子ども達を連れて実家に帰省した時のこと。
特に何の予定もなく過ごしていたある日、突然外に出られないくらいの大雨が降ってきました。
「雨だし、出かけられないねぇ。何もすることないなぁ……」
私がこんなことを呟いていると、何やら笑顔の母(つまり子どもたちから見るとおばあちゃん)。
「雨でもお家でたくさん楽しめるよ〜」
どうやら母には、こんな日でも楽しめるアイデアがあると言うのです。
というわけでこの日、実家の母が提案してくれた、簡単だけど子ども達や私を虜にしたおうち遊び3つをご紹介したいと思います!
雨の日。実母の提案したおうち遊びが、子ども達をトリコにした理由
42,945 View子どもが小さいと、雨の日は公園にも行けないし、何をしたらいいんだろう…と思ってしまう事がありますよね。そんな時、実家の母が提案してくれたおうち遊びのお話です。
とある雨の日に…
本気のブロック遊び
我が家の子ども達はブロック遊びが大好き。
帰省すると必ず「おばあちゃん、一緒にブロックで遊ぼう!」と言い始めます。
この日も子ども達からのお誘いを受けた母は、気前よくこう答えました。
「うん、この用事が終わったらすぐに行くね〜」
そして、本当に用事が終わったらすぐに「お待たせ!」といって遊び始めました。
あまりにも長時間楽しそうな声が聞こえてくるのでそっと部屋をのぞいてみた私。
するとそこには、子ども達と一緒に話の設定を考えながら、かなり本気で楽しんでいる様子の母がいました。
「ここはお店にする?」
「机はこっちのほうがいいんじゃないかな」
など、一緒に試行錯誤しながらブロックで大きな街を作っているようでした。
私が遊ぶときは子どもが考えた設定に従うだけのことが多いのですが、母は自分でどんどんアイデアを膨らませていきます。
それに呼応するかのように次々とアイデアを追加する子ども達。
母はそんな子ども達の様子に、一つ一つ大きなリアクションで答えてくれます。
「もうそんな事知ってるの~!」
「小学校では先生がそんな話をしてくれるのね」
どうやらブロック遊びを通じて、子ども達の成長を感じているようにも見えました。
自分専用の工作うちわ
ひとしきりブロック遊びをした後は、無地のうちわとシールをいくつか出してきてくれました。
「次は、すてきなうちわ作ってくれる~?」と、母。
「え!自分のうちわを作るの!?」と子ども達も興味津々です。
「そうよ。好きなようにシールを貼ったり、絵を描いたりして、素敵なうちわを作ってね。
そして家に持って帰っていいからね」
それを聞いた子ども達の目は、もうすでにキラキラと輝き始めていました。
白い大きなうちわのどのあたりにどんなシールを貼ったらいいのかな?
悩んだり、集中して絵を描いたり、作業を始めると声をかけづらいほど集中しています。
そして完成した、娘と息子がそれぞれ自分で考えて作った、子ども達専用のうちわ。
とても素敵な夏の思い出が、また一つ出来ました。
世界に1つだけの絵本づくり♪
うちわ作りも完成し、「次は何して遊ぼうかなぁ……」と息子。
そんな様子を見て、母からはさらに新しい提案が繰り出されます。
「じゃあ、世界に1つだけの絵本を作ろっか!」
もちろん息子は「うん!!」とノリノリ♪
今度は恐竜のシールブックの表紙に、息子の名前をマジックで書き、一緒に楽しそうなストーリーを考えていました。
4歳の息子の話をしっかりと拾い上げ、恐竜のシールから吹き出しを書き、シールブックがたちまち息子だけのオリジナル絵本に。
その日の夜から、寝る前の読み聞かせには「ぼくが作った絵本!」を選ぶことが多くなりました。
遊びの内容よりも、どう関わるか
数々の提案で子ども達を楽しませてくれた母ですが、何より印象的だったのは、母自身も心の底から遊びを楽しんでいる様子だったことでした。
見ているこちらもほっこりしてしまって、私は母に思わずこんなことを言いました。
「お母さんって本当にすごいよね。
子ども達が楽しそうなことをさっと思いついて一緒に取り組んでくれる。
すごいなぁ。えらいなぁ。」
すると、母からの返事は意外なものでした。
「何言ってるの。今のお母さんたちのほうがすごいじゃない。
インターネットでいろんなことをあっという間に調べて、楽しませて。
私にはそんなことできないよ~」
母をすごいなと思う一方で、私もそうやって育ててもらったんだろうなと思うと、改めて胸が熱くなりました。
「ありがとう」
いろいろな想いが巡って、感謝の言葉もごく自然にあふれてきました。
今はインターネットで「雨の日 家遊び」など検索するとたくさんの遊び方が検索できます。
それで私も「よし、これで子ども達はしばらく集中して遊んでくれる!」と、つい自分が楽することばかりを考えてしまいがちでした。
でも今回、一日家の中で母と遊んで、とっても満足気な子ども達の顔を見て気付かされました。
「何をするのかも大事だけれど、関わり方も重要」ということを。
日々家事や育児に追われて、効率ばかりを考えてしまっていた自分を。
たまには「私が子どもを誘って遊ぶ!」というくらいの気持ちで子ども達と関わったって良いのかも知れない。
遊び方は簡単に見つけられる今だからこそ、この日の母のように、取り組み方を大切にしたいなと思いました。
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