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公開 2020年11月03日  

口出ししたい気持ちをじっと我慢…娘の「やってみたい!」を大切にしたいワケ

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我が家はリビングでメダカを飼っています。餌やりに水替えに水槽の掃除。水槽って意外と汚れるものですよね。
「自分でやってみたい!」と娘が言ってきてくれましたが……。


メダカのお世話、どこまで任せられる?


お祭りの屋台で買ったのがきっかけで、我が家ではメダカを飼っています。

産卵したり、死んでしまったりを繰り返しながら、かれこれメダカとの生活は2年ほど。

リビングにいるメダカの餌やりは子どもに任せていることもありますが、水槽の水替えや掃除は必ず私が一緒にしています。


なぜ必ず一緒にすることにしているかというと、「汚れた水を吸い取る時に小さなメダカを吸ってしまうのではないか」と私が不安だからです。

メダカを飼い始めた2年前はまだ子ども達は3歳と5歳。

水槽の水をくむポンプのしくみが良く分からず、シュポシュポと空気を出し入れすることが楽しい様子でした。

「小さなメダカを吸ってしまうのではないか」と気が気でなかったため、水槽の水替えや掃除は私と一緒にすることと約束したのです。


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娘からの「やってみたい!」をキッカケに


夏休みのある日、息子が昼寝をしていた時のこと。

いつものように私が水槽の掃除や水替えを始めました。

すると隣の部屋で遊んでいた娘がやってきて、「今日は私が1人でやってみたい!」と言うのです。

一瞬不安はよぎりましたが、とても真剣なまなざしの娘。

5歳のころは水遊びの延長でお手伝いをしてくれていましたが、今やもう小学2年生。

娘もメダカに気をつけなければいけないことくらい重々承知しているので、任せてみることにしました。


掃除のガラス面を拭く方法、水の換え方を少し実践しながら伝えました。

食い入るような表情で私の言葉に耳を傾ける娘に成長を感じつつも、「これなら任せられる」と確信した私。

娘がせっかく「自分で頑張る!」と言っているのに口出しをしてしまいそうな私は、「何か分からないことがあれば、すぐに来るからね」とだけ言い残し、思い切って隣の部屋へ行くことにしました。


たった一人で掃除を終えた娘は…


10分ほどたって、娘が「終わったよ〜!」と言いにきてくれました。

水槽を見ると、もう、ピッカピカ!

私が掃除するよりもキレイで、丁寧に掃除してくれたのが伝わってきます。

もちろんメダカも気持ちよさそうに泳いでいます。


「すごく綺麗になったでしょ〜!

ちょっと難しかったところもあったけど、自分でできたよ!!」

と、瞳をキラキラさせながら報告してくれる娘はとっても誇らしげな表情。

「わ〜!すごく上手!ママよりもキレイにできてる〜!メダカも気持ち良さそうだね!」

私はそう大喜びしながら、思いっきり感謝の気持ちを伝えて、娘をギューっと抱きしめました。


夫が帰ってきた時にも娘の前で水槽の掃除を1人でやってくれた事を伝え、もう一度感謝の気持ちを伝えました。

夫にもほめてもらって、娘もとっても嬉しそう。

大きな達成感を持てたんだなと、その様子からも伝わってきました。


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結果だけじゃない、娘の成長


いつもは私と一緒に水替えをするのに、なぜあの日は「自分でやってみよう」と思ったのか、後日聞いてみました。

すると「ママが楽しそうにしていたからだよ」とのこと。

この答えは、私にはとても意外なものでした。

てっきり水遊びをしたいだけなのかなと思っていたのですが、私が綺麗になった水槽を見て楽しそうなのを知っているから、「自分でやってみたい」と思ったそうです。


他にも、「ちょうど弟が昼寝していたから集中してできると思った」と、なんともお姉ちゃんらしい答えも。

きちんと周りの状況も分かっているところにも、しみじみ成長を感じました。


水槽の掃除を1人でやってみた感想を聞いてみると、娘はこう答えました。

「実は途中でちょっと焦ったりもしたけど、ちゃんとできて良かった。またやってみたい!」


「口出しせずに任せきる」というのは、心配性の私にはとても難しいことです。

でも今回の件で、思い切って任せてみて、大きく成長するきっかけにもなるのだなと気づかされました。

同時に、「やってみたい!」の裏にある子どもの気持ちにも、しっかり目を向けていきたいなと思った出来事でした。

※ この記事は2024年10月14日に再公開された記事です。

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