夏休みにおすすめ！トスカーナで子連れファームステイ

ファームステイとは、農場や牧場に宿泊し、農業体験をしながら暮らす旅のスタイル。人気急上昇中で、国内外さまざまな場所でファームステイができるようになりました。もちろん、子連れOKのファームステイもたくさん！



子連れファームステイの魅力は

・これまでの旅と違い、”暮らすような”スタイルが楽しめる

・観光用のパッケージではなく、実際の暮らしに溶け込む形で農業体験や自然体験をしやすい

・海外ファームステイなら、おのずと英語も学べる

・農場や牧場で、子どもがのびのび過ごせる・遊べる

　（外遊びができるので、パパママもらくちん）

・キッチンがあれば自炊もできるので、採れたて野菜や卵・ミルクで食事が作れる



と、いいことばかり。体験する人も増えており、今後ますます広がりそうです。

我が家がステイしたのは、イタリア・トスカーナにある農場。オリーブ畑とブドウ畑がひろがる、家族経営の農園です。家族経営といっても敷地は広々。ウマやヤギやヒツジ、数十羽のニワトリがのびのび平飼いされていました。

そして敷地内で放し飼いになっている、犬が4頭。子どもたちは到着してすぐに犬たちと友達になりました。

フィレンツェからバスで1時間弱で、こんなに素晴らしい場所があるなんてびっくりですよね。私たちが宿泊した農園は、1棟貸切の家が3棟あり、広々とした庭にはプールまでありました。

「Airbnb」で滞在先を探している時に、たまたま見つけたファームステイ。アパートメントへの滞在も面白いですが、ファームステイなら農園ならではの楽しみがいっぱいです。

1週間も農園で何をしていたのかといえば…ごく普通の暮らしをしていました！子どもたちは農園の敷地内で、トカゲや虫を追いかけて、オリーブの枝を持って犬と駆け回り、おなかがすいたら食事を作ってみんなでごはんタイム。



洗濯物を干し、街まで歩いて食材を調達して、1日は終わり。



日の出と共に起きだして、夕暮れになったら食事とお風呂を済ませて眠る。外には満天の星。なんて人間らしい暮らしなんだろう…と、1週間まるで飽きることもなく過ごしました。

敷地内にはwi-fiが飛んでいるので、仕事をすることもできます。庭で遊ぶ子どもたちを横目に見ながら、外のテーブルでお仕事。こんな暮らしがずっとできたらいいな、と帰るのを忘れてしまいそうになりました。

私たちが訪れた2月は、残念ながらブドウの収穫シーズンではありませんが、収穫期には畑に実ったブドウの味見もできるはず！

そのブドウを使って、敷地内にある小さな醸造所ではワインを造っていました。空き瓶を持って農主の方にお願いすると、赤白どちらでも好きな方をタンクから直接、瓶にジョボジョボと詰めてくれます。

蓋もせずにそのまま部屋に持ち帰って、ハムやチーズと一緒に毎晩がぶがぶと。出来立てワインのおいしいこと！なぜかあまり酔わず、翌日にも残らないワインでした。

食材が買えるスーパーマーケットはとなり街のメルカターレまで行かねばなりません。徒歩で往復約1時間！かなりの距離です。代わりにといってはなんですが、メルカターレの街までいけばトスカーナらしいおいしいものをたくさん手に入れることができます。

近隣で作った生ハムやフレッシュでとろりとしたチーズ、瓶詰めの手作りヨーグルトやトマトソース、ぎっしり詰まった黒パンなどなど。これらをお庭でいただく朝ごはんが毎日の楽しみの一つです。

さらに、農園内に暮らすニワトリから生みたての卵のおすそわけも。プリッとした卵は、さっとオリーブオイルで焼いただけなのにとびきりの味がしました。

今回ステイした農園には、特別な農業体験のプログラムはないのですが、開いた時間に農夫の方がいろいろ教えてくださいました。ハーブの摘み方や選定の仕方、オリーブの木の枝の扱い方、馬のエサの仕込み方法など。

子どもたちにとって、いえ私たち大人にとっても初めてのことばかり。お互いに片言の英語でとったコミュニケーションもとても楽しかったです。

ファームステイができる場所は国内外に多数あります。たとえば私が滞在したトスカーナにもAirbnbで探せばたくさんのファームステイ先が出てきます。

外でたっぷり遊べて、生き物や植物と共にある暮らしを知り、親子でたっぷり楽しめるファームステイ。夏休みの旅先候補にいかがでしょう。