありました。

ある夜妻がカレーを用意してくれて、食べようと思った瞬間、僕はあることに違和感を覚えました。

「あれ、みそ汁がない。今日忙しかったのかな」

妻と僕で食事をつくる頻度は半々でしたが、どちらが作ってもだいたい汁物がついており、疑問に思ったのです。

そのことをストレートに妻に伝えたら、「何言ってるの?カレーは汁物だからみそ汁はあるわけない」とのこと。

カレーは汁物。

30年生きてきて、僕はこの時初めてカレーが汁物という考えがあることを知ったのです。

僕が育った家庭ではカレーは「おかず」であり、みそ汁は必ずついてきました。

僕の中でカレーは「カレー粉を使った煮物」であって、汁物ではない。

長らく信じ込んできたことだっただけに最初は受け入れがたかったのですが、時間が経つにつれて妻の考えを理解できるようになりました。

たしかに、スープカレーなる料理もあるくらいだし、汁物ととらえるのもありです。

とはいえやっぱり僕はみそ汁を食べたい。

以来我が家では、妻がカレーを作るときにはみそ汁はなく、僕が作るときにはみそ汁がつくというスタイルです。


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トイレにスリッパ、ないの?


妻の部屋で同棲を始めたのですが、トイレに入った時にスリッパがなかったのはけっこうな衝撃でした。

みなさんのお家には、トイレにスリッパってありませんか?

用を足す場所ですし、リビングで使うスリッパと同じものは使いたくない。

リビング用との共用は、なんだか不潔な気がするし。

妻に疑問をぶつけると、「毎日掃除をしているから、汚くない」とのこと。

妻は綺麗好きで掃除を丁寧にする人なので、トイレはいつもピカピカでした。

妻からすれば、専用スリッパを設けなければならないほど汚くない、ということなのでしょう。

一緒に生活するうちに妻の考えがわかってきて、いまでは我が家にトイレ用スリッパはありません。

衛生面であったほうがいいのかどうなのかはわかりませんが、我が家にはこのスタイルがなじんでいます。


徒歩3分の距離が遠いだなんて…


妻と都内に行った時の話。

用事を終えて駅に向かう途中で妻が「本屋に行きたい。近くにある?」と聞いてきました。

そのときいた場所から歩いて3分ほどの所に本屋があるのを思い出したので、「近くにあるよ!」と僕は答えました。

歩くこと3分。

本屋に到着したとき、なぜか妻は「全然近くない」と不機嫌そうでした。

戸惑う僕。

たった3分だよ?

都内のターミナル駅の夕方は人がとても多く、歩いたのは3分でも余計に長く歩いたかのように感じられたのは間違いありません。

それでも、3分の距離が近くないとは、妻の感覚にびっくりしました。

「私にとっての近いは、目の前にあることなんだ。ここまで歩くと遠いなって感じてしまうよ」

妻がなぜそう感じるかは、お互いが育った環境を考えると納得がいきます。

僕が育った実家の周りには畑が多く、さらに交通の便も悪いので、最寄り駅まではバスで20分かかっていました。

渋滞や天候によっては、30分近く要したこともあります。

そんなことから、僕は片道30分なら「近い」と感じます。

対して妻は交通網が発達した都市部で育っていて、駅もバス停も商業施設もすぐ近くにありました。

妻は利便性が高い場所で育っているから、移動に抵抗があるわけです。

妻と僕の「近さ」の認識がこんなにも違うとは…。

この一件以来、距離を話すときには「ここから歩いて5分」「バスと電車を乗り継いで30分」のように、数字で伝えるようにしました。

遠い、早い、安いなど形容詞を夫婦で話すときは、数字で話すと良いかも!


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妻が感じる“汚い”が、わからなかった


これ、結婚5年目のいまでもしばしば衝突する案件です(笑)

お恥ずかしい話ですが、独身時代の僕は布団以外足の踏み場がない、いわゆる「汚部屋」に住んでいました。

そもそも平日のほとんどの時間を職場と飲み会に費やし、休日は外出ばかりの生活だったので、自室で過ごすことはほとんどありませんでした。

一方で妻はインドア派で、部屋をまるでホテルのような空間に保ちたいタイプ。

インテリアにこだわるし、床に物を置きっぱなしにするのは嫌いな人です。

そんな2人が共に暮らしているわけですからね、ぶつからないわけがない。

汚さセンサーの感度は妻の方が高いので、同棲当初はちらかし屋の僕にずいぶんと腹が立ったと妻は話していました。

あるとき妻は「私が綺麗にしてきた部屋を、あなたがすぐに汚して悲しい…」と言って、かなり落ち込んでいましたからね。

当の僕はかなり清潔にしていたつもりだったので、なぜそんなに落ち込む必要があるのかわからない。

そもそも部屋が汚くても、気にしなければストレスなんて溜まらないじゃないかとさえ思っていました。

衛生観念の相違では、おそらく一番喧嘩をしましたね。

ところが綺麗な住環境に何年も暮らしていると、「整然とした空間に身を置くって心地よいな」と感じるようになってきました。

特に今年は外出自粛の動きで在宅時間が増えたため、おうちが綺麗であることの良さを余計に感じています!

いまでも僕にはちらかし屋の側面はあるけど、同棲当初よりも片付けができる人間になりましたよ。

間違いなく妻のおかげです。


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夫婦は違って当たり前


妻と同棲・結婚生活を送る中でびっくりした違いを紹介しました。

上に挙げたエピソード以外にも、必要とする睡眠時間や子育て方針など、「妻と僕とでは考え方が異なるんだな」と思うことがたくさんあります。

毎日が違いの発見と言っても過言ではありません。

それだけにしばしば喧嘩をしますが、結婚生活の大半は冗談を言ったり、くだらないことで笑ったりと、夫婦仲は良いです。

もちろん、「なんでそんな細かいところを見るのだろう?」とイラっとするときはありますよ(ボソッ)

でも自分と全く考え方が同じ人間がいるわけがないし、物の見方や感じ方が違うからこそ楽しいわけです。

だから僕ら夫婦は自分の考えを押し付けることをせず、定期的に夫婦インタビューをして、お互いがいま何を感じているのかを質問しあっています。

インタビューと言っても堅苦しいものではなく、リビングのテーブルで一緒にお茶をしたときに、「お互いがどんなことに快・不快を感じるのか」「どんなことに喜びを感じるのか」を聞き、相手の傾向をつかめればOKです。

たとえば僕の妻は、「床に物を長い時間置いたままにされると嫌」「暗い部屋が苦手だから、日中でも電気が点いていると嬉しい」などと話します。

中には応じられないリクエストもありますが、「そうか、妻はそんなことを感じているのだな」ということを知れることの意味は大きいですよ。

違いは必ずしも理解する必要はなく、受け止めればいい。

パートナーは自分とは違う人間なので、いろんなことが異なっていて当然です。

これからも妻との違いを楽しんでいきたいと思います!

お読みくださりありがとうございました。


※ この記事は2024年11月04日に再公開された記事です。

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