学童保育や急なアクシデント対応…。夏休み中の「子どもの居場所探し」で考えたこと #９（2ページ目）

仕事はしたい。

でも、フルタイム正社員でバリバリ仕事をするよりも、子どもとの生活に上手くバランスも取っていきたい。

そう思って「時短勤務」「契約社員」という働き方を選んだはずだった。


だけど、現実は……。


時短だからと言っても、思うように時間の融通が効くわけでもないし、正社員じゃなくたって“責任ある仕事”には変わりない。

夏休みも子どもの居場所さがしに奔走し、突然のアクシデントに振り回され、思い描いていたような働き方とは程遠いことに気が付いた。


そんな時、ふと見かけた専業主婦の典子の姿。

典子が抱える「毎日子どもと向き合い続けることがつらい」「家にいたくない、外に出たい」といった悩みはもちろん伺い知れるわけもなく、目に入るのは、キラキラと楽しそうに見える「ザ・夏休み！」な様子だけ。


由香が「こんなはずじゃなかった」とため息をついている頃、ナースとして働くシングルマザーの裕子は……？

シフトの都合で、小学校の夏季休暇中に夏休みを取ることができなかった。

まだ、葵をどこにも連れて行ってあげられていない。