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公開 2020年10月14日  

ハサミブーム中の娘が、自分の髪をザクッ…!そんな時、叱るのは誰のため?

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わが家の三姉妹は毎日工作に夢中!そんなある日、三女が自分の髪の毛を切ってしまいました。驚いたわたしは激しく三女を叱ってしまい、三女が髪の毛を切った『本当の理由』を知って反省をすることに。


絶賛ハサミ楽しい!ブーム


最近我が家では、子ども達の創作意欲を高めようと、リビング横で気軽にお絵描きや工作ができるワークスペースを設けました。

5歳、4歳、2歳の娘たちは、毎日その場所で自由に工作したり、折り紙を楽しんだりしています。

中でも、2歳の三女が今ハマっているのが、紙をチョキチョキハサミで切ること!

三姉妹の一番下ということもあり、上のふたりに比べてハサミデビューが早かった三女。

子ども用に安全が考慮がされているものだし、そばにいる時だけの使用なら大丈夫だろうと考え使わせてみることに。

すると見事にハサミのとりこになり、毎日折り紙をひたすら切り刻むブームが到来!

紙を拾っては捨て、拾っては捨て、ちょっぴりウンザリもしましたが「まぁ今だけだろう」と見守っていました。

そんなある日、事件は起こりました。


いつものようにお姉ちゃんたちと工作を楽しんでいた時、ふと三女が自分の髪の毛の先を切ってしまったのです。

それを見つけたわたしはびっくりしながらも「もう切らないでね」と、その場で三女と約束をして、その話は一旦そこでおしまいになっていました。


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髪の毛を切りたがった本当の理由


しばらくは、三女がまた髪の毛を切ってしまうかもしれないと注意して見守っていました。

ですがその時は、一度叱ったこともあり「もう大丈夫だろう」と少し油断していたのかも知れません。

下の赤ちゃんのお世話のため少し離れたとき、次女から「三女ちゃんが髪の毛切っちゃったー!」と大声で呼ばれたのです。

急いで駆け付けると、そこにはゴッソリと髪の毛を切ってしまった三女の姿が。

色んな感情が一気に頭を駆け巡るなか、気が付くと自分でも驚くぐらい激しく怒ってしまったのです。

わたしに怒られてひどく怯える三女の姿に、ハッと我に返りました。

いったん自分を落ち着かせてから、切ってしまった場所を探して、ケガがないことを確認。

どれだけ怒っても切った部分の髪の毛は戻らないので、とりあえず長さを合わせて整えることにしました。

シクシク涙を流す三女をお風呂場に連れて行き、一気に断髪。

なんともおかしなおかっぱ頭になってしまい「せっかく伸ばしていたのにな」と、モヤモヤした気持ちで鏡を見せてあげました。

するとびっくり、三女は目に涙をたっぷり溜めたまま笑って「ママと一緒!」と嬉しそうに言うのです。

そこでやっとわたしは気が付きました。

なぜ何度注意しても、三女は髪の毛を切りたがったのか。

理由は『ママと一緒の髪型にしたかったから』でした。

三女がどうして切りたがっていたのか、その気持ちも考えず、感情的に怒ってしまった自分を猛省しました。


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わたしの怒りの理由は?


そもそも三女が髪の毛を切ったことに、わたしがそこまで怒ってしまった理由は、大きく3つあります。


「ダメだと言ったのに、また同じことを繰り返したこと」

「もともと毛量が少なく、やっと伸びた髪の毛を切ってしまったショック」

「もうすぐ3歳になるので、七五三をする予定だった」


改めて冷静になって考えてみると、どれも三女自身の気持ちを置き去りにした、自分本意な理由ばかりでした。

別に七五三は髪の毛が短くてもできるし、なんなら今年にこだわらなくても、来年また髪の毛が伸びてからしても良い。

もっとわたしが柔軟に考えられれば、あんなに怒る必要もなかったのです。


「ママと一緒」と嬉しそうに笑う三女が愛おしくて、でも私が切ったガタガタの髪型はやっぱり可笑しくって。

「ママはそんな変な髪型ちゃうわ!」と笑いながら突っ込んで、怒りの感情は一気に吹っ飛びました。

親も人間ですから、疲れていたり、やるべきことが多かったりすると、自分の事情を優先してしまうこともあります。

だけどこれからは子どもが困ったことをした時、一度は落ち着いて考えてみたいと思います。

叱る前に、なぜその行動をしたのかを一緒に考え、想像してあげられたら良いなと思った出来事でした。


※ この記事は2024年11月05日に再公開された記事です。

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